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1:魔法使いの心配事...
投稿者:
健二
健二です。
以前隆が「男にはモテ期がある」みたいな事を言っていたのを聞いた覚えが有るのだが、ここ数日で多少それを実感出来た様な 気がすることが何回かあった。 冷静に考えてみると、今までの自分は女性に対して引っ込み事案を自認していたこともあって、自然と接触を断つ方向に行動し ていたんだなと自分でも思う。 でも今は、沙也ちゃんと言う立派な彼女ができたという余裕もあってか、知らない女の子と会話をしなくてはいけない状況に なっても冷静に対処する事が出来るようになっている自分にちょっと驚いてみたりもする。 そんな事が重なって隆たち以外の知り合いからも「健二は最近垢抜けた」みたいな噂を耳にするようにもなったし、積極的に話 しかけてくる女の子も増えて来た様な気もしている。 その部分で自分は隆の言う、僕にとっての第一の「モテ期」に入ったのではないかとの錯覚もしたくなって来たのだが、平たく 言えば人間的に一皮むけたと言う方が正しいのかもしれない。 その日の沙也ちゃんは朝からふさぎ込んでいる様子だった。 昨日危険な目にあったことと関係しているのかと推測はしたのだが、自分に何が出来る訳でもなくそっとしておいてあげようと いう気持ちの方が大きかった。 昨晩は珍しく体を合わせる事もしないでベットに入ったのだが、考えてみれば「寝付けない」と言い残して夜中に起き出して いって、沙也ちゃんの家の窓外に広がる美しい海岸に散歩に出かけたきり、帰って来てから今の今まで一言も口をきいていない など、なにやらいつもと違う様子なのは薄々感じてはいた。 それでも早朝から魔法も使わず(使っていないと思う)に一生懸命作ってくれた朝食は、いつも僕の心を幸せな気分で一杯にし てくれる。 今日はホワイトとブラックのトーストに、ソテーしたトマト、マッシュルーム、ベーコン、それにスクランブルエッグ、ソー セージとベークドビーンズに加えてハッシュドポテトまで付いていた。 初めてここに来た時にまるでちょっとしたホテルのようだと思ったが、こうなるとホントにイギリス風フルブレックファースト だ。 「美味しい?」 やっと口を開いてくれた沙也ちゃんは、いつもの天使の様な笑顔だった。 僕は当然のように大きく頷く。 「色々考え事していて、ストレスをぶつけたら作り過ぎちゃった....」 そう言いながらぺろっと舌を出す様が、僕の幸せ気分を更に上積みさせてくれる。 「健二君には黙って処理しようと思っていたのが間違いみたい。だって沙也の命の恩人だものね」 「僕は...何もしてないよ...」 面と向かってそんな事を言われると、凄く恥ずかしい、しかも魔法が使えるような女の子に。 「鏡に飛び付いて運転手をやっつけた健二君...カッコ良かった。そして....」 ちょっと顔を赤らめ、下を向いた沙也ちゃんが言葉を続ける。 「その後に私が受け止めた健二君のパワー...凄く、いつも以上に愛情が籠っているのが解った...本当に嬉しかった...」 「あれは...藤森先輩が...」 そう言いかけた時、沙也ちゃんの柔らかな唇が僕の言葉を遮った。 目を閉じても美しい沙也ちゃんの顔を真近で見られる事も、更に幸せ気分の上積みとなる。 「先輩の事は...無し。だってちょっと悔しいの....こんな気持も初めてだけど...」 それにしても結果的にこういう時間が再び現実として存在している事が、僕には何より嬉しかった。 「実は、あれから携帯の着信記録の持ち主を呼び出して私1人でこの事を全て終わりにしようと思っていたのだけど...」 沙也ちゃんの突然の告白に、僕はフォークを置いた。 