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視界は全くない。
腕は椅子の背もたれを挟んで後ろ手に拘束されて動けない。 言葉を発したいが口は黒く丸く所々に孔の空いた枷で塞がれている。 呼吸をすると孔を通して奇妙な音が鳴り、吐き出した息に混じって口の中に溜まった唾液が飛沫する。 「早織、ありがとう。とても素敵だ。」 耳元で優しく囁かれ、彼女は軽く頷く。 そして声の主は後ろに立ち両肩にそっと手を乗せ、ゆっくりと胸へと這わせていった。 乳首には触れないよう指の腹だけで乳房を撫で回す。 「ぉ…ぅ……。」 枷で開ききった口からなんとも情けない声が漏れ、微かにでも感じる度にその情けない声と共に口内で貯水された唾液が枷と唇の隙間から溢れてくる。 "あぁ…これが夫の……誠一の望んだ交わり方なんだ…。ずっと私に言い出せず抑え続けてきた本当の彼なんだ……"
2026/03/01 10:33:20(9joQsEWj)
「おはよう。」
「おはよう。」 大学で出会い、交際し、そして結婚してから6年間変わらない朝のやり取り。 「子供はまだいいか」と言い続けてからの6年でもある。 夜の営みがないのではなく、早織がもう少し仕事を続けたいと希望したことを誠一はすんなりと受け入れ「早織が欲しいと思ったら言ってくれ。」と彼女を尊重してきた。 早織としては有難いことではあるが、時々、誠一は本当は子供が欲しいのではないか?会社で上司や同僚から何か言われてやしないか?と心配になるが、その質問をすると何かが変わりそうでなかなか切り出せない。 誠一があまり自分の気持ちを他者に伝えるのが得意ではないことはわかっている。 そんな性格からきっとこれまでの人生で我慢することも多かったのではないだろうか。 「私にだけはワガママでいていいよ」と言ってあげたいが、早織はそれを伝えるタイミングを6年、大学時代を含めれば約10年逃し続けてきた。 彼女も彼女で間の悪い女なのだ。 「あ、早織、昨日言い忘れてたんだけど…。」 誠一はコーヒーを淹れながらそう発したが、数秒経ってもその続きの言葉が出てこない。 誠一はフィルターから落ちていく琥珀色の液体をボンヤリと眺めている。 「え?え……なに?」 早織はやや不安になりながら催促する。 「あ、ごめん、昨日言い忘れてたんだけど、今日澤井と飲みに行く約束してて帰りが少し遅くなる。」 「そっか、金曜日だしね、じゃあ私も友達とご飯食べに行こうかなぁ。」 「うん、そうしなよ。1人で家でご飯ってのも寂しいだろ。」 澤井は大学の同期で誠一と同じ会社に入社し、時々飲みに行ったり、旅行に出かけたりもする彼にとっては数少ない深い付き合いのある友人だ。 小太りな体型で女性ウケをするような容姿ではないが、飄々として明るく親切で憎めない性格をしており、早織はとても好感を持てっていて早くいいお嫁さんを貰って欲しいといつも思っている。 人付き合いが下手な誠一が今の会社で上手くやっていけているのも人間関係を円滑に纏めるのが得意な彼のおかげであるところが大きい。 「澤井くん、早くいい相手に出会えないかなぁ。」 「そうだなぁ……。」 誠一は相槌を打ちつつ腕を組んで首を傾げてから続けた。 「あいつ、自分の趣味に没頭しがちなとこがあるから、それ理解してくれる嫁さんじゃないと結構厳しいかもしれないよな。」 「そうかもしれないね。でも私はいい旦那さんになると思うんだ。それにいいお父さんにも……。」 そこまで言って早織はハッとして1度口を噤む。 「ま、今日はお互い楽しんでこようか。」 何かを察したのかそれともただ気にしていないだけなのか、誠一は微笑みながらそう言って話を締めた。 早織も一言「そうだね。」と言って微笑み返した。
26/03/01 10:35
(9joQsEWj)
その夜、早織は通勤途中にLINEで予め夕飯の約束を取り付けておいた美佳との待ち合わせ場所に立っていた。
