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1:禁断
投稿者:
(無名)
「はい、焼肉弁当、580円になります……ありがとうございます」
作業服を着た肉体労働者のお客が弁当の入れられたレジ袋を受け取り、照れ臭そうにその場を退いた。彼の背後にはまだ数人の客が列を成して並んでおり、そのほとんどがこの弁当店に通うファンなのは言うまでもない。 特段に価格が安いわけでもないが味とボリュームが口コミで広がっただけでなく、客の誰もが女性店員目当てに足繁く通う理由である。彼女はもう女の子という年齢がとっくに過ぎた女性であり、30代後半になったその見た目は落ち着いた大人の魅力を見せ、色気すら漂わせていた。 当の本人はそこまでの自覚は無いものの、ガテン系のお客たちを虜にするには十分だった。弁当やお釣りを手渡される際に、薬指に指輪をしていないことであわよくばという希望を抱かせるのである。 加納香住は37歳になり、昼は弁当店、夜はいわゆるホステスとして生計を立てていた。実は本業は別にあり、弁当店や夜の飲食店の客も気付かない程度の女優業だった。数多くのドラマや映画に出演をしていても、弱小事務所に所属する女優として貰える役は知れていた。 エキストラに近い役から台詞のない役が多く、例え台詞があったとしても一言二言がせいぜい。観る者に印象を残す前に映像が切れ変わったり、そもそも顔がろくに映らないことも珍しくないのだった。これでは香住の美貌は誰の目ににも止まらず、他の役者の影に隠れてしまうのは無理もなかった。 両親の反対を押し切って上京をした身としては、成功をせずして田舎へ帰ることはできなかった。だから希望を捨てずに歯を食いしばってきたけれど無情にも時は流れ、気が付けば若手女優の域を過ぎてしまっていた。ここまで来たのだからあと数年、40歳を機にひっそりと引退することを決めて生きていた。 そんな香住はある日、エプロンのポケットの中にある携帯電話の着信に気付き、事務所に呼び出されることになる……。 それは香住の耳を疑うような話だった。鬼才と知られている映画監督からのオファーだというのだから、なんの冗談かと思ったのだ。映画の題名、内容、相手役……聞けば聞くほど話は本当らしく、香住に緊張が走った。 まずこの監督の作品はとても過激なことで業界でも有名で、軒並みその評価は高かった。出演した女優たちは出世を果たし、今は一流女優の座を手にしている。 そして相手役の役者、これが問題脱だった。彼は台本を無視することで知られ、絶妙なアドリブで演じることで有名だった。しかもそのアドリブが高く評価され、彼の出演作品はどれもピッとするものだから誰もが敢えて止めず、むしろ彼が織りなすアドリブを期待するのは当然とされている。 ここからが業界内で留まる裏話、濡れ場を演じるシーンで女優が篩いにかけられるというのだ……。 事実、彼と共演した女優の中には出世を果たせなかった者たちもいて、彼女たちは芸能界から去っている。 その理由は前張りをする女優は、役者として不足と見なされることにある。どこまで自分と本気で演じる気があるかを見極め、濡れ場を演じる。 そして本気のティープキスから本気の愛撫を丁寧に行い、最終的には本当に挿入してしまうというのだ。 そう、彼は業界でも女癖が悪いことで有名なのだった。その手法は巧みに布団で下半身を隠しながらの演技を見せ、結合部を上手に見せないのだ。 その演技はある意味で演技ではなく、女優も忸怩たる気持ちの中で望まぬ快感を注がれ、画面の中やスクリーンの中で意図せずに喘いでいるのだ。 その俳優の性技や持続力、そして逞しいペニスが女優をただの女にさせ、その濡れ場の前後に展開されるシーンとが相まってドラマ制のある作品へと昇華する。いわゆるアダルト作品よりも卑猥なのは、誰もが知る俳優たちの濃密な絡みにある。 作品内ではフェラチオやクンニリングスも必ず行われ、ある作品では女優が彼の足の親指を口に含むシーンに敢えて差し替える手法で、物議を醸している。親指を咥えて頭を上下に振り、舌を絡めるなど描写があまりにも卑猥だからなのだ。 