「持ち主は判っているの、あの藤森先輩に内定を出したテレビ局の会長さん。実際に実在しているのに、私の魔法ではあの運転 手のように呼び出せないし、彼の目の前に行く事も出来ない...テレビ局の他の場所に行くことは出来るのに、会長と同じ空間に 行く事ができないの...」 「それって、魔法が効かないっていうこと?」 「ううん、魔法は効いているわ...ただ、会長自身が私の想像を超える存在なのかも知れない。魔法は自分で効果をイメージ出来 ないと効かないから。多分、私がイメージをした通りの存在じゃないのね、この会長さんは....」 そう言えば沙也ちゃんが、僕の力とか、藤森先輩を支配しようとした「魔」の存在には魔法は効かないと言っていたのを思い出 し、いっぺんに食欲が無くなってしまった。 「大丈夫、同じ時空に立てば、私の魔法が効かないと言う事はありえないから、向うもそう簡単には手を出してこないはず。こ の世界にいる間は、健二君に手出しはさせない...いや、させたくないの....」 その言葉を信じるしか無い僕は、1人で残りの魔と対決しようとしていた沙也ちゃんの事を気がついてあげられなかった事に多 少へこんだが、今は少なくてもこの朝食を二人で楽しく食べようと努力する事にした。 その日の午前中の講義は何事も無く二人で過ごし、隆たち3バカと待ち合わせて一緒に学食で昼食を食べている間にも、別段い つもと変わった様子を見せず、時折沙也ちゃんにしつこく突っ込んでくるヒロの頼んだラーメンのスープを魔法で激辛に変えて しまったりするイタズラをして笑って見ている沙也ちゃんを見ていると、今朝心配していた事は既に彼女の中で大きな問題には なっていないように思えてひとまず安心した僕だったが、午後の4コマ目を沙也ちゃんと別の講義に行ってしまう事に多少の不 安は覚えていたのだが、何かあったら心で呼んでという沙也ちゃんの答えに、ひとまず講義後に中央広場で待ち合わせの約束だ けをして別れた。 最後の座講を早目に切り上げた僕は、まだ誰もいない中央広場のベンチに腰掛けて、先日借りて来たブレーン宇宙論を読みなが ら皆を待つ事にした。 未だに理解不能な内容に没頭していると、知らぬ間に近づいてきた女の子に声をかけられた。 「健二さん、ですよね。星野さんの彼氏の」 僕の顔をのぞくように聞いてきた彼女の顔を見て驚いた。 沙也ちゃんが華麗に変身するまでは2年生のミスキャン候補一番と言われていた南川景子だった。 「そうだけど...」 僕に沙也ちゃんと言う彼女が出来る前までは、奇麗な女の子で同級生だと言うこともあって密かに思いを寄せていたのだが、隆 たちの噂によると非常に野心深い感じの付き合い方をするからあんなのやめろといつも言われていた存在だった。 それに、最近は沙也ちゃんの彼女の健二君と言う言い方をされる様な事が多いから、その点にも辟易とはしていた。 景子ちゃん馴れ馴れしく僕の横に座り、大きなおっぱいを押し付けながら質問してきたのには驚いた。 ここ数日いろいろなことがあったので、精神を集中して身構えていたのだが、彼女が僕の耐えられないような魔の力をつかうの ではないかという心配はないという妙な確信を得て安心したのもつかの間、またしても沙也ちゃんの彼氏と言う前置詞を付けて 語られる事にはちょっと嫌気がさいていた。 「ねえ、健二君、沙也ちゃんてきっとミスコンにエントリーするのよね」 「しないと思いますよ、彼女自信でそう言っていたから...」 「そう、私としては、彼女と一騎打ち状態になると思っていたから、ちょっと拍子抜けね」 確かに彼女は、大きく育ったグラマラスなボディーに長い足、ユキミキコンビにひけを取らない様な時代の先端を行くファッ ションに身を包み、華やかな中にも健康的なエロスを感じるタイプの魅力的な女性だったから、どちらかと言うと女の子よりも 男の子たちのファンが多いタイプなのだが、素行に問題があると指摘する同級生も居る事にはいる。 