光田財閥の会社の一つ、光田物産の秘書課に春日先生のコネで潜り込んだ俺は専務付きの秘書になった、もちろん顔を変えてだ。名前は平坂亜里沙と名乗った。
ほぼ会社内にいたがたまに外に出たりゴルフの付き添いだったりしていたある日、専務専用の高級車に乗り出掛けることになったが行き場所は知らされていなかった。
2時間ぐらい走りやがて車が止まり着いた先はどこかの旅館だった…
「伊能専務、ここは?」
「ちょっと人と会う約束があってな…」
伊能専務は50代で小太りだが背は170くらいある見た目渋い感じがする人だった。
中に入ると中間管理職といった感じの人が3、4人、そして組関係の人みたいなのが一人いた。
「あの…専務…!?」
俺の後ろから男が背中を掴み逃げられないようにするともう二人がにじりよって来た。
「せ、専務!?」
「平坂君、聞くところ君は会社内を嗅ぎ回っているそうだね…警察の犬か?まあいい…ここから戻れないのだからな。」
そういうと専務は合図を出し俺を襲わせた。