内緒の話。
あたしには物凄く好きな人がいる。その人は同じクラスの同級生。
……ちなみにあたしの学校は女子高だ。
その子は「果歩」って言って小柄で華奢な女の子。
優しくって控えめで明るくて、断然男なんかに渡したくない。
もう一つ内緒の話。
実はあたしは代々受け継いできた魔法使いの家系に育っている。
だけどあたしはちゃんと人間として普通に生きてきたから
魔法はほんの少ししか使えない。
「果歩!」
放課後、渡り廊下を歩いている果歩を呼び止めた。
また何か先生に押し付けられていたんだろう。
もう外は暗い。
「なぁに、真ちゃん」
まだ残ってたの?と付け加えて振り向いた果歩に、
意識を失う魔法をかけた。
ずっと、ずっとこの日を狙ってたんだ。
あたしは胸の奥で痛みをあげる良心に目を瞑った。
<続きはレスで。>