その差し替えのシーンと絡むシーンとを上手く繋ぎ合わせ、実際のシーンではカメラワークは女優の頭が上下に動く姿を後ろから撮影する。すべてはリアリティの為だとされているが、実際の現場ではスタッフたちの目に、本当にフェラチオが行われているのが常なのだ。 クンニリングスも同じであり、その俳優が酒に酔って鮑を舐めるシーンが使いながら、実際の現場では本当に恥唇を開いて舐めていた。カメラとしては両膝を立てた女優の股の間に顔を埋め、肝心な所は見せない巧みな手法で隠すのだ。 作品を観る者はあまりに大胆なシチュエーションに息を飲み、その臨場感と本気で感じて喘いでいるかのような女優の演技に、身体を熱くさせる。 言うまでもなく女優は演技ではなく本気で感じさせられ、喘ぎ声を出さざるをえないのである。 20代の経験値の浅い女優では稚拙な感じ方しかできないのに対し、それなりに経験値のある30代以上の女優では色気と迫力が違う。その懐の深さは享受する快感の幅が段違いであり、観るものを釘付けにさせる。 クンニリングスのシーンは実際にそれをすること自体がタブーなのに、その俳優はクリトリスを剥き出して吸い付きながら、舌を躍動させるのだから演技でもなんでもない。 その女優により敏感さの違いを感じ取り、最適の攻め方で達するまで続けるのだ。実際のシーンは編集で整えられてはいるが、現場では1度の絶頂では満足しない俳優が、続けて2度3度と女優が達するまで股の間から顔を離さないのだという。 そして満を持して避妊具も装着しないまま女優の中へ挿入し、持ち前の絶倫ぶりを発揮する。 女優はその色気を惜しみなく漂わせ、感じれば感じるほど、狂えば狂うほど演技力としての評価が上がる。 達しても達しても俳優の腰は止めどなく動きを続け、汗で額に髪の毛を張り付かせた女優の膣の中では、子宮口を圧迫するペニスが次のオーガズムへと誘っていく。 恥じらいを残した女優の掠れた喘ぎ声は危機迫るような本気の声へと変化し、啜り泣く官能的な女の喘ぎに変化。2度のオーガズムを経てなおも続く快感に獣のような咆哮と奇声を上げるようになっていく。 俳優の背中は女優が付けた爪痕で赤く血の滲んだミミズ腫れが刻まれ、喘ぎ狂う女優の顔を見下ろしながら腰を打ち付けていく………。 こんなシーンが作中で数回行われ、この監督作品はこうして18禁となるのだけれど、批判よりも女優の体当たりの演技が高く批判されるのだ。 作品の上映記者会見では女優の艶ぽさに注目が集まり、その後のオファーがなくなることはなかった。 所属事務所社長の説明をマネージャーとともに聞き終えた香住は、さすがに二の足を踏んでいた。 成功すればその後の道は約束される、けれど濡れ場を演じるのに前張りもこの時代に許さないなんて、どうかしている。 でも………。 もう若くはない香住に、選択肢は残されてはいない。この美貌もいつかは落ちる時がくる、今しかないのだった。業界の噂というものは尾ひれがつくのは、他の追随を許さない先人たちの目眩ましだという人もいる。 いくらなんでも大勢の制作スタッフの前で本気のセックスをするなんて、現実離れしている………。 そうだ、そうに決まっていると香住は迷いを振り払い、この仕事のオファーを受け入れる決心を決めていた。 社長も貧乏事務所の起死回生を願い、香住を近くのエステに通わせ本気度を伝えてきた。社長もこの作品と香住に賭けているのが分かる。失敗はできない、絶対に……。 そして香住はよく晴れた日に、撮影初日を迎えていた。
2026/01/01 22:20:32(kUK9c.09)
投稿者:
(無名)
時代の設定が明治から大正とあってその時代に合わせた髪型となり、用意されていた鮮やかな着物に袖を通す。
