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第五章

カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1: 第五章
投稿者: mio
第五章 甘い鎖
雛は悠真の首輪を軽く引きながら、ベッドのヘッドボードに彼の手を上げさせた。
カチリ、という金属音が響く。
手錠が、彼の両手首をしっかりと拘束した。
「動けないね……?」
「う……はい、ひな様」
悠真の声は既に掠れていた。
雛は黒いシルクの目隠しを手に取り、ゆっくりと彼の視界を奪った。
世界が真っ暗になる瞬間、悠真の息が大きく乱れた。
「見えないと、不安でしょ?
でも大丈夫。私が全部、面倒見てあげるから」
彼女は囁きながら、ボトルから透明なローションを手に取った。
自分の両手を温めるように擦り合わせ、じっくりと体温を移す。
温かく、ぬるりとした感触が指先にまとわりつく。
「ん……」
最初は胸から。
温かい手のひらが、悠真の乳首の周りをゆっくりと円を描くように撫でる。
ローションが肌に広がり、敏感な部分を滑らかに刺激する。
「ひゃ……っ、あ……」
「感じてる?
まだ序の口よ」
雛の手は徐々に下へ移動した。
腹部、腰のライン、そして太ももの内側を、じっくりと時間をかけて撫で回す。
決して急がず、悠真が最も反応する場所を丁寧に探りながら。
「自分の意思じゃない……って思ってるんでしょ?
手錠されて、目隠しされて、ただ感じてるだけ……
可哀想に」
彼女の声は優しく、嘲るように甘い。
ローションをたっぷり塗った指が、悠真の最も敏感な部分にようやく触れた。
温かい手のひらで包み込み、ゆっくりと上下に滑らせる。
ローションのぬるぬるした感触と、手の体温が合わさって、信じられないほどの快感を生み出す。
「うあ……っ、ひな様……」
悠真の腰が無意識に浮き上がるが、雛はすぐに動きを止めた。
「動いちゃダメ。
イっちゃダメ。
まだ、許してないから」
そして再び、ゆっくりとした動きで刺激を再開する。
絶頂に近づくギリギリのところで止め、また始める。
それを何度も繰り返す。
長い、長い焦らしだった。
目が見えない分、触覚だけが異常に鋭敏になっていく。
ローションでぬるぬるになった肌が、雛の指一本一本に反応してしまう。
「どう?
私の手、気持ちいい?」
「……気持ち、いいです……ひな様……」
「この快感、知ってしまったら……もう、普通のセックスじゃ満足できなくなっちゃうかもね」
雛は意地悪く笑いながら、親指で先端を優しく撫で回した。
悠真の身体がびくびくと痙攣する。
「イキそう……?」
「はい……もう、限界で……」
「まだよ」
雛は再び動きを緩め、太ももや下腹部を優しく撫でて感度を保ちながら、時間を引き延ばした。
悠真の理性は「手錠と目隠しのせいだ」「自分が求めたわけじゃない」と必死に言い訳を繰り返していたが、
その言い訳さえ、雛の掌の上で転がされていることに気づいていない。
「ひな様……お願いです……
もっと……壊してください……」
ようやく、悠真の口から本気の懇願が零れた。
雛は満足そうに微笑み、彼の耳元で囁いた。
「いい子。
今日はここまでにしてあげる。
でも……この感覚、忘れられないわよね?」
彼女は最後に、温かい手のひらでゆっくりと包み込み、悠真を絶頂の直前まで追い詰めてから、すべてを止めた。
目隠しの中で、悠真は荒い息を吐きながら、
自分がもう、完全に彼女の虜になってしまったことを、痛いほど自覚していた。
 
2026/07/22 21:42:59(8GxeIrOj)
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