「おーい、ふみ～」
「……っ！」
　目の前には峰地。日に2度目の気絶ということもあり、状況判断にもなれ
た。
　先ほどとは違う部屋のようだ。たぶん、峰地の家のリビング。馬鹿でかいテ
レビ、極め漬けに馬鹿でかいゴールデンレトリバー。そして俺が寝てるのは見
たこともない馬鹿でかいソファ。
　……ブルジョアめ。
　服も着せられていてピンク色のパジャマ。峰地の子供のころのものって所だ
ろうか。全裸で無い分、また縛られていない分マシだろう。
「そう警戒しないで。反省してるんだから」
　峰地はオレから顔を離すとリビングに併設しているキッチンへと向かった。
「ま、まだ何かするつもりか……？」
　先日の件は悪いとは思うが復讐は十分だと思う。電車でのこと。無理やり剥
かれたこと。
「やっぱり、ちんちん切れちゃうと痛いんだ」
　麦茶かウーロン茶か分からないが2人分のコップを持ってリビングに戻って
きた。
「……っ！？」
　しばらくしてから事の重大さに気づいた。
　小学生程度が勃起状態で皮が剥けるものだろうか。いや、俺が剥けたのは中
学生だ。剥けた記憶はない。
　急いで自分のナニを確認する。
「……はぁ」
　安堵と落胆のため息。見事に皮を被ったつるっつるのナニがそこにいた。ど
うやら切れてはいないようだ。よかった。
「というか、フミさ。気絶するのが特技なの？」
　コップをテーブルに置き、峰地は俺の隣に座る。
「んなわけねえだろ。気絶したのは今日が初めてだ」
「いちいち気絶されると面倒なんだけど」
「てめえのせいだろうが！」
　コップを手に取り、一気にあおる。
　冷やされた液体が喉を下っていく。
「……ねぇ」
「あ？」
「なんともない？」
　峰地は心配そうな顔でオレの顔を覗き込んでくる。
「なにがだよ」
「ん～……バイアグラの服用年齢って決まってるのかな？」
「……はい？」
　バイアグラって……江頭のあれか？
「いあいあいあ……え？　どこから入手したんだ？」
「それはいいんだけど平気？」
「知らねえよ。飲んだことないし」
「う～ん……試してみよっか」
　そういうとオレの全身から力が抜け、ソファに倒れこんだ。
「んな！？　またか！？　またなのか！？」
「処女の件はさっきの皮むきでチャラにしてあげるね。これから純粋に楽しも
うと思って」
「なら俺を元に戻せ！」
「私さ、フミみたいに生意気な子供を虐めるのが好きなのかも」
「この変態！　ペド！　鬼畜！」
　オレの悪態に対して峰地は体を震わせた。
「っ……ぞくってしちゃった」
「マジやべ……助けてぇ！　誰か助けてぇ！！」
「フフ」
「いやあああああ！　やめてくれぇぇぇ！」
　眼がやばい。焦点が合ってないにも関わらず、じっとオレを見据えている。
　まるで獣のようだった。
　ボタンも外さずに一思いに上着をはだけさせた。そのままオレの胸に顔をう
ずめ、乳首を噛む。
「痛っ！　か、噛むなぁ！」
　続いてズボンの中に手を突っ込むと無遠慮に陰茎を刺激する。皮を剥き、亀
頭を露出させると指の腹でなぞる。
「ふぁ！」
　陰茎に血が集まっていくのが分かる。自然に勃起していくというよりも無理
やり起たせられて行くような……。
「起ってきたね」
　俺の胸から顔を上げるとそのまま180度方向転換する。そして中腰になると
俺の顔に陰部を押し付けた。
「んむ！　むぅぅ！！」
　唇に生々しい肉の感触広がる。
「ンフフ……一生懸命気持ちよくしてね」
　下着は履かれていなかった。愛撫の必要性など無いぐらいに濡れ、スカート
内は蒸れていた。
　自然と舌を膣口へ差し入れた。けっしてオレの意思ではない。オートで舐め
る場所が変わっていく。峰地が操っているのだろう。
　峰地の性感帯と思われる箇所を無理やり舐めさせられ、口内には峰地の味が
広がる。
「んっ、すごい……やってもらってばかりじゃ悪いから私も……」
　峰地は勃起した陰茎を見据えるとたっぷりと唾液をたらして根元からしご
く。身長差から体を窮屈に丸めなければならなかったが、一切苦にはならなか
った。陰茎を口に含み、鈴口をぺろぺろと舐め上げる。
「んー！！」
　イき続けていた。恐ろしいほどに強烈な快感は子供の限界などたやすく超え
た。射精しないのは峰地のせいなのだろう。射精できないからか本当の意味で
の絶頂は迎えられずにいた。
　しごくスピードが上がった。操られているオレの舌もそれに呼応するかのよ
うに動きを早め、一箇所だけを重点的に舐めさせられる。
　峰地も限界が近いのだろう。
「んっ！　んん！」
　突然、強烈に頭を締め付けられ、膣内が収縮する。そして暖かい液体が顔に
かかった。
　少し置くれて同時にオレにも強烈な快感が走り、射精した。
「んぶ！　ん……んぐ……」
　陰茎が吸い上げられ、精液が飲まれているのがわかる。

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