どれだけ待ったか、牛舎の明かりも消え、静かになった。私は母親がいなくなったのと空腹
で泣きじゃくる息子をあやすために車を出した。暗い夜道をおぼつかない運転でホテルへ急
いだ。
何故、妻がこんな事態に巻き込まれたのか。考えても理由がないままホテルに着いた。息子
と食欲ない夕飯を食べ、「ママはお友達の所に行って、明日帰ってくる」と嘘をつき寝かせ
た。
私も眠れない一夜を過ごす。妻は今頃、何をしているだろう。食事はしたのだろうか？睡眠
は取れたのだろうか？
まさか、まだ連中に…頭の中に一瞬見てしまった妻の姿が鮮明に浮かんだ。四つん這いのまま、筋肉質の焼けた肌の男に後ろから挿入され、尻の肉に爪を立て、力いっぱい腰を振っていた。妻の口には、やたら色白で腹筋だけ六つに割れている痩せ男の赤く充血した細くて長い陰茎を突っ込まれ、妻はよだれが首から乳房までたれて、その乳房を３人の若い男が６本の腕で、競うように揉み、掴み、もて遊んでいた。背中を舐めていたのは２、３人だったろうか。しかし、人数はどうでもよかった。私はそんな妻を残し、ここに戻ってきてしまった。自分が情けなく思ったが、妻の姿をあれ以上見ていられなかったんだ。

気付くと夜が明けていた。私は息子が寝ている間に、警察に通報した。詳しくは説明しなか
ったが、妻が監禁されていると。そして息子を部屋に残し、車を出した。
妻は無事だろうか。一晩でどんなことが妻に起きたのか。もしかしたら昨日の事は全て夢で
、妻は入り口で私を待っているかもしれない。
牧場に着いた。妻の姿はなく、パトカーが一台停まっている。手回しがいい。もう救出して
いるかもしれない。私は車を降り、中に入った。だが、牛舎もプレハブも閉まっている。す
ると、遠くから人の声がする。すぐに声の方向に走った。

広い牧草地の端に人だかりができていた。私は近くに走った。近くにいくと警察官二人が牧
場関係者の男らに事情聴取をしているみたいだ。私は、つい「通報したのは私です。つ、妻
があの牛舎の中に監禁されてるんです！」声をあげた。「変な言い掛かりをつけるな！」ふ
と見るとこの男は、昨日妻を犯していた一人に間違いなかった。「おっお巡りさん！こいつ
です！こいつが昨日妻を…っ」とても口に出せなかった。「とにかく落ち着いて、じゃあ牛
舎の中を拝見してもよろしいですか？」「いいですよ。お好きに。…ヒヒ」
男が私に怪しい笑みを浮かべた。
私はゾクッとしたが、同時に怒りがこみ上げてきた。
警官二人は男と牛舎に入った。私は同伴を拒否され、扉の前で待った。
警察がくれば安心だ。すぐに妻は救出され、ここの男らは全員逮捕されるだろう。私はレイ
プされた妻とこれから先、どう生きていくかを考えた。
だいぶ時間が経ったが誰も出てこない。中でもめているのか、私は気になって中に入った。
暗い牛舎の廊下を歩く。すると一番奥の扉から明かりが漏れている。近付くと、中からなに
やら女性のあえぎ声が聞こえる。私は扉の隙間からそっと覗いた。頭の中が真っ白になる光
景が見えた。

さっきの警察官がズボンを下ろし、誰かと性交をしている。信じられない姿に扉をもう少し
開き、状況を確かめた。
私は呼吸が詰まった。警官が性交していたのは妻だった。
狭い檻の中に首輪をされ、警察官二人と、さっきのにやけた作業員に犯されている最中だっ
た。私は一気に部屋に入り、檻の鉄格子を掴み叫んだ。でもなぜか声が届かず、妻への凌辱
は止まらない。
私は檻の中の出来事を凝視した。
よく見ると、四つん這いの妻を挟むように警官二人が上と下から、腰を振っている。どうや
ら妻の前と後ろの穴に同時に挿入しているみたいだった。
警官の一人は仰向けで妻の下に潜りペニスを下から突き上げながら、両手で乳房を体の中側
に寄せるように揉み、突き出た乳首を交互に吸っている。もう一人は妻の腰を掴み、思い切
り自分側に引き寄せ、尻の穴に激しくペニスを出し入れし、顔が覚醒したように上を見上げ
ていた。作業着の男は、私に気付いているようで、笑みを私に向けながら自分のペニスを妻
の口に入れた。妻は、やつらの言いなりなのか。私は益々希望がなくなり、絶望のまま立ち
尽くし、檻の中を見つめた。妻の尻に挿入している警官の腰の動きが次第に早くなり、顔を
赤らめて歯を食いしばりながら絶頂を向かえ、妻の尻の中に射精した瞬間、私は誰かに頭を殴られ、そのまま意識が無くなっていた。

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