旅行での一件で拓也との関係が微妙になっていた。俺は家にいると色々考えてしまうので仕事をする事にした。しかし、拓也が帰ってくるまでなので近所のマクドナルドにした。
「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」俺はスマイルを見せながら応対していた。
(男の時はこの制服にちょっと興奮していたがまさか自分が着る事になるなんてなあ)
俺はそんな事を考えていた。昼の繁忙期が済むとお客さんが少なくなった。
「雅美さん、ちょっと倉庫の片付け手伝ってもらえますか?」
店長の吉田が言ってきた。
「片付けですか?」店長の吉田は眼鏡を掛けていて顔つきが気持ち悪く嫌なタイプだった。しかし、俺はニコリとし、
「分かりました」
吉田の後に付いて倉庫に行った。
「雅美さん、このダンボール箱開けて冷凍庫に入れていってもらえますか?」
「はい、分かりました」
倉庫と言っても2人が入るとほとんど身動きが取れなかった