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大江家異能物語「序章」
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:超能力・超常現象等体験告白
ルール: 私は超能力者、そんな私の空想H体験告白
  
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1:大江家異能物語「序章」
うちの家系は超能力者の家系だ。
血族の者たちは押しなべて強大な魔力を持ち、子々孫々とその力を使いこなす術を鍛え上げてきた。
そしてその力は裏の社会で成功するのに大いに役立ち、我が大江の家名は結構知れたものとなっている。
 

だけどそんなことは俺には知ったことでは無い。
俺はそんな得体の知らない世界で活躍したいとは思わなかった。
物騒なことに自分から首を突っ込むのはごめんだ。
そりゃ俺だって一般の人々とは一線を臥した能力に魅力を感じ無いわけじゃないが、その力は興味本位で継がせてもらえる代物じゃない。
我が一族は幸いにも、俺の姉が跡継ぎとして自ら立候補していた。
やる気もあり素質的にも俺より上、悩むまでも無く大江家の異能は姉の葉子に受け継がれた。
 
葉子が18になったころ、受け継ぎは完了した。
能力の受け継ぎはただノウハウを教えるだけではない。
その者の魔力の核に書き込むようにして移し変えるのだ。
文字どおり「移す」ので、それまで持っていた者は力を失うし、他の人、例えば俺とかにも伝授したくても出来ないのだ。
だから跡継ぎは一人に絞るのが最良とされている。
「変化」「侵食」「浄化」「吸収」「遮断」「歪曲」「治癒」・・・
父の行平は全てを葉子に託した後、俺に向かって
「世司、お前もひとつくらい貰っとくか!?」
とまるでお菓子を上げるかのような気軽さで提案してきた。
ちなみに父の名は、ユキヒラ、俺の名は、ヨシと読む。
そんな感じで与えられた力は「鑑定」。
物事・現象の本質を見抜く術。
例えば鉛筆を見れば文房具だと解かり、道行く人が男か女か解かり、木陰に生えるキノコが毒キノコかどうか解かる。
正直、しょぼい。
見れば分かるし、ちょっと調べれば何とかなる程度のことだ。
使えない能力、そう心の中でレッテルを貼りながらも、俺は大江家の者としての証をもらえたような、そんな嬉しさも少しだけ感じていた。
 
俺は普段高校に通っている。
まだ17歳だし、(姉と違って)まともな職に就きたいので当然といえば当然だ。
文系の大学を目指すつもりだが、国立に行きたかったら数学もやっとかないと駄目らしい。
もともと数学は苦手だった。
物理や化学はそうでもないが、数学の、あの数字の羅列ばかりの学問に興味がわかないんだ。
俺は放課後の図書館で数学の問題集に取り組んでいた。
「・・・っと、これは」
途中経過があやふやな式の元なんとか答えに近づく。
「あ、違う。」
だけど答えを書いたとたん「違う」と感じてしまった。
正確に言えば「鑑定」の力で解かってしまった。
回答集で確かめる手間が省ける分、少しは使える力だ。
「あれ、大江君、数学の本なんか見て、珍しいね。」
不意に背後から声をかけられた。
「兼寺か、兼寺も勉強しにきたのか?」
兼寺 純玲(カネデラ・スミレ)、同じクラスの女子で穏やかな性格をした優等生だ。
腰の上にまで伸びた黒髪が綺麗で、切り揃われている前髪と整った目鼻立ちは日本人形なような綺麗さがある。
スレンダータイプだが最近胸部が成長してきているようだ。
ふむ、平均より一回り大きいその胸の膨らみは紛れも無く本物だと、俺の力が告げている。
訂正しよう、なかなか使える力だ。
「いいえ、借りていた本を返しにきただけよ。ついでにいい本があったら借りようと思って、そしたら大江君を見つけたの。」
そうだった、こいつは勉強できるくせに人前では参考書をにらむ姿を見せない奴なんだ。
「そっか、兼寺のお眼鏡にかなう本があると良いな。」
一つ言っておくと兼寺は眼鏡っ子じゃない。
「そうね、そうだ良かったら大江君のおすすめの本を教えてもらえないかしら?」
ゾワゾワッ・・・。
・・・なぜだ?兼寺と話していると不意に、殴りたくなるよな、そんな暴力的な気持ちが浮かんできた。
兼寺はいい奴だし気配りとかもうまい、こんな気分になるはずないのに・・・・・。
とりあえず落ち着かないと・・・。
「俺は読書家とは正反対だから、すすめられるような本なんてないぞ。」
「それは残念だわ。もう少し本を探そうかしら。じゃあ、大江君勉強がんばってね。」
「うん、じゃあな。」
兼寺が小説コーナーにきえていくと俺の不快感もうすまった。

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バカ長いです。
しかも序章だけあって濡れ場なし。ごめんなさい。
この調子で三話完結にするつもりです。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます!
 
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2004/06/11 02:20:35(ahifhFkc)
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