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1:官能小説家の憂鬱
投稿者:
ぽんぽこ
◆e.YwbpOdo.
私の書斎は、常に薄闇に沈んでいる。
厚手のカーテンは外の光を遮り、薄ぼんやりとした電球の灯のみが、古びた机と埃をかぶった書棚、そして私の指先に馴染んだ古いタイプライターを照らしている。 この閉ざされた空間こそが、私の真の王国であり、私の歪んだ魂の棲み処だ。ここに生き、ここでのみ、私は本当の自分として呼吸している。 皆さんは、サキュバス、あるいはインキュバスをご存知だろうか。夜ごと人の夢に忍び寄り、甘美な誘惑で快楽を与えて、その精を啜る淫靡な悪魔である。 カトリックは快楽を伴う性を罪と断じ、子作りの為に性を営む。それを神の教えとし、快楽を求める享楽的なセックスを悪魔の囁きに同一視して禁じる。 けれど私にとって、性とはまさしく悦楽の沼であり、神にも等しい至福の源泉だった。むせ返るような甘い毒に堕ちること。寧ろそれこそが、今の私の生きる意味だ。 私は、地方の山村に代々続く、名主の当主を勤める男で齢は既に四十七を数える。 友と呼べる人間はおらず、屋敷に籠もって執務に追われる。外に出て関わる人間と言えば、政治と金、と利権を求める者ばかりだ。 随分年下の妻が居るが、私に畏れを抱く彼女と、屋敷内で顔を合わせる事は殆ど無い。 だが、私にとってそれらの事は全てどうでもよく、些末な話だ。私の生は決して世俗の表面にはない。この薄明かりの籠もる書斎の奥こそ、私のすべてであり、私の真の姿で居られる場所だからだ。ここには、誰よりも美しい、私だけの為に存在する女と共に居られる。 彼女の名は、一美。 私の意識に住まう、私だけに見える存在だ。 しかし彼女は、単なる架空の存在と呼ぶには、あまりに生々しく、あまりに濃密な実在感を纏っている。 四十七歳、私と同じ歳月を生きる女。いつからか、気付いた時には既に私の傍にあった。 髪の一筋、肌の質感、微かな体温まで、私はそのすべてを脳内に完璧に描き出している。彼女は、食べ、笑い、私と愛を交わし、声をあげる。完全なる私だけの秘宝だ。 一美は優しく、自らの意思で私に付き従う。決して私に逆らわず、私を見捨てない。私の命令にはどんな倒錯も、どんな陵辱も、彼女は愛と服従を込めて受け入れる。 そして何よりも、その黒曜石のような瞳は、常に私ひとりだけを映している。彼女の唇は私の名を囁くためにあり、その指は私のために肌を濡らすのだ。 私の綴る官能小説は、すべて私が目にした彼女の記録である。彼女の肉体の微細な動き、吐息の温度、甘くくぐもった喘ぎ声。 私は彼女とのやり取りやその感触を事細かに逐一脳裏に焼き付け、彼女の存在を形に残し記録するかのように、タイプライターのキーを叩き、紙に刻みつける。 それこそが、私の彼女への愛情表現であり、至高の悦びである。 では、その一端を、あなたにも垣間見せよう。 私が心の内で名を呼ぶと、薄闇の書斎にふわりと、一美が現れる。薄手のワンピースに包まれ、静かに私を見つめるその瞳は、いつものように深い慈愛と服従の光を湛えていた。 「孝宏」 その甘く湿った声。私が彼女を呼び出した瞬間、彼女は既に私の望みを悟り、柔らかい笑みを湛えている。 「ここに来なさい」 命じると、一美は私の前に静かに立った。わずか数歩の距離に、その吐息すら私の耳朶をくすぐるかのように感じる。