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催淫眼
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:超能力・超常現象等体験告白
ルール: 私は超能力者、そんな私の空想H体験告白
  
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1:催淫眼
投稿者: 水無月 ◆j8dOxxPg8s
 case.1 妹・里奈の場合(前編)

 三月京介は都内の大学に通う18歳。妹、三月里奈は16歳の高校二年生。
 両親は海外出張が多く、家にいることはほとんどない。
 兄妹仲はまずまずといった感じで、サークルで遅くなる京介の夕食を、里
奈が作って待っているということがしばしばだった。

 対抗戦を直前に控え、この日も京介が練習を終えて大学を出たのは午後7時
を回っていた。
(遅くなっちまったな)
 携帯を取り出し、妹に電話をかける。
『もしもし、お兄ちゃん?』
「悪い里奈。帰るの8時前になりそうだから、先飯食っててくれ」
『はーい。じゃあお兄ちゃんのご飯ラップしてテーブルに置いとくね』
「あぁ、サンキュ」

 電話を切ると、京介は電車が来る時間までいつものように駅前の本屋へと
向かった。

 店内は意外と混み合っており、目的の新刊コーナーに行くのも一苦労だっ
た。
 一通り新刊のチェックが終わった京介が出口に向かおうとした時、平積み
された雑誌の山にカバンがぶつかり、何冊か床に落としてしまった。
(やべっ)
 慌てて拾い集める京介が一冊の本に触れたとき、静電気のようなものが体
を流れた。
(何だ?)
 散らばった本を集め、平積みされた状態に戻すと、改めてその一冊を手に
とってみる。
 新刊のコーナーには珍しい古ぼけた表紙。パラパラとページをめくると、
またさっきと同じような静電気を感じた。
 反射的に本を閉じ、京介が元の場所に戻そうとした。その時、

『ふー、苦しかったぁ』

 閉じられた本の隙間から、妖精のようなものが顔を出した。
「!?」
 思わず辺りを見回す京介だが、誰もこの不思議な出来事に気づいた様子は
ない。
『あぁ、僕の姿はキミにしか見えないよ』
「…何だ、お前」
 周りの視線を気にして小声で話す京介に、その妖精は得意げに答えた。
『僕?僕は見たとおり妖精のリリィさ。ちょっとイタズラがばれちゃって長
老に封印されちゃってたんだ。開いてくれて助かったよ』
 未だに事情が分からない京介をそのままに、リリィは続ける。
『そうだ、助けてもらったお礼に僕の力を少しあげるよ。キミみたいな年頃
の男の子にピッタシの能力があるんだ』
「は?」
『その名も"催淫眼"。この目に見つめられた女の子は、性的欲求がとても強
くなるんだ。つまりやりたくなるってこと。感度も上がるから、盛り上がる
こと間違いなしだね』
 言うだけ言うと、リリィは一瞬青白く光り、次の瞬間には本ごと消えてし
まっていた。
(何だったんだ?)
 最後まで京介には理解できない出来事だったが、きっと疲れてるんだろう
と自分に言い聞かせ、家路に着いた。

「おかえりー」
 玄関のドアを開けると、洗い物をしていたのだろうか、タオルで手を拭き
ながら里奈が顔を出した。
「あぁ、ただいま」
「遅かったねー。待ってて、今ご飯温めるから」
 そう言いながらリビングへと向かう里奈。その後ろ姿を見ながら、京介は
さっき起きた不思議な出来事を思い出していた。

「お待たせ。今日はビーフシチューだよー」
 美味しそうに湯気を立てるご飯をテーブルに置くと、里奈は京介の向かい
に座る。
「どう、美味しい?」
 16歳という年齢よりも少し幼く見える顔立ち。肩先で揃えた栗色の髪。
 細い体つきとは裏腹に、制服の上からでも分かる豊かな胸のふくらみ。
(催淫眼、ねぇ)
 里奈の目を見ながら、京介がふとそんなことを考えた。すると、
 ――ィィィン
 京介の瞳が一瞬黒から青に変わり、里奈の体がビクっと震えた。  
 
2005/10/18 04:14:03(6ZFojK9G)
2
投稿者: s ◆qEj3GkwivY
いい感じのMCですね^^
続きがたのしみです!
05/10/18 18:56 (Z8UZ4bI9)
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