前もって用意されていた前張りを見詰め、この期に及んで迷いが生じたものの、散々悩んでもう決めたこととして香住は遠慮をさせてもらった。体当たりをするしかないのだから………。 事務所社長に通わせてもらったエステで肌を磨かせてもらったおかげで、白い肌に艶がある。下の毛は時代背景に合わせて見苦しくない程度に整えられ、基本的には自然のままになっている。どうせスクリーンには映らないのだから綺麗にしたかったけれど、相手役の俳優が役作りにこだわる人だから、香住は合わせたのだ。 けれどスクリーンには映らなくともスタッフたちにはある程度は見られるであろうことを思うと、女としては複雑な気持ちになる。香住は自分でも恥毛は濃いほうだとの自覚があり、かつての恋人にしか見せたことがないのだ。 ここまできたら役の女になり切る覚悟を決めるしかない。明治から大正の女に………。 今でいう不倫の関係、という設定だった。 本宅には帰らず愛人宅に向かう主人公が、下駄を鳴らしながら土産の寿司詰めを手からぶら下げて、ゆっくりと歩を進める。 下駄の音に気付いた愛人の女が引き戸を開けて男を出迎え、「あんた、お帰りなさい……」と、嬉しそうに腕を引く。 お酌をしながら2人で寿司を食べ、こっちへ来ないか……という胡座をかく男のそこに香住は収まった。驚いたことに水だと思っていた酒は本物らしく、匂いでそうだと分かる。 台本ではここで主人公が愛人を抱き寄せ、幸せな気分を噛みしめる……とあった。けれどこの俳優は違った。アドリブを見せて香住の着る着物の胸元の合わせ目に、手を入れてきたのだ。普通ならば肝心な所を避けるのが暗黙のルールなのに、この俳優は堂々と乳首を指の間に挟んできたのだ。 香住の頭の上で酒を飲み下すゴクリッ…という音が耳に届き、着物の中では乳房が揉みしだかれることに香住は耐えた。主人公の胸に頭を預けながらこの空間を楽しむ憂いを見せ、指先が乳首を捏ねる刺激がただただ深いだった。 不意に主人公が香住の身体の向きを変え、酒臭い口を重ねてきた。酒があまり飲めない香住は辟易としながら俳優の下を受け入れ、自分がどう映っているかを意識しながら舌を絡ませていく。成功して飛躍したい、事務所を立て直したい……。そんな気持ちだけが香住を支える原動力として動かす。 この俳優の手癖の悪さは、本当だったと実感させられる。すぅ~っと下がってきた右手が着物を掻き分けて下半身へと潜ってきた。香住は身体を思わずピクリっと反応させ、本能的に手の侵入を拒んだが難なく到達されてしまった。 人差し指と薬指で秘唇を開かれ、中指を使ってある場所に触れてくる。クネクネと包皮の上から撫で回し、持ち上げるように下から上へと愛撫が加えられていく……。 さすがにこんなことまでされるなんて聞いておらず、当然台本にもない。この俳優の機嫌を損ねて撮影を中断させれば迷惑がかかるどころではすまず、香住の手から栄光が零れ落ちてしまう。 どうすればいいの、どうすれば………。 気持ちを右往左往させる香住の身体が、反応をはじめてしまっていた。 ヌルッ……っとした分泌液を指先ですくい取りながら、上下左右に撫で回されていく。どんな顔をしていいのか考える暇もなく、本格的な愛撫が続けられ自分でも聞きたくないクチャクチャッ…とした卑猥な水音が辺りに響き渡る……。 屈辱と羞恥心に香住の頭の中を支配され、節くれ立った俳優の2本の指が手入りする頃にはもう頭が麻痺していた。監督をはじめ撮影スタッフたちに見詰められながら、こんな辱めを受けるなんてどうかしてる………。 心では激しい拒絶を示しながら、香住の下半身は涎を垂らし続けていく。香住は不意に乱暴に寝かされると股の間に俳優に顔を埋められ、羞恥心で頭が真っ白になった。この俳優のこんな暴挙を見ても許容される現場が信じられず、憤りを封じる快感に畳から浮いた背中が弓なりにしなる……。 息を止めて切れぎれの喘ぎ声を吐き出し、剥き出しにされたクリトリスをを吸われて身体を震わせる。吸われながら舌先で叩かれ、舐め回されてどうにもならないほどの快感が押し寄せる。 意図せずに腰が浮き、俳優の顔を持ち上げる。 下半身をブリッジさせた香住が身体をぷるぷると震えさせ………初めて人前で達していたのだった。 そんなにいいのか………? そうか、じゃあご褒美だ……… 俳優はいかにも台詞じみた言葉を吐き出すと袖口 から白い物体を取り出した。白く丸みを帯びたそれを頭に叩きつけ、殻を剥いていく。それは何を隠そう茹で卵………。 