私は一美に静かに告げた。 「その服を脱ぎなさい」 一美は俯き、躊躇いに震えた手を動かす。ワンピースの裾に指をかけ、ゆるやかに、その生地を滑らせてゆく。 先ず露わになる肩口の稜線、乳白色の肌に鎖骨の陰影が浮かぶ。控えめに身体を覆う下着。薄暗がりの中、淡く浮かび上がるその胸元は汗ばみ、まるで絹を滑らせたように柔らかく、誘うように息づいていた。 そして一美は手を後ろに回し、ブラジャーを外す。豊満な胸が重力に引かれ、わずかに垂れ、その頂点に暗い薄紅色の乳首が硬くそそり立ち、凹凸がある大きめの乳輪が丸く囲んでいる。その光景を、私は永遠にも似た静寂の中で凝視した。 「さあ。ショーツも脱いで」 彼女は訴え掛けるような目で私を一瞥し、逡巡の後にショーツの縁に手を掛ける。 恥じらいながらゆっくりと下ろした薄布の下から、黒く繁る陰毛が露わになり、その奥に繋がる陰裂は、一美の興奮を表すかの様に既ラビアが開き、密やかに紅潮した秘肉が顔を覗かせる。 薄暗い灯りの中、濡れそぼったその陰裂は仄かに光を反射し、淫靡な香気すら漂わせるようだ。 「私によく見える様に座りなさい」 一美は、言われるままにベッドの縁に座り、太腿を静かに開く。一美は指を添えてその秘裂を更に開くと、色素沈着した陰唇に縁取られた陰肉が花弁のように息づいている。開いた膣口が時折ピクリと蠢き、一美が欲しているのが見て取れる。 私は、それを飽くことなく凝視しながら命じる。 「自慰をして逝ところを、見せなさい」 冷徹な声で。彼女は即座に従い、指先を濡れそぼった秘裂へ這わせる。甘く艶めく粘膜を開き、その奥を指で掻き混ぜるように動かし、愛液に塗れた指の潤滑でクリトリスを捏ねる。 「ああ……孝宏……」 か細い声が漏れ、次第に吐息は熱を帯び、身体が小さく震え始める。そのたびに、私の悦楽も高まる。指の動きが速まり、愛液が溢れ、艶やかに濡れた太腿を伝い落ちる。 薄暗い書斎に湿った音を響かせ、甘い喘ぎ声を濡らしながら、快楽と苦痛の境をさまよう視線を私に投げながらも、その指は止まらない。 「もっとだ、もっと奥を……その穢らわしい欲を私に見せろ」 私は命じ、一美はさらに指を深く挿し入れ、陰裂から響く湿った音は一層大きくなる。 「あっ!!あああっ!」 身体が大きく仰け反り、額には汗が滲む。私に向ける蕩けた瞳の奥には、私への愛と、抗うことのできぬ服従の炎が灯っていた。指は一本から、二本、三本に増え、動きが激しさを増していく。やがて彼女の腰が跳ね、全身が硬直する。 「あぁっ……う、うぅっ……!」 短くも甘美な絶叫が、薄闇の書斎に響いた。爪先を真っ直ぐに伸ばした一美の身体は何度も強く弓形に反り返り、一美は苦しそうな呻きを漏らす。 「あぐうっ…うっ…」 緊張から一転し、汗に濡れ桜色に上気した肢体はぐったりと脱力し、余韻に浸るように暫く痙攣を繰り返した。 私はその姿を逐一観察し、詳細に脳裏に焼き付けながら、己の内なる歪んだ欲望が満たされるのを感じた。 私は、この世界で最も愛する彼女を辱め、貶め、尊厳を蹂躙することで、己の性を確認する。そしてその醜悪な悦びを、私は文字に写し取り、物語という名の檻に閉じ込めた。 ああ、私は何と罪深き男か。だが、この罪こそが、私に生を実感させる唯一の糧なのだろう。
2025/06/16 08:27:05(HQshCu6f)
投稿者:
ぽんぽこ
◆e.YwbpOdo.
