朝は静かで希望に満ちている・・・だれが決めたんだそんなこと?
「バッカモーーーン」
あぁまたこれだよ、毎回毎回よく飽きないよなこのメタボの豚。ハァ全く遅刻が何だって言うんだ?月4、5回だけなのに。
メタボの豚、いや部長は朝からテンションが高くありあまるエネルギーを俺にぶつけていた。
「・・・・・ウゼェ(ボソッ」小さく、本当に小さな聞こえないような声でぼやいた。
その瞬間メタボの豚は鼻息を荒くし、顔を真っ赤にして雷を落とした。
・ー・ー・ー・ー・
「飲み過ぎですよお客さん・・・」
「黙ってもう一杯よこせよ!」
店主は納得していないようだが酒を持ってきた。財布の中は寂しいものだが、自棄酒しなければやってられないほど頭にきていた。なぜかって?・・・あの後俺はクビになった、あのメタボの豚の一言で俺の今後の人生が左右されている。そんな現実を見たくない俺は自棄になって酒を飲んでる訳だ。
「それは大変ですね。」
ガタッ、不意に隣から聞こえた声に、俺は驚いてイスから立ち上がった。店主をみるといきなり立ち上がった俺に驚いてはいるが、この男には驚いてはいないようだ。
「だれだ、お前?」おそるおそる俺は聞いた。