学校も終わり、夜九時三十分。
いまさらだが、俺のかけた催眠がどんなものだったか説明しよう。
まず十時に公園にくるための過程からだ。
まず催眠行動で十時近くまで買い物させる。ちなみに買い物させる際のきっかけはチャイムだ。
この町には町中どこでも見えるくらい、でかい時計がある、この時計は一時間毎鳴るのでこれを利用する。年頃の女の子は買い物が好きなはずだしかなりの高確率でひっかかる。
次に公園にこさせる過程だが、幻術で降りる駅を間違えさせて、公園まで警官の変装した俺(かるい催眠をかけつつ)がつれていくだけだ。
そんなこんなで、公園に誘導中。
「あの~」
なんだ、催眠が切れたか?
「少し疲れたので休みたいのですが・・・」
「あぁ、だいぶ歩きましたから・・・わかりました。あの公園で休みましょう。」
なんていいながら人気のない公園へ・・・
ボーン、ボーン・・・
十時になったようだ。三つ目の催眠がとき放たれる。