タイプライターのキーを叩く音が、静寂な書斎に響く。私の指先から紡ぎ出される言葉は、私の脳内に住まう一人の女性、一美との営みの記録だ。
私は、この活字となって現れる世界に没頭していた。 その時、背後からふわりと柔らかな気配が近づいてきた。 「ねえ、孝宏」 一美は、私の背後からそっと腕を回し、私の肩にその頭を乗せ、私の耳元で、吐息混じりの甘えた声で囁く様に私の名前を呼んだ。柔らかく豊満な胸の感触が背中に触れる。 「どうした?一美」 彼女は、何も身につけていない。上気だった乳白色の肌が、書斎の薄明かりの中に浮かび上がる。一美は問には答えず、振り返る私の唇を奪った。 「欲しいのか?」 私は静かに問い掛ける。 一美は頬を赤らめて頷く。一美の笑みは甘えを含みながらも、私の命令に対する絶対的な服従を約束していた。 一美は、私の瞳を覗き込むように、その顔を近づけてきた。その吐息が、私の頬にかかる。 「そうか…私を喜ばせてくれるのか」 私の声は、低く、欲望に満ちていた。 彼女は、私の許しを得ると、私の目の前でゆっくりと膝をついた。その視線は、私の股間に向けられている。私は、彼女の健気な姿に、一層の悦びを感じた。 「さあ、お前の愛を、私に見せてみろ」 私の言葉に、一美はわずかに身震いした。その指が、私の寝間着の帯に触れ、ゆっくりとそれを解いた。寝間着がはだけると、私の肉棒が姿を現す。その瞬間、一美の瞳が、僅かに輝いたように見えた。 彼女は、両手で私の肉棒を包み込むように掴み、鼻先で匂いを嗅ぐ。その指の動きは、実に丁寧で、まるで貴重な宝物を扱うかのようだ。 一美は唇を窄めて、亀頭の先に染み出た滑りを帯びた雫を舐め取る。温かい唾液が、私の肉棒を濡らし、一美の唇が、ゆっくりと、しかし確実に私の肉棒の先端に触れた。 「んん…美味しい…」 一美の喉から、甘く、そして僅かに苦しげな吐息が漏れた。彼女は、私の肉棒を深く口に含み、ゆっくりと上下に動かし始めた。その動きは、決して急ぐことなく、あくまでも丁寧に、そして愛情深く、私の肉棒を弄んでいく。 私は、彼女の髪に指を絡ませ、優しく撫でた。その髪は、絹のように滑らかで、私の指先を心地よく刺激する。一美は、私の指が髪に触れるたびに、甘い声で呻き、その動きをさらに加速させた。 「孝宏…もっと…もっと…」 彼女の声は、くぐもっていたが、その欲望は明確に私に伝わってくる。私は、彼女の頭を軽く押さえつけ、さらに深く私の肉棒を口に含ませた。彼女の喉が、ゴクリと音を立て、口角から涎が落ちる。その健気な姿に、私の肉棒は、更に熱を帯び、硬く膨張していく。 私は、その光景を飽くことなく観察し、そのすべてを脳裏に焼き付ける。 彼女が、私のために、これほどまでに尽くしてくれることに、私はこの上ない幸福を感じていた。 一美の丁寧な奉仕によって、私の肉棒は完全に硬く勃ち上がった。私は、一美の頭を優しく引き上げ、口から肉棒を解放させた。彼女の唇は、唾液と精液で濡れ、艶めかしく光っている。その瞳は、私への愛情と、そして興奮で潤んでいた。 「もういい。立ちなさい」 私の言葉に、一美はわずかに残念そうな表情を見せたが、それでも私の命令に従い、ゆっくりと立ち上がった。私は、彼女の手を取り、優しく引き寄せた。 「次は乗ってくれるか?」 私は、浅く座り直すと一美を膝の上に迎えた。彼女は私の首に手を回し向き合いながら私の膝を跨ぎ、手で肉棒を掴むと、その柔らかな内腿の中心へと誘った。 そしてゆっくりと腰を沈める。一美と私の肌密着し、心地よい温かさを伝えてくる。既に潤った一美の膣口は私の肉棒をするりと飲み込み、その内側は快楽を求める様にヒクヒクと蠢いている。 「孝宏…」 彼女は、熱を帯びた声で私の名を呼んだ。私は、彼女の腰を支え、ゆっくりと亀頭を彼女の子宮に擦りつける。しっとりと濡れた粘膜の奥にある確かな弾力。甘美な感触が全身を駆け巡る。 「ああ…」 一美の口から、深い吐息が漏れる。 彼女は、繋がった肉の感触に集中する様に目を閉じ、自ら腰を動かし始めた。その動きは、私を喜ばせるように、緩やかで、そして確実なものだった。身体が揺れるたびに、私たちの秘部が擦れ合い、甘い音が書斎に響き渡る。 「一美。もっと激しく、お前が一番感じる所を刺激するんだ」 私の言葉に、一美はさらに腰の動きを加速させた。その表情は、恍惚に歪み、その瞳は潤んでいる。彼女の髪は乱れ、汗が肌を伝い落ちる。私たちは、言葉を交わすことなく、ただひたすらに快楽の渦に身を委ねていた。 「んんっ……ああああっ……!」 一美の喘ぎ声が、書斎に響き渡る。その声は、甘く、それでいてどこか切なげで、私の心を深く揺さぶった。私たちは、互いの肌を求め、その熱を伝え合った。 その時、書斎のドアの外で、微かな物音がした。 カタン、と。 それは、誰かがそこに立っていることを示す、小さな音だった。私は、一瞬、身体を硬直させた。しかし、一美は気づかない。快楽の渦に身を任せ、私の肉棒に跨がり、腰を揺らし続けている。 ドアの外にいるのは、私の妻、弘恵だ。私は知っていた。彼女は、いつも私の書斎の前で、私の秘められた営みの音を聞いている。私の呻き声、一美の甘い吐息。そのすべてが、彼女の耳に届いているだろう。 若くして嫁いできた弘恵との生活は既に10年を超えるが、妻はいつも私を恐れていた。私に子種がないことを知らず、妊娠はおろか手籠めにすらされない焦り、そして私から滲む醜悪な欲望が、彼女を怯えさせているのだ。 しかし、彼女は、決して私に逆らうことも、物申す事もはなかった。ただ、ひっそりと、私の醜悪な悦びの音を聞いている。 私は、何と罪深いのだろう。愛する者との秘められた営みを、幼妻に聞かせている。しかし、この業こそが、私の生を突き動かす唯一の原動力なのだ。 私は一美の腰を強く抱き寄せ、亀頭を子宮に密着させて、余す事なくその精を一美の子宮に注ぎ込んだ。
25/06/16 08:30
(HQshCu6f)
投稿者:
ぽんぽこ
◆e.YwbpOdo.
