学園祭の日、泰治君と萌ちゃんと待ち合わせて沢上東大学に入る。姿形が違うとは言えやはり緊張する…
大学内はお祭り騒ぎで盛り上がっていた、歌手のコンサートがあるので見に行くと言う二人と別行動を取り研究室へと急いだ。
研究室には誰もいなくて見られないように慎重に部屋に入った…
書類棚や薬品倉庫を中心に証拠になりそうなものを探したが何も出てこなかった。
５分程探していると外で話し声がしたので慌てて物影に隠れた。
｢…仁科の奴はまだみつからんのか？｣
｢はい…奴隷市場から逃げ出してから…実家や自宅には帰ってないようなんですが…｣
｢早く見つけないと我々の…いや、大学、光田財閥(みつだざいばつ)すら危ういかもしれん…存在を消せ…必ずな｣
今の声…ひとりは和哉と…もうひとりは？それに光田財閥というと大企業の世界でも五本の指にはいる大財閥だが…
その会社が絡んでるのか？
｢ああ…それと、堺田教授ですが奴隷市場に送り込みました、今調教中です｣｢そうか…奴が１番この事に関していてもらっては困る人間だからな…もっとも今は人間以下だが…｣堺田…？確か研究室の顧問だったはずだ、奴隷市場ってあの牢屋？
俺はヤツらが過ぎるのを見計らい研究室からでた。

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