美佳もまた澤井と同様に大学から付き合いのある友人の1人だ。 金曜日の夜ということで街には人が溢れ、時折り自分より若い男の子(今年30歳を迎えた早織にとって男性と呼ぶには幼すぎる)から声をかけられて苦笑いをしながら掌を前に出して断るという状況に彼女は少し居心地の悪さを感じていた。 どうやら美佳は仕事が終わらず遅れているようだ。 20分ほど待っていると横断歩道の人混みを掻き分けるように小走りで渡ってくる美佳が見えた。 「はーっ!ごめん早織!すごい待ったでしょ?」 膝に手を付いて息を切らす彼女を見て早織は吹き出してしまう。 「大丈夫大丈夫!ちょっと休も?ね?」 美佳は早織の肩に手を乗せて寄りかかりうんうんと頷いてバッグから水の入ったペットボトルを取り出してゴクゴクと飲み干し「はーっ……」と大きくため息をついた。 早織はまるでオジサンみたいだなぁと思いながらも、美佳のこの飾らない性格は大学時代からずっと変わらないことに安心した。 「あ!そうだ、さっき誠ちゃんとサワイに会ったよ。」 「え?そうなの?今日飲みに行くって言ってたけど、この近くにいるんだね。」 「そっかぁ、いや、でも聞いてよ。サワイのやつ誠ちゃん連れてアダルトショップに入ろうとしてたんだよ!」 「えぇ……誠一嫌がってなかった……?」 アダルトショップというワードを聞いて早織は一瞬戸惑ったが、澤井の性格を考えれば悪ふざけで連れ込んだ可能性の方が高く、誠一もわかっていて断らない部分もあるので平静を保ち美佳に合わせることにした。 「まぁ、ほら、誠ちゃんもサワイの性格よく知ってるからいつもの悪ふざけに付き合ってあげたんじゃないかな?」 「うん、私もそう思う……。」 そう言って2人で苦笑いをしつつ繁華街へ歩みを進めた。
26/03/01 10:36
(9joQsEWj)
22時前、先に帰宅したのは早織だった。
久しぶりに外でお酒を飲んだせいか、なんだか飲みすぎたかもなぁと思い冷蔵庫のミネラルウォーターをコップに注いで一気に飲み干し、「ふー」とため息を付きながら崩れ落ちるようにソファーに座り込む。 「アダルトショップかぁ……。」 澤井の悪ふざけというのを落とし所にはしたが、それでもやはり自分の夫がそういう店に足を踏み入れたという事に対して穏やかな気持ちでいられるものではなかった。 今はAVに留まらず、SNSでも卑猥なコンテンツが人気を得ている。 その中にはきっとアダルトグッズを使った描写も多いことだろう。 そういった刺激を受けれぱ欲求が反応してしまうものなのだろうか? 誠一はそういうコンテンツを見ているのだろうか? 自分との行為でそういう道具を使いたいんだろうか? もしそうだとしたら誠一に限らず男とはそういうものなのだろうか? 自分は誠一に愛している夫に触れらるだけで、それだけで気持ちいいけどなぁと考えていると妙に誠一が恋しくなって下腹部が熱くなってきた。 「早く帰ってこないかな…。」 やや気怠い体にムチを打ってメイクを落としシャワーを浴びて髪を乾かす。 「よく頑張った!」と自分を褒めてから力尽きバスローブ姿でまたソファーに崩れ落ちた。 そのままウトウトとしていると玄関の鍵が開く音にハッとする。 「ただいまぁ。」 千鳥足とまではいかないが、少しヨタヨタとしながら誠一がリビングへ入ってきた。 早織は少し吹き出しながら「おかえり。」と言って自分の隣の空いたスペースをポンポンと叩いて誠一に座るよう促す。 そして誠一も早織と同じく、崩れ落ちるようにソファーに座り込んだ。 早織はすぐに誠一の手を取って指を絡める。 そしてどちらからとも無くキスをする。 誠一の舌が早織の口内へ唇を割って入り込んできた。 早織も誠一の口内へ舌を這わせる。 接合された唇と唇、その中で2人の舌は踊り狂いヌルヌルと交わり続ける お互いに腕を回して引き寄せ合い、唇同士を舐らせ、味わうように舌をしゃぶり合う。 「んふ……んぁぁ……。」 早織から声が漏れる。 彼女の子宮は激しく火照り、既に誠一を受け入れる準備を整えていた。
26/03/01 10:38
(9joQsEWj)
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プロフからどうぞ
26/03/01 10:42
(9joQsEWj)
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