太陽がギラギラと大地を焦がす、
そんな表現がピッタリな梅雨明けの夏。
汗を拭い、緑の中を進んで行く。
山火事注意!
その看板を目印に獣道を掻き分け進んで行くと、急に視界が広がる。
そこには、隆々とそびえ立つクヌギが1本と、二股に枝分かれする間に大きな洞持つクヌギが1本、隣り合わせに。爺さんの代、そのまた爺さんの代から生えているクヌギである。
地元の大人達が言う、
「雄の木」「雌の木」
年輪を重ね、蜜を絶やす事なくカブトムシやクワガタ、チョウチョ、カナブン、ハチ、様々な虫達が蜜を求めてやって来る、、
子供の頃は、ただ単に「雄の木」「雌の木」だったが
中学、高校と思春期になるに連れ、その木の由来を知ることになる。