ほら、ゆっくりと食べるんだぞ……… 俳優は香住の入口に押し当てると、ぐいぐいと中に向けて圧力を加えていく。 こんなことは聞いてない、いくらなんでもやり過ぎよ………。 困惑する香住をよそに柔軟性のある茹で卵は白身を歪ませながら、吸い込まれるように飲み込まれていった。 どうだ、美味いか………? よし、息んで出してみろ……… 俳優のその言葉に、香住は体内に入れてしまったとやっと悟った。冗談じゃない、早く出してしまわないと………。 子供も生んだことすらないのに、香住は試行錯誤をして異物を吐き出そうとお腹と下半身に力を加え必死に息んだ。 香住は気付いていなかったが、その様子はズームでカメラに収められていた。白い茹で卵の頭が見えたと思えば中に引っ込み、また見えては膣の中へと引っ込む。やがてむあ〜っと姿を現しはじめた茹で卵が半分ほどが出てくると、外へと一気に飛び出した。 俳優はそれを手の平に受け取ると、満足そうに食べてしまった。酒で口の中を洗い流してしまうと自分の着物の前を掻き分け、撮影スタッフたちが見ている前でペニスを取り出した。 まさか…そんな、本当なの………? 香住の心の叫びは、俳優の男に響くことはない。 ずいっと突き出されたそれが秘唇を押し退け、押し当てられたかと思ったときには、中へと挿入がはじまっていた。 嘘よ、そんな……こんなことが許されるの………? 頭の中がパニックを起こし、混乱をする中で俳優のペニスが10往復する頃には抗う気持ちが萎え始めていた。血管を浮き出させた陰茎が入口を広げながら出入りを繰り返し、中を否が応なく攻め立ててくる。 あたしは今、一体何をしているの……? 現実逃避をはじめた香住の脳裏に、弁当を買いに来るガテン系の常連客、夜の飲食店の常連客たちの顔が一人ひとり浮かんでは消えていく。香住もひとりの大人の女として、常連客たちが自分に対して密かに抱く下心は当然気付いていた。 夜の飲食店はある意味でホステスが売りであり、薄利多売の弁当店は数を売り捌かなければ売上にならない。分かっている、心の隅でどこか申し訳ないと思いながら常連客たちを迎えている。皆んな気の良い人たちだけれど、誰でもいいと言うわけには行かない。 下心のない男性もいるかも知れないが、心許せる相手ならば食事や少しのお酒も付き合うだろう。 大人なのだ、その先の究極にはベッドを思い浮かべるくらいは承知している。けれどスキャンダルは将来の自分の首を絞める事になりかねない。だから自分を戒めてきたのに、それなのに………。 香住の思考はそこで途切れ、切ないほどの快感をひたすら享受するだけになっていく。最後に男性と身体を重ねたのはもう数年前、それ以来は記憶にない。俳優の酒臭い息は、もう気にならなくなった。クリトリスを愛撫される快感とはまた別の奥深い快感が身体を包み込み、俳優に打ち込まれるペニスに正体をなくしていく……。 間もなく最初のオーガズムが訪れ、俳優の身体の下で身体を弾ませた。身を引き起こされた香住を抱き止めた俳優は、両手を背中に回して固定し、乳首を口へと交互に含んで吸いはじめた。それが引き金となって香住は腰を動かしはじめ、カメラが香住の背後に回る。 それを抜かりなく目にしていた俳優が香住の着ている着物を腰の上まで捲くり上げ、香住のお尻の下でぬらぬらと光沢を帯びた陰茎が上下に動く姿を映していく。くいっ…くいっ…っと滑らかに律動する香住の腰がお尻の筋肉を動かし、ペニスを奥まで飲み込んでいく。 子宮の入口を容赦なく刺激され、これまでにない快感が身体の中を駆け巡る。俳優の左腕が腰回りを、右腕が香住の背中を抑えリズミカルな躍動を受け止める。 あ~……あぁ…あぁ〜っ………あ~あぁ〜っ……… 甲高い声を上げた香住の背中が弓なりにしならせ……びくひくっ…びくっ……ひくっんっ……と不規則な痙攣を見せた。 再び香住は寝かされると、怒涛のピストンが開始される。 あぁ~いいっ……凄いっ…くふんっ…あぁ~あぁ~… うわ言のように口ずさむ香住に鍛え抜かれた還暦間近の俳優の腰が打ち込まれ、もはや演技のことなど頭から離れたただの女が悶え狂う……。 