私は夢を見た。浜辺で妻と二人、歩いていた。妻はノースリーブのワンピース姿で、裸足で
ポニーテールを揺らし、笑顔を私に見せていた。二人の時間がゆっくりと進み、私は幸せを
感じた。気付くと浜辺の向こうから、何やら男の集団が妻に向かって走ってくる。妻と私は
顔色を変え、手を繋いで逃げた。男の集団はたちまち妻を捕え、力づくでワンピースを剥ぎ
取り裸にした。妻はそれでも必死で逃げていた。男たちは妻を追い掛け、浜辺の見えない所
まで走り去った。私は妻と離れた手を空中で静止したまま浜辺に座りこんでいた…

私は目が覚めた。どのくらい気を失っていたのだろうか。すぐに殴られた頭がズキンと痛む
。気付くと牛舎の裏にある餌場の柱に紐で縛られていた。口に粘着テープを貼られ、喋るこ
ともできなかった。私は気を失う前の出来事を思い出し、全く絶望した。警察も頼れず、こ
んな状態で妻を助けるなんて困難と、諦めを感じた。
すると、私の前ににやけた作業員が現れた。私はぎょっとした。今すぐにこいつを絞め殺し
たいと思ったが身動きがとれない。「おお、気が付いたのか。ヒヒ…あんな現場見られちゃ
あな、しかたねえ。痛かったか？ヒヒヒ…



あの女、お前の奥さんなんだって？羨ましいな。たまらねえ体してるし、締まりも最高だし
な…ヒヒ。」
私は睨みつけた。「うちの連中も奥さん気に入っちまって、昨日の夜は忘れられないぜ。ヒ
ヒ…さっきの警官も奥さん見たとたんに飛び付いて、結局昼まで楽しんでたからなあ。」
耳を塞ぎたかったが、それすらできなかった。「ヒヒヒ…今日はもっと忘れられなくなるぜ
。酪農実習の学生がわんさか来るからな。奥さんの体でたっぷり色んなこと教えるからな。
あんたにも特別に見学させてやるぜ。ヒヒ…」
男は去った。私は何故妻をこんな目に


合わせるのか、理由だけ聞きたかったが無理だった。そういえば、ヤツは昼までと言った。
そんなに気を失っていないみたいだ。酪農実習とは何なのか。しばらく空を眺めていた。
牛舎の裏から外の道路が見える。一台観光バスが走ってきて、道路脇に止まった。バスの中
から男子高校生が４０数名降りてきた。ゾロゾロ牧場の入り口の方に向かって歩く。
私は焦った。まさか、あの高校生たちが妻に危害を加えるのか。なんとかして辞めさせなけ
れば。もがいた。力一杯もがいたが紐はびくともしない。私は疲労していた。昨日からの出
来事で疲れがピークに


達しているようだ。
男が一人、私の元に来た。いかにも気の小さそうな背の低い白髪まじりの中年男だ。「じ、
じっとしてろよ…」男は紐をほどいた。だが柱から離れただけで、私はまだ縛られたままだ
。男は私を何処かへ連れていくようだ。男に紐を引かれ歩く。歩きながら男は話した。「あ
、あんたの奥さん、き、昨日なにされたと思う？…へへ、お、俺たちの、チ、チンポで朝ま
で…な、中に出してやったぜ、へへ」
長々男は話したが、私は聞かなかった。
放牧場の丸太の柵に男は私を縛り、牛舎に戻った。私は青い牧草に座った。


今度は牛舎の方から集団が歩いてくる。どうやらさっきの高校生らしい。私が縛られている
近くに集合した。全員、長靴に青の作業着に着替えている。４０数名いるのか、中には髪が
茶色い不良も何人かいるようだが、殆んど田舎の高校生だ。
しばらくすると、高校生らがざわつき出した。私は嫌な予感がしていたが、案の定、裸の妻
が首輪を引かれて来た。首輪を引く男は初めて見るゴツイ男だ。男は紐を丸太の柵に結ぶ。
妻は高校生らの視線を集めていた。話す声が聞こえる「チチ、超でかくない？」「やべぇ、
かなり綺麗じゃん」「早くしぼりてぇ！」




騒ぐ高校生らを静めるためにゴツイ男はさけんだ。「静かにしろー！！…よし。じゃあ、酪農実習を始める。まず初めは牛の乳しぼりだ。経験者はいるか？」
すると何人か手を上げた。「じゃあ、お前手本を見せてみろ。」「は、はあい。」
一人、寝癖のついた高校生が妻の横に立った。私はその光景から目を離せなかった。ゆっくり高校生の両腕が妻の両乳房を掴んだ。
ふとホテルの息子が心配になったが、これから妻は４０人以上の若い男を相手にするのに気を取られ、考えるのを辞めた。

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