でも噂では、今付き合っている男が居て、そいつと付き合うようになってから自分が前へ前へと出しゃばるようになったらし く、その彼氏の評判はすこぶる悪いと言うのも聞いた事があった、 「ねえ、でも健二君て最近イケてると思っているの、私の知り合いでも健二君と友達になりたいと言っている子が何人かいるか ら、もし良かったら今度皆で飲みに行かない?」 「沙也ちゃんも一緒に?」 今までの20年間、女の子から誘われる事なんか数えるほどしか無かったのに、ここのところ人づてや間接的に誘われる事が多く なってきたのを感じる事が少なくなく、悪い気はしなかったがすかさず沙也ちゃんの事を口に出してしまう自分も嫌いではな かった。 「あははは...正直なんだね。それでも良いけど、私の友人たちは誰も星野さんと付き合いが無い子ばっかりだから、たまには良 いじゃない。そうだ、健二君と仲の良い...隆くんだっけ? 逆に彼らを誘ってくれれば私も含めて4対4くらいで、合コンて言 うのはどう?」 そう言って近づいてきた彼女の顔は、魔法とも「魔」の魅力とも違うのだが、キリッとした力強い目にすっきりした鼻筋が男性 を断りがたい気持ちにさせる。 その目でまじまじと見つめられ答えに困窮していた僕だったが、次の瞬間に彼女の顔に起こった変化に思わず吹き出さずにはい られなかった。 真剣な表情をしている彼女の鼻の穴から、ジワジワと凄い数の鼻毛が伸びてきたからだ。 「あははは....ごめん...」 おそらく彼女にとっても誘った男がそんな反応をするのは初めてだったのだろう、訝しい顔をして僕に詰め寄ってきた。 「何がおかしいの? 私の誘いがそんなにイヤ?」 「そうじゃなくて...なんか、バカボンのパパみたいだから、あははっ」 言われている事がわからなかったのか、キョトンとしている彼女をまともに見られないでいる僕は、腕を別の方向から優しく 引っ張る柔らかい手の感触を感じた。 「健二君、お待たせ」 沙也ちゃんだった。 南川さんに見せつけるように腕を絡め、さらに体を密着させて僕の隣に座った。 と言う事は、南川さんのとてつもない鼻毛は、沙也ちゃんの魔法と言う事になる。 「ええと、星野さんね、初めまして。ちょっと健二君を私たちのサークルにおさそい使用と思って...」 まだ自分の状況が解っていない南川さんは、沙也ちゃんに対して見下す様な言い方で初対面の挨拶を交わす。 「あの、サークルってアニメのコスプレ同好会みたいなやつですか?」 沙也ちゃんも気が強いのか、自己紹介をする事も無く切って返す。 「そんな変な集まりではないわ、私たちは日本の伝統文化である日本酒の地域性と味わい深さを研究するために...」 「で、そのバカボンのパパの様な鼻毛を伸ばしていると....」 言葉を遮った沙也ちゃんの返答に一瞬不思議そうな顔をした南川さんは、やっと自分の鼻の下に違和感を感じたのか、その部分 に手をやったとたんに驚いた顔になった。 一生懸命取り払おうとしてみるが、ちょっとした習字の筆くらい鼻から吹き出しているのは自毛だから、二校とすれば当然痛 い。 「そうじゃないとすれば、なぜ健二君をさそったのかしら?」 沙也ちゃんの問いに、両手で鼻の下を押さえてパニクっている南川さんはクルクルと周りを見回してこの後どうしようかと考え ているようすだった。 「本当は、自分の自己満足の為なんですよね」 そう沙也ちゃんが詰め寄ると、南川さんは突然両手を膝の上において整然と答え出す。 「私の彼も星野さんのことを気にしだしたので、ちょっと悔しくて、それなら健二君を寝取ってしまおうと思って。