「夜の海って寂しいね」

あなたが、海を見ながら呟いた

「そうだね、真っ暗だね、何も見えないね

昼は、賑やかだったのにね」

私が、応える


あなたは、私の膝の上に座り

窓の外を見ている

私は、あなたの髪を撫でている


「夜が、開けたら、そしたら、旅行は終わりだよね、、、」

あなたが小さく呟く


「そうだね、、、一泊だからね早いね」

私が応える


少しの沈黙の後に、あなたが曇った顔をしながら

やや強い口調で尋ねる

「今度は、いつ、

いつ、旅行できるの？

いつ、行けるの？

いつ？」


私「そうだねー

いつかなぁー

お互いのスケジュールが合わないとねー

難しいよねー　旅行」

あなた「約束して！

絶対に、半年に一回は、旅行してくれるって

１年に一度でもいいから

旅行じゃなくてもいいから

あなたと一晩を過ごさせて

約束して！」


私「いいよ

約束するよ

最低、１年に一度は、あなたとゆっくり

一晩を過ごすよ」


あなた「約束だよ！

絶対に破らないでね！」

私「わかった、約束だよ」

あなたの顔にいつもの笑顔がやっと戻った


あなた「じゃ、朝まで

私の事を愛して！

ずーっと、愛して！

何もかも忘れるくらいに、愛して！

次に、会うまで、我慢できるくらいに、愛して！

いっぱい、いっぱい

愛して！！！」


私「いいよ

今夜は、あなたの事だけを考えて

いっぱい、いっぱい

愛するよ」

そういいながら

あなたに口づけをした

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