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1:奴隷契約書3
投稿者:
らりほ-
午後7時半、私は白豚と葵の3人で、駅の裏の駐輪場にいた。12月に入り、吐く息の白い月になったが、葵が震えているのは、寒さばかりのせいではない。
最初、スリの事を葵に問いただした時、「私が寝ている間に、あなたが勝手に入れたんじゃないですか!」と、全く私に取り合おうとしなかった。しかし、身に覚えのない潔癖を証明したかったのだろう、「じゃあ証拠をみせてやるよ」と言うと、葵は素直に私の後について来たのだった。 まず、私は近くに待機していた白ブタに電話をかけ、例のモノを持ってくるように指示をする。 白ブタと葵はクラスメ-トである。しかし最初、白ブタを見たときの葵の眼は一瞬驚きの色を見せるも、その後は12月の気温に負けないほど、冷たく、さめたものだった。 「中村くん?この人とは知り合いなの?」 「うへへ、まぁね・・・」 白ブタの厭らしい笑みに葵が明らかな嫌悪の表情を浮かべる。しかし、心持ちその嫌悪の表情の中に怯えの色が見えるのは、電車の中での痴態を見られてしまったという弱みのせいかもしれない。 「さて、じゃあ証拠を見せますか・・・」 私はノート型のパソコンを広げると、カメラを取り、先ほどの映像を葵に見せる。それはまぎれもなく、私に操られた葵が私のかばんから財布を抜き取るという内容だった。 「・・・・そんな!!何かの間違いですっ!!私は絶対やってません!!」 葵が必死に抗弁する。 「やってないと言っても、このカメラを見るかぎり、君がスリをやったとしか思えないけどねぇ」 「そんな!!知りません!!」 「しらばっくれるならイイさ。私は警察を呼ばしてもらうだけだから。そうそうこの映像は学校と近所の方々に配らせてもらうよ」 「・・・・そんな・・・」 葵の勢いが瞬時になくなる。そこに白ブタが追い討ちをかける。 「委員長はこの前の件もあるしね、うへへ・・・」 そこで白ブタが葵の電車でのオナニーの映像をパソコンにおとす。 そこには、まぎれもなく、電車という公共の場でオナニーにふける葵の姿があった。 「・・・・・・・そんな・・・」 葵の顔はもう死人のように真っ青になり、膝はかわいそうなくらい震えている。 「これもクラスと近所の人に見てもらうことにするよ、うへへ・・・」 これ以上ここにいても周りから不審がられるだけだ。私と白ブタと葵という美少女の3人の組み合わせは、どう見ても普通ではなく、周囲から浮いていた。 「ちょっとついて来てくれないかな?」 葵には拒めるはずなどなかった。
2004/12/28 19:10:45(4FsndxXZ)
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