獣…!?その言葉からある動物が頭の中をよぎっていた…
身体が熔け始め四つん這いのまま身体が変わり出した。
「うわっ!?」
男達がたじろぎ俺から逃げだす。
暫くすると部屋の中には一頭の牡獅子が陣取っていた…
奴らを睨みつけながらじりじりと近づく、恐怖に捕われた奴らは慌てふためきドアを開けっぱなしで外に出ていく。
それを追い掛けるように俺は外に出た。
同じような部屋がいくつも続き長い廊下を通り抜けたあと外への入口が現れた。
外から見ると灰色の建物…何かの研究施設だろうか?廻りは野原が一面に広がっていた。
一夜開けて近くの繁華街まで逃げて来た俺は途中の民家の洗濯物を拝借してまた人間の女に戻り着替えた、さっきの女とは別の、研究室にあった写真の女を思い出しながら変身した。
ここまで来たものの金がなくいい加減腹が減って来た。俺は手っ取り早く金を稼ぐ事にした…