「はぁ…」
大鳥大樹(おおとりたいき)は憂鬱だった、突然姉の夕凪と身体が入れ替わってしまったからだ。
「戻れなかったらどうしよう…明後日の優実(ゆみ)ちゃんとのデート…」
一年の片思いしてようやくデートの約束をしたばかりだった。
「これじゃあいけないよなぁ…」
着替え中の姉の身体をじっと見る…
「はぁぁ……」
また溜息を付き着替えだした
「遅いよぉ!早く出かけるよ。お母さんも仕事行ったみたいだし」
心なしか夕凪はウキウキしてるようだ。
二人は中学校の道を歩きながらお互いの情報交換をしていた、小学校までの友達なら二人ともわかるのだが中学になるとクラスが違っていて知らない友達もたくさんいた。
三年生の階に着いてお互いのクラスへと入っていった、幸い今は休み時間だった。
「あっ!夕凪、どうしたのよぉ?アンタが遅刻なんて珍しいじゃん」
話し掛けてきたのはどうやら夕凪の友達の武田蜜柑(たけだみかん)ちゃんのようだ。
「あ、ああ、うん。ちょっとね…」
「ふーん?まぁいいか 次は体育だから着替えにいこ♪」
体育?着替え?ええっ!?