首筋がほんのりと赤くなっている事に気付く
俺はこの時ふと退院の夜を思い出した…
あの時は強く念じると感度を抑えられた…
首筋を見つめ念じる1倍……2倍……3倍…
っふ!……ふぅ…はぁ…
雅はさらに赤くなり吐息が荒くなっていく
間違いない。俺は感度を操る事が出来る。
既に5倍ほどの感度になっている雅は体の異常に気付きながらもこっちをチラチラ見ながら健気に肘を曲げ伸ばす
っ……っふ…う…ふう
鼻から漏れる甘い息が腕に当たり心地よい、雅の肌にはじんわりと汗が…
「どうしたんですか?具合悪そうですよ?」
ひあっ!!
俺が雅の首筋に手を伸ばすのと同時に小さめのリハビリルームに驚きの高めの声が響く
部屋には他には誰もいないが、ガラスを通しこちら側が見えドアも開いている
首筋を撫でるなど普通の状態でしたら嫌悪感を見せるだろうが、弱っている女は違う
「だ、大丈夫です。」恥ずかしそうにこっちを見てさっきの声を誤魔化そうとする
この力いける
そう確信したがこの場では目立ちすぎるので実験はこの程度にしてその日は帰路についた。