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1:ある日
投稿者:
みどり
◆ursNpVlBQ
ある日、目が覚めてびっくりした。横に兄貴が寝ていた。
慌てて、ベットから飛び降り周りを見回した。 (あれ?ここは兄貴の家だなあ) 兄貴は昨日長年付き合っていたみどりと結婚していた。 (俺はなんで兄貴の家にいるんだ?それも兄貴と同じベットで・・) その疑問はすぐに解決した。俺は部屋を出て洗面所に行った。顔を洗い、鏡を見た。 (えっ!みどりになっている) 鏡の中には、俺の顔じゃなく兄貴の嫁のみどりの顔があった。 (何がどうなってるんだ・・) 俺がそう思っていると、電話が鳴った。 「もしもし?」 「あっ、みどりさん!実は俊介がさっき交通事故で死んでしまったの・・秀樹と今から病院に来てくれる?」 「えっ!本当ですか?すぐに行きます」 (俊介は俺だぞ。俺は死んでしまったのか・・)俺は電話を切ると呆然としていると兄貴が部屋から出てきた。 「誰からの電話だったの?」 「お母さんから。俊介さんが事故で死んだって・・」 俺は自分が死んだと言う事実とみどりの体に入ってると言う現実に涙が出てきた。兄貴は慌てて、俺を抱きしめた。しばらく抱きしめられてると少し落ち着いた。 「秀樹さん、病院に行きましょう。」 「うん。すぐに行こう」兄貴はパジャマを脱ぎ着替だした。 俺もパジャマを脱いだ。みどりは寝る時はノーブラみたいでオッパイがあらわになった。俺はタンスからパンツに合うブラを出して着け服を着た。着替えが終わると、マンションを出て車で病院に行った。 病院に着くと真っ直ぐ霊安室に行った。そこには親父とお袋が呆然とした顔で椅子に座っていた。ベットには白布で顔が隠れている遺体があった。俺は秀樹の手を握り、布を除かすのを息を呑んで見た。そこには俺の遺体があった。 (俺の心はここにあるのに、体は死んでる) 俺は涙が出た。 それからはお通夜、葬式とあっという間に何日か経った。俺は秀樹の嫁のみどりとして何とか過ごした。 (俺はこれからみどりとして生きていかないといけないんだな) 俺は覚悟を決めた。そう考えると気分はすっかり女になっていた。
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2005/09/21 23:00:37(GML8Pic8)
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