そうすれば ミスコンでも有利になりそうだし、彼氏もまんざらでは無いみたいだったから。だって堂々と星野さんを抱けるでしょ...私たち 二人ともエッチは大好きだし、その部分ではお互い干渉しない事にしているの。だって私も彼も言いよってくる異性には事欠か ないから......」 そこまで聞いた沙也ちゃんは、「はぁ~」とため息を一つついた。 南川さんはというと、はっとした表情を浮かべたかと思うと、自分の発言と鼻毛を隠すように再び両手で鼻から下を覆ってし まった。 「気持ちはわからなくはないけれど、皆どこかで我慢して生きているのに....そんなにエッチが好きなら、思う存分自分ですれば 良いのに....ね、健二君」 そんな事振られても、それこそ返答に困ると思ってモジモジしていたが、南川さんの変化にはすぐに気づいた。 顔を隠していた両手を自らの股間に移し、鼻毛の吹き出した顔を上気させて椅子の上で左右にもだえ始めたではないか。 「ううーんっ、なに...これ...むむーっ」 大きな声こそ出さなかったが、自分の体に今までに無かったような変化が現れている事は自覚しているようだった。 しばらく座ったまま悶えていた南川さんだったが、突然もの凄い勢いで立ち上がったかと思うとうめき声をかみ殺しながら、股 間を押さえたまま小走りで5号館のほうへ立ち去ってしまった。 沙也ちゃんはその様子を確認する事も無く「ふん!」と言う感じでスタスタと歩き出してしまった。 僕は僕で彼女の様子も気になったが、きっと沙也ちゃんが魔法を使ったに違いないと言う確信もあって急いで沙也ちゃんの後を 追いかける。 だが、こういう時の沙也ちゃんに声をかけるのはちょっと勇気がいる。彼女の虫の居所が悪いと大変な事になるからだ。 「あの...」 「何?」 もの凄い早さで短い返答を繰り返すときの沙也ちゃんは、まさにその時なのだと言う事が最近段々と判って来た。 「彼女は何処へ...」 「おトイレでしょ?」 僕の方を振り向く事もせず、凄い勢いで歩きながら返事を返してくる沙也ちゃん。 「何をしたの...」 「ちょっと感じさせたの!」 それだけでトイレ行くのは変だと思い、しつこく聞いてみずにはいられなかった。 「どんな風に...で、感じるとどうなっちゃうの...」 すると歩を止め、振り向いて僕の方をじーっと見ながら難しい顔で沙也ちゃんが答える。 「心配?」 ちょっと複雑な心境だったが隠す事も無い、小さい声で「うん」と頷いた瞬間だった。 ズボンの中で一瞬に最大限で勃起するのと同時に、射精の快感が襲って来たのだがそれが止まらない。 しかもそれに反応して一瞬びくっとしたままの状態で体が動かなくなってしまった。 「教えてあげる。今の健二君と同じように突然感じさせたから、恥ずかしくてトイレ行ったんでしょうけど、彼女きっと個室の 中で今動けないでいるわ。感じるともの凄い量の愛液が出るようにしてあげたのと同時に、感じれば感じるほどおっぱいが大き くなって、イッた瞬間にそれが母乳となって噴出して元の体に戻るようにしてあげたから!」 それを聞いている間イカされ続けているのだが、快感にうち震えながら喘ぎ声が出てしまうのを押さえてやっとの事で言葉を発 する。 「そんな...ああっ...かわい...そう...うあっ...」 「またぁ、こんなに感じさせてもまだ優しさのオーラ全開にさせちゃうのね。それが健二君の良い所でもあるけど。。ちょっと 悔しい」 その言葉と同時に快感射精地獄からは開放されたのだが、魔法がかけられる前に右に偏っていたのか、ズボンの右側だけが靴下 の方までドロドロになっていて、歩けないほど気持ちが悪い。 「行きましょ!」 そう言って踵を返して歩き出す沙也ちゃんに、僕はついて行く事しか出来ない。 初めて会った時にかけられた魔法と同じ感触だ。 