まったく好きだね、あの人は……… 付き合いの長いスタッフのひとりが、盛んに腰を振る俳優の背中を眺めながら、言葉がひとりでに出てしまった。 よくもあんなに動くものだとスタッフたちも半ば呆れ、しかしながらこれからスターの道を歩むであろう女優を見る。自分たちに見られながら貫かれるストレスは相当のものだろうと溜息が出る。 これも出世の切符だからと、香住にエールを送った。太いペニスをあそこに飲み込み、吐き出しながら女優の足の指がキュ〜ッと折り曲がるのを見ていた。 女がイク姿はいつ見ても堪らない………。 俳優は香住のお尻を両手で持ち上げて引き付け、子宮の入口を突き上げていく。 気が触れたかのように奇声を上げる香住に、俳優の規則正しいピストン運動が続く。 突く、締まる、突く、締め上げられる………。 香住は薄れる意識の中で、俳優が放出する感覚を知った。
26/01/02 22:28
(AJ6LSPQD)
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
続きが気になります。
是非、お願いします。
26/01/03 05:50
(mFbpygxo)
投稿者:
(無名)
加納香住の初出演映画はセンセーショナルな作品として、一躍脚光を浴びることとなった。あまりにも過激で人の業の深さを投じた作品として、良い意味でも悪い意味でも話題となり、香住は女優として日の当たる場所に初めて立ったのだ。
映画発表記者会見では居並ぶ俳優たちに並んで、ドレス姿の香住は彗星のように現れた美人女優として、カメラのフラッシュを目眩を覚えるほど全身に浴びることになった。 ただあまりに過激とあって監督は当局の取り調べを受け、裁判沙汰に発展することとなった。監督としては当然こうなることは予想済みであり、だからこそ海外と合作という手法を取ったのだ。 国内では際どいぎりぎりのところで上手く編集し、角度や身体の位置と着物や布団で肝心な場所を隠れるように映し、ボカシを入れるような無粋な真似をしない演出が取り入れられていた。 作品の時代背景やストーリー製、不倫という題材がここまで描けるのだと、社会に対する反骨精神を見せる監督の力作だと一方では高く評価されるのは毎度のこと。 合作とあって海外では当然のように無修正で放映され、香住と俳優の結合部も出入りする様子もありのままに観客の目に晒されて、この情報は日本にも伝わることになった。 性器から茹で卵が排出されるシーンは話題となって、海外でもヒットを記録。当然日本国内ではこのシーンをカットするしかなく、フェラチオだったりクンニリングスのシーンはカメラワークでまともに映されなかったが、海外の無修正放映では当然その限りではない。 監督は計画的に事を進めた結果、日本国内の法律に抵触はしていないとされ無罪を勝ち取ったけれど、海外の無修正版が裏ルートで逆輸入をされるのは時間の問題だったのだ。それを手にしたある俳優が、あれば演技ではなく本気で感じていたのだと知ってしまうのだった……。 夜の飲食店と弁当店から香住の姿が消えて一年が過ぎ、今や名実ともに飛ぶ鳥を落とす女優として忙しくする香住に、次の映画のオファーがやってきた。 事務所としては香住のイメージを一新させる為にテレビドラマに出演させてきたたこの一年、努力を重ねてきた。キャストの顔触れと脚本家の顔触れ、男女恋愛を描く作品として濡れ場はあるものの露骨なシーンはないのならと、香住は引き受けさせてもらった。 設定は女教師と生徒の甘い禁断の恋愛を描いたもので、相手役は今をときめく若手俳優なのも安心材料だったのだ。 しかしながら芸能界は一筋縄ではいかないものであり、アクシデントはつきものである。そして、奥深い闇もまた現実にあるのだった………。 制作陣、キャストとの顔合わせを済ませ、ついにクランク・インとなった。生徒との爽やかな触れ合いから次第にお互いが気になる存在になり、思い悩む女教師……。 教師の身でありながら10代の生徒に心を寄せる自分が許せず、それとなく冷たくあしらって彼を遠ざけようとするのに、早熟の彼にはお見通しだったのだ。 