書斎の薄闇から、久しぶりに外の世界へと足を踏み出す。この山村の名主としての務めが、私を俗世へと引き戻す。 「孝宏、お出かけ?」 ネクタイを締め、背広に腕を通す私に、書斎の薄闇の中から一美が声を掛ける。彼女は、いつものように私の傍らに寄り添う。 「ああ、仕事だ。そうだ…お前も来い」 「え…」 一美の瞳がわずかに揺れた。一美は自らが[私にしか見えない存在]である事を理解している。その瞳には、戸惑いと、そして微かな怯えが宿っていた。 「ですが、孝宏さん…わたくしは……」 彼女は、何かを言いたげに口を開いたが、私はその言葉を遮った。 「準備はしてある」 私は、書斎の隅に用意しておいた麻縄を手に取った。その太く、ごわごわとした感触が、私の指先をくすぐる。一美は、私の手にあるロープを見ると、観念したように静かに私を見つめ返した。 「さあ一美。服を脱ぐんだ」 一美の身体を、私は丹念に縛り上げる。まずは、その華奢な首筋に麻縄を掛け、身体の前面にいくつかの結び目を作り、股を経由して背面から結び目と結び目の間を開く様に、縄を通していく。まるで芸術品を創り上げるかのように縄を絡める。 一美は全裸の羞恥に堪えながら、その白く柔らかい身体を私に委ね、私の熱の籠もった真剣な目を見詰めている。 彼女の身体は、次第に縄目によって食い込み、赤く鬱血し始める。縄の食い込んだ皮膚の凹凸、その隙間から覗く白い肌。彼女の緩く垂れた豊満な乳房は、縄の締め付けから逃れるように張り出し、股間を締め上げる縄の脇からは、黒く微かな陰毛が覗く。 私は、一美が持つそのすべてが愛おしく、神々しささえ感じた。 「美しいよ。一美。」 不意に漏れ出た私の低い呟きに、一美は頬を紅潮させ、その瞳に羞恥と歓喜混じらせた。 彼女は決して抵抗しない。その表情は、私への絶対的な信頼と、これから起こる快楽への微かな期待を湛えている。 「さあ、行くぞ」 そして、私は一美を、そのまま連れ出した。屋敷から外に出ると、昼間の陽光が彼女の裸身を容赦なく照らしつける。人通りのある場所へと向かうにつれて、一美の足取りは、私の命令に反して鈍りはじめた。 私たちは、村の中心にある市場へと向かった。そこは、日中から多くの人々が行き交い、活気に満ちている場所だ。人々は、私が名主であることに敬意を払い、私に頭を下げていく。しかし、彼らは、私の傍らにいる一美の姿には、誰も気づかない。彼女は、私にしか見えない、私だけの存在だからだ。 人通りの中で、亀甲縛りにされた裸の一美は、屈辱的な姿で佇んでいた。その瞳は、怯えと恥じらいで曇り、私に助けを求めるように揺れている。 だが、縄によって不自然に持ち上げられた乳房の尖端に佇む乳首は、恐怖と興奮で硬く尖り、秘部に食い込む縄の間からは、潤滑液が滲み出し、蜜のように光っている。私は、一美の身体をじっと見つめた。 彼女の身体は、嫌がりながらも、秘めた欲望に忠実に反応していた。 「孝宏…嫌…。人前でこんな…」 一美の声は、彼女の身体が見せる歓喜の反応を否定するように震えていた。その顔は、羞恥に赤く染まり、瞳からは今にも涙が零れ落ちそうだ。 しかし、私は一瞥するだけで、彼女の言葉を無視する。この屈辱の光景こそが、私にとって何よりも甘美なのだ。 「美しいよ、一美。その羞恥に歪む顔も、縄に食い込む肉も、そして、お前から溢れ出す蜜も、すべてが」 一美は思わぬ肯定の言葉に身体を震わせた。