俺の名前は比宇 秋拿
俺は超能力が欲しい。
こんな事を言うなんて変な奴と思うかもしれない。
俺にも力はある。
だけどこれは催眠術のようなものだ。
俺の力は、何かがきっかけである行動をさせる、俺は催眠行動って言ってる。あとは、かるい幻術くらいだ。
しかも限定条件付きだ。
催眠行動は相手が本気で嫌がることはできない、たとえはば人を殺せなんてのは無理。
幻術は、ありえないことはできない、たとえばいきなり砂漠にいるなんてのは見せられない。
まぁ、こんなのでもやりようによっては、けっこういける。(いろいろな)
朝、真面目な高校生の俺は通勤ラッシュの電車にもまれていた。
奇跡的に目の前には美少女・・・いやそこに超をつけてもいい!
目の前の超美少女の名前はすぐにわかった。
菅谷 薫というらしい。セミロングの漆黒の髪、色素が薄く大きな瞳、そして150あるかないかの小柄さ。
完全にストライクゾーンだ。決めた、催眠をかける。
かるく頭をさわる、これで十分だ。
電車が止まった、さて降りるか。夜の十時にこの近くの公園に行くことを手帳に書きながら・・・