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我が望むは、制約の言霊 第1章
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:超能力・超常現象等体験告白
ルール: 私は超能力者、そんな私の空想H体験告白
  
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1:我が望むは、制約の言霊 第1章
投稿者: スキャンプ
「うるせーな。。。しきたりなんか、俺には関係ねーんだよ。」
バタン
勢い良くドアを締め一人の少年が部屋をでていった。。
あとに残されたのは少年の祖父と母の二人だけ。。
「ふー。。。修も困ったものですね。。」
「ほんにのう。。今日で16歳。。ついにこの日が来たというのにのう。。」
先祖代々、男児にのみ与えられる特別な、そして、裏の世界へと押しやった呪われた力。。

「まぁよいわ。。あやつもその内気付くだろうて。人のもつべきではない異常なる力にのぅ。。。」
暗い雰囲気が辺りを包んでいった。。。


「くそぅ。むかつく!」
ドガッ
修は近くにあったごみ箱を蹴り倒した。
「なにが、特別な力だよ。そんなののために山の寺に入れだ!バカ言ってんじゃねえよ!くそが!!」
カンッ
バケツの中から転げ落ちた空き缶をけりあげた。
「いってぇ!!」
運悪く缶が前に歩いていた集団の一人にあたった。。
「あっ、わりぃ、、、」
修の言葉は歯切れ悪く止まり、缶があたった奴の顔を再確認した。
修の通ってる、城南高校の先輩。っといっても、修と面識はない。。いや、ないはずだった。。
「おっ、おまえ確か、阿部だよな?阿部修。違うか?」
予期せぬ反応にあっけにとられていると、、
「あぁ、もう忘れてるか。。俺だよ。わからねえかな??」

修が記憶を探っていると、男のそばにいた仲間が不思議そうに尋ねた。
「清明。こいつ知り合い??」
清明??せいめい。。。清、、、あっ!!
「清ちゃん!?」
「おっ、やっと思い出したか。懐かしいな。」
藤堂院清明。修の遠い親戚にあたり、地元でも有数の資産家の一人息子だ。
「うわぁ、本当に懐かしいなぁ!!いつこっちに帰ってきたの??」
修が清明と別れたのは、小学の卒業式だった。もともと家は近所で毎日何をするにも一緒にいた二人が離れ離れになったのは、清明がアメリカに留学したためだった。
清明のお父さんが、「広く世界を学んでこい」とか、わけのかわらない理由で無理矢理決め付けたことだったが、父親絶対主義の藤堂院の家系だ。逆らうことはできず、清明はアメリカへと旅立っていった。。
「ひどいなぁ。帰ってきてたなら、教えてくれればよかったのに。。」
「んー、わるいわるい。なんか妙に恥ずかしくってよ。。」
「清明。なんか立て込んでるみたいだから、おれら先に帰るかんなぁ。」
清明と一緒にいた友達は、清明にそうつげると手を振りながら帰っていった。
「おぉ、またな。明日さぼんなよ~。」
友達の姿が見えなくなると、清明は振り返り、
「よし。したら、帰るか。もうばれたんだし、うちよってくだろ??」
…清明の家かぁ。。
「ん?なした?嫌か?」
「えっ!ううん。そんなことないよ。じゃあ、ちょっとだけお邪魔しようかな。。」
「遠慮すんなって。なんならとまってくか?部屋はあまってるしな。」
…バシッバシッ
豪快に背中を叩きながら、二人は歩きだした。

…あいかわらず。。。
「ん?どうした?つったってねえで入れよ。」
清明は普通に門を開けて敷地のなかに入っていく。
俺の家だってそこらへんの家に比べればはるかにでかい。まぁ、裏稼業なんだから、当然といえば当然だが。
でも、清明の家は、格が違う。。
東京ドーム並みの広さがある俺の家がここではせいぜい、庭の片隅。。。
「あいかわらずだなぁ。。」
「ん?なんか言ったか?」
「えっ!?あっ、いやなんでもないよ。あっ、そういや、おじさん達は元気か?」
「あぁ、めちゃくちゃな。今日は確かブラジルのほうまで企画をまとめに行ってるらしいな。しばらく帰ってこないんじゃねぇかな。」
…本当さすがだよな。。世界中に支社があるんだもんな。
「あと、おふくろは家にいるぜ。もち、由佳もな。」
「!!」
由佳。。。
「おっ、どうした?」
「えっ!あっ、いや。。なんでもないよ、、あはは」
「??そうか?ならいいけど。。おっ、ついたぜ。」
そうこう話してるうちに家に到着した。
「でけぇなぁ。前より一段とでかくなってない?」
子供のとき、何度か遊びにきたこともあるが、その時以上にでかくなってる。
「あぁ、こないだな改修したからな。」
…がちゃっ
「おにいちゃーん。おかえりー!」
…ガバッ
玄関を開けたとたん清明めがけて女の子が飛び付いてきた。
「うお!?由佳!ストップストップ!!お客がいるんだって」
「はにゃ??お客さん?」
由佳は清明の肩越しに後ろに立ってる俺をみた。
「あれ??修じゃない?久しぶりだね。」
「あっ、、、あぁ。。」
「あれ?おまえらそれだけか??もっと喜ぶと思ったんだがなぁ。」
「えっ!そんなことないよ。あっ、お兄ちゃんお母さんが部屋にくるようにだって。修くんは私が案内するから行ってきてよ。」
「げっ、まじか?せっかく久々に修が来たっていうのに。。修、わるい。なるべく早くもどるから、由佳の部屋にいてくれ。」
清明が手を合わせて頭を下げる。
俺は承諾して、それをつげると急いで奥に消えていった。
「んじゃ、いこ。」
歩き始める由佳の後ろを僕は無言でついていった。。

