僕はきっと変な能力を身につけたに違いない。
しかもその力は女性の衣類を動かす力らしい。
だから僕は完全に知らばっくれる事に決めた。
この力を使わないでいるなんて無理だ!
僕は女性に言った。
「ち、ちょっと困ります!いきなりそんな事言われたからって信じられないよ!」
だが僕は言葉とは裏腹に「頭と肩を片手で抱えて胸に埋めさせろ!」と思った。
「そんな…あたしだってしたくてし…いやあ…動かないで…」
女性の体は衣類を通してわかったが、少々動きがぎこちないのは本体が抵抗をしているからだ。
女性は僕の思った通りに動いていた。頭を抱えて胸に顔が埋まる。香水と女性の着てる衣類の臭いが一度に僕の鼻にきた。
しかし、女性は嫌なのか頭だけが違う方向を向いていた。
だが、表情は申し訳ないのと恥ずかしいのという感情が見るからに解る程であった。
「あふ…だから…やめろって…皆見ているじゃんか。」
ギャラリーは僕らの光景を止めずに見ていた。
そんな中で車内アナウンスが流された。
「次は~××…」
女性はその言葉に反応した。
衣類を通して女性が僕から離れようとしているのがわかった。
続く…(好評なので)