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1:変身ガス(73)
投稿者:
遊
◆ew1wY2Uz56
[今度は試験管に採らなくて良かったのかなぁ]
疑問に思いながらも、ローションをキレイに落として湯船に入った。 湯船から上がり身体を拭き、髪を乾かし、身支度をする。 [あっ、剃ってもらってないけど、まっいいかぁ] どうしても自分の精子を集める真一の行動が理解出来ず、それを聞いてみた。 「あのぉ、なんで精子を試験管に集めてるんですか?」 「あっ、コレかい、コレはちょっとした趣味みたいなモノだね、顕微鏡で自分の精子の元気良さを確認してるって感じだよ」 [なるほど]同感しないが、集めてる意味は理解できた。 この時、真一がバッグの中を見せてくれたのだが、その中に『職場の立入証』みたいなモノがあった。 俺はそれを手に取る。 そこには『立入番号No55、森島真一』と書かれているのが目に入った。 「森島真一、えっ、もりしま?」 「ああ、そうだけど、なに?」 [森島先輩の兄貴?まさか、たまたま同じ名字なだけだろう]そう思ったが聞いてみた。 「あのぉ、真一さんて、兄弟いますか?」 「ああ、弟がいるけど何で?」 [あらら、コレって、もしかして] 「あのぉ、真一さんって、製薬会社とかで働いてたりしますか?」 「良くわかったねぇ、青天寒製薬だよ!何で気付いた?」 「えっと、実は、」 俺は自分のバッグから変身ガスの缶をみせた。 「コレって真一さんがつくったんですか?」 「あっ、ソレは、って事は、君が、♂→♀した娘かぁ、なるほど、なるほど」 真一は、さっきとは違った感じで、俺の身体を調べるように、見たり触ったりした。 ここで俺は一番大事な事を聞いてみた。 「あのぉ、このガスって元に戻る事は出来るんですか?」 「えっ、ああ、コレね、出来るよ、最近『♀→♂』を完成させたからね」 [ヨシッ、これで、やっと、元の生活に] 「それで、戻してもらえませんか?」 「う~ん」真一は悩み「君は大事なモニターだからなぁ…」「何日か仕事に協力してくれるなら戻してあげるよ」 [やった~] 「ありがとうございます」 二人はホテルを出て、真一の家に向かう。 「さぁ、入って」 「おじゃまします~」 俺は真一の部屋に通された。 何故か普通の一軒家に地下室があり、真一の部屋はその地下室だった。 そこで、変身してからこれまでの体験などを話した。 真一はそれをメモにとる。 一通り話し終えると、今後の事についての話しになった。
2006/07/14 11:20:07(YfZrGC6H)
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