「魔法、解いてあげたの?」 「ううん、1週間は絶対解かない」 「今、どうなってんの...」 その問いに関しては、しばらく無言で歩き続けていた沙也ちゃんだったが、もうすぐキャンパスの外れに着こうかと言う頃に再 び口を開いた。 「今はね...5号館の女子トイレの中で、個室一杯に大きくなった自分のおっぱいに押しつぶされそうになりながらも、今イッた みたいだから、これからは凄い勢いで母乳が出続けて、もとの大きさに戻るときはビショビショね。いい気味だわ」 女性の独占欲って、そんなに凄いのかと思うほど沙也ちゃんは変わった気がする。 出会った時は、と言ってもまだ一週間も起っていないのだが、無垢で純真な感じの女の子だったのに、今は誰もが目を引くエレ ガントで颯爽とした外見に秘めた無邪気さと嫉妬深さが共存している様に思える。 「あと、彼女の愛液、もの凄く匂うようにしちゃったけど、ちょっとでも匂いを感じたり口にした男は...彼女が感じるまで下に なって舐め続けちゃう魔法もかけておいたの...吐き気がするほど臭いけど全部飲まなきゃいけないから、彼氏も大変ね。感じた 後に噴出する母乳も全部飲んでもらうことにしようかしら、彼女をけしかける様な男だから、それもお仕置き」 ということは、この後もし彼女が今の彼氏とエッチしようということになったら、彼女が感じ始めて愛液が出た瞬間、相手の男 は自由を奪われ69の態勢の下になりながら凄い勢いで強制クンニを続けさせられ、吐き気を催しながらももの凄い量の愛液を飲 まされ続けている自分の体の上で、感じさせるほどに彼女のおっぱいがどんどん大きくなり続け圧迫されることになる。 想像するだけで地獄だが、沙也ちゃんの魔法はかなりエロいと思ってしまう僕もいる。 「ちなみに彼女がいつイクかにもよるけど、相手の男の人は少なくても10リットルくらいの愛液と20リットルくらいの母乳を 飲むはめになるわね。今.....、健二君想像したでしょ。お望みならいつでも?」 そういわれても、して欲しいなどと口にする勇気はない。 ただでさえ今も靴の中にまでしみ込んで来た自分の精液の気持ち悪さと戦わされているのに。 「でもそれで死んじゃったりは...」 「しないわ、魔法だもの。彼氏はちょっとの間もの凄いお腹になっちゃうだろうけど。でも、彼女が更に二股とかかけてたら、 相手の男の人大変ね。それも運命ね...ふふふ...」 こういうときの沙也ちゃんはある意味で怖い。 昨日味わった「魔」に対する恐怖とは別の次元で、男女関係のもつれや人間の嫉妬心と言うものが生み出す恐怖とでも言おう か。 何でも出来るはずの魔法使いであるはずの沙也ちゃんでもコントロール出来ないと言っていたその感情は、いったい誰が創造し たものなのだろうなどと考えてみたりもする。 「でも、健二君を狙う「魔」じゃ無かっただけ良しとするか...」 確かにそうではあるが、力の大小はあれ、僕は普通の人間の中にも「魔」は潜んでいる様な気がした。 そうこうしているうちにもう少しで沙也ちゃんの家へのいつもの入り口がある校舎裏へ着こうという時だった、突然彼女の携帯 が鳴る。 「あれ、藤森先輩からだわ...何かしら」 不機嫌そうな顔を不安げな顔に一転させ、僕の方を見ながら沙也ちゃんは通話ボタンを押した。 「星野さん...助けて...」 決して大きな声ではなかったが、電話の向こうで助けを求める藤森先輩の声が電話口から洩れて僕にもはっきりと聞こえた。
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2010/08/14 08:00:47(R.aRgfH1)
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