不意に唇を奪われて抵抗をしたのだけれど、気持ちを抑制していた堤防は脆くも決壊してしまう。 人知れず逢瀬を重ねる2人は心では相手を求めていたものの、大人の女教師には一線を踏み越える勇気が持てない………。 マンションのベランダに立ち、2人で夕日を眺める甘酸っぱい時間を過ごすのが常になっていたのだった。 不意に彼に後ろから抱きしめられた。温かい体温が彼の着るYシャツを通して伝わってくる………。 女教師は遠くを見つめたまま胸が締めつけられるような感情を抱き、自分の気持ちに対して必死に抗らい続けた。 カメラには台本通りに演技する香住の表情が映し出され、スクリーンを観る観客の心を奪うのだろう。でも現場に立つ香住の気持ちは、違った。 お尻に押し付けられる彼の下半身は硬く勃起をさせ、役柄と同じ18歳とは思えない、そこだけが大人だと主張している。心ここにあらず…そうなってはいられない、香住は無機質にならないように気お付けて、台詞を吐いていかなければならない。 限られた予算で制作される日本映画は、失敗をすればするほど余裕が削られてしまう。特に夕日を前にするこのシーンは一発撮りで決めなければなならず、今日中の撮り直しは叶わない。明日からは曇天だから失敗をすれば明日以降の撮り直しとなって、スケジュールに余裕もなくなる。 堪えなければならない、10代の青い性を描写する濡れ場なのだから……。 手摺に両手を乗せる香住がハッとする。お腹と胸の下で抱き締めていた彼の手が、胸へと這い上がってきたのだ。こんなことはいけない……頭ではそう思っても拒絶できない、そんな自分に戸惑う…… そんなシーンだった。 ブラウスの上から重ねられる彼の手、夕日に照らされる女教師の顔がアップにされ、静かに目を閉じる。女教師は後ろ手に彼をやんわりと押し退けようとするが、その手の位置が悪かった。 立体的に浮かんだ硬いものに触れて1度は手を離したものの、結局は手の平に包みこんでしまう。 その形と硬さを確かめるように指先が動き、彼が腰を引く。美しいだけの映像ではなく人のありのままを描く、そんな描写に思わず彼が腰を引いてしまうシーンが描かれていた。 カメラは彼がその場でしゃがみ込み、女教師のお尻を見ながらスカートに手をかけるシーンを映し出す。そして中に入れた手で、実際にショーツを引き下げていく……。 そこでカメラは香住の上半身を映し、手摺りの柵から身体をやや離して隙間が開くまでを映していた。観る者に何を想像させるのか、監督の考える策が演技に投影されていく。 女教師を演じる香住の目が見開かれ、目を閉じては俯いて、弾かれたように頭を跳ね上げる………。 あるレベルの性経験がある者には何を想像させるのかは明らかで、情報がありふれた時代に生きる若者の早熟さを女教師を通して見事に映し出す。 実際に現場に立つ香住は、顔では演技をしながらも彼とひとり孤独に戦っていた。NGを出さずこのシーンを乗り切るには演技を続けなければならない。下ろした片手で彼の頭を必死に押し退け、振り払われてはまた押し退ける。そもそもしゃがみ込んだ彼はカメラには映らず、ただ待機しているはずなのだ。なのに………。 演技のために柵から下半身を離して開いた隙間に身体をねじ込み、スカートを上げたのだ。露骨な濡れ場のシーンがないと聞かされていた香住は、もちろん前張りなどは着けてはいない。 彼の目の前には香住の整えられた密度の濃い恥毛と秘唇が晒され、口をつけようと必死なのだ。 ここからが香住の演技力が問われるシーンなのである。表情と上半身の動きで快感を受け取る演技をしなければならず、前作での力量を期待されてのシーンだった。 顎を上げて口を開き、眉間に皺を刻む。実際には彼の頭を押し退けていたのだけれど、彼の手をいつまで振り払えばいいのか………。不意に左脚を担がれて、身体のバランスが崩れそうになる。なんとか右足で踏ん張り、事なきを得る。けれどもこの状態が何を意味するのかを、香住は瞬時に理解していた。 開いた秘唇がパックリと口を開け、濃いピンク色の粘膜が否が応なく彼を扇情的にさせる匂いを放つ。