俺は、中2になる男子だ。
それ程格好良くもなく、モテもしない至って普通の中学生。
大学生の兄は東京に出ているため、両親と3人で暮らしている。
ほとんど女子との縁はなく、そっちの方は奥手だ。
近頃では、性欲がますます高まってきているせいか、
一日中妄想ばっかしている。
とうとう女装まで始める始末だ。
早く帰ってこれた日には、母親のブラやパンツ、それにピンクのスーツを持
ち出し
一人で、全身鏡の前でポーズを取っている。
本当にお寒い話しである。おばちゃんの服を着て何を喜ぶことがあるのか。
しかしその時、俺自身はかなり満足しているし、イケてるとまで思ってい
た。
･･･この足、このくびれ、この膨らみ。後は、カツラがいるよなー。
一週間前、内緒でネット通販を申し込んだ。
自分に合う、自分の好みのショーツにブラ、
ぴちっとしたシャツに揃いのカーディガン、白いヒラヒラしたスカートだ。
あとは、パソコン周辺機器の名目で送られてきた、ストレートのカツラ。
こそこそと、自室に持ち帰り、そそくさと開いて中身を確認した。
しかし、自分のサイズと照らし合わせたものの、若干小さく入らなかった。
見た目は気に入っていたのだが。
仕方なく、カツラを被りいつものスーツに身を包み、全身鏡の前で笑ってい
た。
･･･ん？この胸の張りは、何だ？
いつもは、ブラはしているものの中は空っぽ。
しかし、この時はブラに包まれている感触が伝わってきたのだ。
胸元からスッと覗くと有り得ない光景が･･･。
「ジジジジジイイ！！」
･･･んん、、？
カーテンの隙間から、光が漏れる。･･･朝だ。
「何だよ、夢かよ」
昨日、そのまま寝てしまったらしい。
夢の中までも、そんなことが考えられる俺は、すばらしいやつだ。
ぐっと大きく伸びをすると、俺はフラフラとトイレへと歩いていった。
「コンコン！･･･ガチャ」
まだ目も開けきらない。
「よいしょっと･･･」
･･･しーっ
･･･ん？うわあ！！
･･･チンコがない！！

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