がちゃん
部屋のドアを開け、由佳が中にはいる。僕もつづいてはいり、ドアを締めた。
「あんた。なんでうちにくるのさ?」
ドアを締め由佳の方を振り向くと、由佳はベットに腰掛けこちらを睨み付けていた。
「ほんと、おにいちゃんが外国に行って、ようやくあんたの顔見ずにすんで清々してたのに。なんでまたあらわれるのさ?」
はじまった。。由佳と俺は確かに表面上は仲良かったが、全部由佳が清明に好かれようとする策略で、今みたいに二人きりになると露骨に嫌がらせを行なっていた。
「いや、偶然…」
「ちょっと!喋らないでくれない?空気が腐る。」
…くそっ!相変わらずむかつく女だな。
「あ~ぁ、せっかく13になったから、お兄ちゃんと二人で買い物にでも行こうと思ってたのになぁ。あんたのせいでおじゃんじゃん。マジ勘弁してよねぇ。」
…こいつ、全然かわってねぇ。。てかむしろ余計に嫌味ったらしくなってやがる。
「なに?その眼?文句でもあるの?あんたなんかいてもいなくても一緒なんだからね。なんなら、死んじゃっても良いよ。きゃはは」
…だまれ。。
「あっ、でも死んじゃったらお兄ちゃん悲しむかなぁ。。しかたないから、行方不明になってよ。東京湾にでも沈めばぁ??あっそれじゃあ死んじゃうかぁ。きゃははは」
…だまれ。
「ちょっと、うつむいてないでなにか言ったら??あっ、声は出さないでね。その声をきくだけで不快なんだよね。」
「…だまれ。」
「えっ、なーに?聞こえないよ?言葉わかりまちゅか??きゃはははは」
「藤堂院由佳、お前に命じる。今すぐ黙れ、動くな。今からお前を俺の奴隷とする。命令に逆らうな。【森羅万象の王の名のもとに、かの者へ束縛を命じる。】」
「えっ!なにいって…うぁっ!?」
…ビクンッ!
由佳の体に電気が走ったかのごとく震えが起きる。
…あれは、、、本当だったんだ。。

『修よ。お前は今日で16になったのだな。。我一族の秘密は知っておるな。。お前に宿りし力はある言葉、まぁ、キーワードというべきなんじゃろうかな。その言葉を含みし言語を発するときそれが現実のものとなる。たとえ、どんなにむちゃくちゃな願いでも。。おのずとキーワードはわかるじゃろう。心せよ。己の意志を喰われるなよ。。』

…ばあちゃん。。からかわれてるんだとばっかり思ってた。。裏稼業だって、やくざかなんかの元締めかなんかだと思ってたのに。。こんな力本当にあるなんて。。いや!まだわからないじゃないか。。確かめなきゃ。。
「…由佳??」
由佳はベットに腰掛けたまま虚ろな表情で前を見つめ、眼には生気がない。。
「おい!由佳?大丈夫か?」
「はい。大丈夫ですご主人さま。」
「ご主人さま!?」
由佳は身体を一切動かさず、前を見つめたまま言葉を続ける。
「ご主人さまはあなた様です。お許しいただけるなら、立ち上がりそちらに行きたいのですが、許していただけますか?」
「あぁ。。」
由佳がゆっくりとたちあがり、俺の方を向き近づいてきた。
「ありがとうございます。。」
…あの生意気な由佳が!?これが俺の力なのか。。
「ご主人さま?私はこれからどうしたらいいでしょうか?」
「あっ、、あぁ。。とりあえず、今まで道理、普通に生活してくれ。あとのことは、その時々に伝える。」
「はい。わかりました。。あの、、、ご主人さま?」
「ん?なんだ?」
「お兄ちゃんにはこのことは内緒にしていただけますか?」
…こんな状態になっても由佳の兄貴好きはかわらないのか。。
「あぁ、わかった。内緒にしといてやる。」
「ありがとうございます。」
ぺこり
深々と頭を下げる由佳。。
…そうだ。
「由佳?」
「はい?なんですか?」
「キスしてくれ。」
「えっ!?あの、、、はい。。わかりました。。」
ゆっくりと近づいてくる由佳。俺の首に手を回し、唇と唇が触れ合う。
ただのフレンチキス。。…あんなに俺を毛嫌いしていた由佳が。自分から。
今までだと考えられないシチュエーションに、俺の股間が熱くなっていくのがわかる。。
「んっ。。ご主人さま。。ありがとうございました。。」
由佳が俺から離れると、ドアからノックの音がし、ドアが開いた。
「おーい、修?やっと終わったぞ。おっ、なんかいい感じになってねぇか??」
「あはは、やーだおにいちゃん。わかるぅ??修に襲われるとこだったんだよぉ。」
…いつもの由佳だ。
「おっ、まじかぁ!?襲っちまえばよかったのに。邪魔しちまったなぁ。。」
「何言ってんだよ清ちゃん。。」
「んー、まぁいいか。んじゃ、俺の部屋行くか。由佳はどうする?」
「んー、私はいいわ。久々なんだし、ふたりっきりで話してよ。」
「そうか?まぁ、今まで話してたみたいだしな。んじゃ行こうぜ。」
清明が振り向き部屋をでると、由佳が俺に近づいてきて、耳打ちした。。
「ご主人さま。。次はたくさん可愛がってくださいね。。私、がんばりますから。。」
そういうと、二人で部屋をでて由佳は広間の方にはしっていった。。

それから、清明の部屋で二時間ぐらい話したあと、俺は家に帰っていった。
―――つづく

後書き
どうですか?楽しんでいただけました?
感想とか要望とか聞かせてもらえるとうれしいです。
 
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2004/11/18 17:36:50(rA..3xow)
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