鮮やかな花に飛び込む蜜蜂のように、彼の口が左右に開いた花弁の中に吸い込まれていった。 香住の肩がぴくんっ…と反応する。上下に蠢く舌が唾液を塗りたくり、上下から閉じては開く柔らかい唇が唾液を回収するように吸い込む。膣口から上まで舐め上げる舌が、小陰唇の裏側まで丁寧に這い回る。 温もりとヌメヌメする舌が否が応なく香住の色情を煽り立て、引き込まれないように自分を叱咤する。香住は自分の経験から確信を得ていた。この若いベビーフェイスの彼は、慣れている……と。 それもそのはず、彼は某大物女優のペットなのだから……。 性に奔放な大人の女に鍛えられた彼には、女の感じるツボを攻めることなど容易なことだった。 前段階で女をその気にさせ、敏感な場所を避けて愛撫をする。十分にその気にさせたところで敏感な蕾に取り掛かるのだ。 不意に香住が顔を伏せた。自分の腕に押し付けるようにして、動かなくなる。いつまでも伏せていてはNGになる、努力して顔を引き剥がすように持ち上げる。スタッフたちは演技だと思ってくれるだろうか………。 包皮の上から唇で包み込んでいた彼が、上下から揉み込むように動かしながら舌を蠢かせる。その舌を巧みに動かして執拗に舐めてくる。途中までは演技だった表情は本気のものになり、苦悩する女が遠くを見詰めるように溜息を漏らす。 不意に柔らかいものが膣口から入ってくる。香住は初めてだったけれど、それが左右を寄せて形を変えた彼の舌だということは、なんとなく分かった。その独特の動きが膣壁をなぞり、引いたり奥に進んだりを繰り返す。それをしばらく続けた彼の舌が、透明な分泌液の糸を引き連れて退散していく。 次なる攻撃はもちろんクリトリス。指で強制的に露出させたそこに吸い付いてみせる。強弱をつけて吸着し、舌先をやっと触れさせる程度に走らせる。片足立ちの右膝が折れ曲がり、策に両肘を置いている状態が辛うじて身体を保たせる。 太腿もお尻もぷるぷると筋肉を震えさせ、弛緩と硬直を繰り返す。ちゅうちゅうと吸われながら舌先で叩かれ、上下左右にスライドされていく……。 カメラは切なげに表情を歪ませる女教師の顔を映し出し、禁断の愛を受け入れる快感という名の苦しみに堪える健気な女を捉え続けていく。 街の喧騒に女の色情に染まった呼吸音が混ざり合い、閉じては開いて潤む女教師の目が夕日に照らされる。 何かを振り払うかのように首を左右にぶんぶんと振り動かし、背中を反らせた香住が上半身を持ち上げるように柵から身体を引き剥がす。 柵においた手を握りしめて両腕を突っ張らせ、俯かせた顔を突如として空に向ける。直後に香住の全身に短い痙攣が襲いかかっていた。 耐えに耐えてどうにか堪え、一本の糸が切れたように鋭く凄まじい快感が全身を駆け巡り、砕け散っていく。 担がれていた左膝を降ろされ、Yシャツの袖で口を拭いながら立ち上がる生徒を観て、観客は何を想像するだろう……。 女教師の反応、表情、息遣い、彼の仕草………。 カメラは再び女教師の背中を抱き締める彼を映し出し、目を閉じる女教師に甘えるように寄り添ってみせる。 ここで年下好きの女性の観客の心を掴み、綺麗事では済まさない色情を抱かせてく。なぜなら胸を上下させる女教師の乳房を、手の平に包み込んでいるのだから。否が応でも道半ばなことは明白であり、その先を期待させるではないか。 離れた位置から何気なく見れば年齢差のある恋人同士、甘い時間に身を浸しているだけに見えなくもない。けれどもカメラはズームで映し出し、ことの成り行きを見ていたはずなのだ。カットが掛からなかったのは、不幸中の幸いでしかない……。 これを演技だと勘違いしてくれるから助かったけれど、香住の演技力だと思われるのは手放しで喜ぶ気にはなれない。 撮影は続き、甘い台詞をなんとか思い出しながら言葉を出していく香住。自分のお尻の下に硬く熱い滑らかなものが差し込まれる感覚を覚え、覚悟を決めた。 それが何であるかは容易に想像がついたから……。 カメラは女教師に背後から抱きつく生徒が少しだけ身を屈めるのを映し出し、直後に顎を跳ね上げる女の姿を捉えていた。 