周りの観客がちょっとざわめきはじめた。
それは、そうである。

エリとレイは、最近人気のアイドルである。
まだ、知名度こそそこまでないが、水着グラビア本はかなり売れた人気物で
ある。
その、片割れのレイの胸が徐々に露になってきたとなっては、ファンの男ど
もの興奮は最高なものだ。

「おい、いいのかカメラに写して・・・、彼女全然気がついていない
ぞ・・」
「大丈夫だって、きっとギリギリで気がつくって。今はそのまま写してい
ろ。最悪、本番はモザイク処理するから」

と、番組スタッフでさえ、このまま撮るか迷っている状況だ。

（だいぶずれてきたのか・・・、そろそろ見えそうだな・・・。さてっと、
ファンサービスと行きますか）

残り少しで、網をくぐり終わるってとこで、ついに水着はずり下が
り・・・。
レイの胸は露になる。片方だけであるが、ピンクの乳首も全て・・・。

「お～～と、レイちゃんの水着が～～。美味しいアクシデント発生だ～～」
（って、いいのか。あれ・・・・）
司会者が、盛り上げようとアナウンスする。

見学にきていた男どもは、目をギンギンに輝かせながら夢中である。

（平常心、平常心っと。ここはまだ気がつかないってフリをしなくちゃ）

片乳を露にした状態で、のこり数ｍを潜り抜け・・・。
そして、ゴールに。
先に潜り抜けたエリの前に立った時に、やっと・・・
相方のエリがレイの状態に気がつき、

「ちょ、ちょっとレイなんて格好しているの、馬鹿！」

「え？エリちゃん。なに？ってきゃ～～～」

（この場は、めっちゃ恥ずかしがって、でも直さないで）

わざと乳首が見えるように、両手で胸を隠すレイ。

「バカ、早く直しなさいって」

っと、レイの前に来てカメラからレイの姿を隠すエリ

「う、うん」

っと、やっとずれた水着を直すレイ・・・。

「あ、ありがとうエリちゃん。わ、わたし・・・・」
っと、真っ赤にはって恥ずかしがっているレイ・・・・。

「もう、ほら、私たちビリよ。先に進まなくっちゃ。ほら行くわよ」

（さ～って、お楽しみはこれからだな。まだまだ序の口・・。ファンサービ
スはここからっと）