飼い主の某大物女優のように、無限に楽しめるようなアソコもいいけれど、始めから吸い付くような新鮮さのあるこの人の中も良いと、若くして女の膣の中を分析する生徒役の彼。 ハッとしたように瞼を開いた香住が辺りを気にするように見渡し、揺れる身体を最小限にするように柵に身を預ける。もちろんこれは演技だけれども、半分はそうではなかった。実際に挿入されているのだから………。 まるで痴漢をされているかのように気配を消し、声を押し殺す。真一文字に引き結んだ唇が力尽くで引き剥がされるように開き、とろ〜んとした瞳が夕日に揺れる。 前後に揺れる身体以上に香住の下半身の中では彼のものが揺れ動き、密着した彼の身体が腰を押し付けるようにして子宮の入口を攻め立てる。 左右隣のベランダと対面から3つのカメラが撮影し、2人の姿は上半身しか映らない。左右からのカメラはそれぞれ映す角度の違いを見せ、臨場感を生み出していく。1つのカメラは香住の横顔、もう一つが胸の位置からを映している。その後者のカメラが異変を捉え、カメラマンが思わず顔を上げる。生徒役の彼がブラウスの下から手を入れはじめたからだ。 いくらなんでも調子に乗りすぎだと思ったが、この撮影を止めれば今日は撮り直しが絶望になる。 このベランダの柵は格子状になっているから対面のカメラも捉えているはずで、そこには監督がいる。撮影を中断しないということはとりあえずは続行をし、真意を後で確かめる気なのかもしれない。 いや、前作の映画を演じた女優である。あの俳優のアドリブを乗り切った彼女もまた、アドリブを覚えたのかもしれない。慌てふためがないでいるのが、その信憑性を感じさせるではないか。あんな美人女優の胸を揉めるなんて、生意気なガキだと嫉妬心を募らせるカメラマンの目にブラウスの中で手が蠢く様子が続けられていく。 香住のブラウスの中ではブラを押し上げられた生の乳房が、その形を歪めて揉みしだかれていた。 硬く尖った乳首を指の腹で捏ねくり回し、軽く摘んではくねくねと倒されている。 すぅ~っと下げた利き手を前に回し、クリトリスを撫で回す。激しいピストンをされていないだけに、多方面からの刺激が香住に演技を忘れさせていく。 出口を求めて彷徨う香住の前に壁が立ちはだかるように、どこにも快感から逃れる場所が見つからない。静かに高まる感度が冷静さを失わせ、彼のペニスを拘束するかのように膣壁の収縮が顕著になって狭まっていく。 纏わりつき方が強くなり、絡みつく膣壁が彼から余裕を奪っていく。本能的に精液を搾り取ろうとするかのように意思とは関係なく締める香住は、その圧迫感から逃れようとするペニスが、引き起こす快感に割れを失っていく。 はっ…あはぁ〜っ……はぁ〜はぁ~……… 恍惚とした顔を横に傾け、焦点の定まらない目を一点に固定させて口を開く。極太のうなぎのように出入りを繰り返えさせる彼も女教師の背中に顔を埋め、犬のように腰だけを律動させていく。 もう何も考えられず、声を上げる代わりに駄々をこねる子どものように激しく顔を振る。 視界がに映る向こうの景色が、歪んでんでいく。 もう駄目、我慢できない……イク…イッちゃっう…… 香住がそう呟いた直後、その背中をしならせたかと思うとたわませ、弾ませるように不規則な動きを見せる。 地味な動きであっても十数分に渡って休みなく突かれ続け、努力では到底は抗え切れない大波についに飲み込まれていた。 は〜い、カットォ〜〜ッ! 香住の背中に顔を埋めていた彼が身を起こすと、数回ペニスを中で動かす。オーガズムの最中にある香住の中は子宮頚部の周辺がうねうねとした蠢きを見せ、彼が呻きを漏らす。 子宮頚部を突れた香住は快感の波紋が広がるように唇をわなわなと震わせ、立っているのがやっとだった。 まだ勃起の収まらないペニスを名残惜しげに奥まで数回ほど動かし、引き抜く。 香住の白い内腿に、粘度のある白い何かが伝い落ちていく。 2人が立ち去った後には、意味ありげな染みが足元に出来ていたという………。
26/01/04 02:44
(X.9oMR5A)
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