その瞳は、恍惚と確かな快楽が入り混じっていた。 私は、市場の事務所に通され、事務長とこの村の議員である男と談笑していた。 彼らの口から語られるのは、村の将来や政治の動向に過去付けた己の利益の話ばかりだ。私は、適当に相槌を打ちながら、そのすべてを適当に聞き流す。 私の意識は、常に足元の一美に向けられていた。 私の下半身では、一美が懸命に奉仕を続けている。彼女の唇が、私の肉棒を包み込み、その舌が、私を快楽の頂点へと誘う。議員の甲高い笑い声が耳に届くが、私の意識は、目の前の甘美な感覚に集中していた。 「先生、この村の発展のためには、やはり先生のお力が必要不可欠でございますな」 議員の言葉に、私は適当な笑みを浮かべた。その間も、一美は私の肉棒を深く口に含み、上下に動かし続けている。その喉からは、甘く、そして苦しげな喘ぎが漏れる。彼女の肌は、興奮で桜色に紅潮し、口角から涎が糸を引いて落ちる。 「んっ…んっ…」 じゅぼっ…じゅぼっ… 一美の口元から淫靡な喘ぎと、肉棒を無心で味わう下品な音が響く。 「うん、そうだな。私も微力ながら、協力しよう」 私が、わざとらしく大きく頷く裏側で、私の肉棒は大きく痙攣し、大量の熱い精を一美の口へ放った。 「ごくっ……」 一美は、私の精液を舌の上で転がし味わい尽くしてから喉を鳴らして飲み込んだ。 その顔は、羞恥と快楽で歪み、その瞳は、私への愛を湛えていた。彼女は、私の精液を飲み干すと、満足そうに、私の肉棒を舌で丹念に掃除し、尿道に残った僅かな精をも吸い尽くす。その動きは、まるで子猫を慈しむ母猫のようでもあった。 会合を終えた私は、人通りの多い市場の片隅に立ち止まった。そして、一美に命じた。 「さあ、褒美をやろう。そこの壁に手を着いて自分で尻を開きなさい」 彼女は、この人通りの多い場所に麻縄で縛られた裸体を晒すのみならず、今まさに公衆の面前で肛門をも晒し、身を刺す背徳に濡れそぼった秘部を犯されようとしている。 それにも関わらず、私の言葉に一美は素直に従った。その顔からは怯えや迷いが消え、その瞳には、快楽を求めるメスの情欲が溢れている。 「こんな所で……?」 その声は震えていた。彼女は、周囲の人々の視線に怯えている。もちろん、彼女は私にしか見えないのだが、その想像力が彼女を苦しめ、昂らせるのだ。 一美は秘部に食い込んだ股縄をずらして、膣口を私に差し向ける。堰を失った膣口からは透明な愛液が一滴二滴と糸を引きながら落ちて地面に染みを作る。薄い茶に色素沈着した肛門から広がる放射状の皺が、陽光に照らされ美しく深い陰影を落とす。 「さあご褒美だ」 私の声は、冷徹だった。一美は、私の言葉に、ただ静かに顔を伏せて肉棒の侵入を待つ。その身体は、私の命令には逆らえないことを知っている。 彼女の腰に手を添え、ゆっくりと秘部に亀頭をあてがう。滴る程に潤った膣口は「ちゅぷ」っと小さな音を立て、私の肉棒合わせる様に拡がり、それを飲み込んだ。 突くと根元まで飲み込み、引くと陰唇が捕まえる様に、私の茶ばんだ陰茎を離すまいとだらしなく伸びる。その度に一美の肛門はまるで別の意思を持つかのようにヒクヒクと動いた。 白日に晒された彼女の肉体に現れる反応は、私の脳を焼き、強い興奮を与える。 「ほら人に見られているぞ」 「嫌ぁ!止めて!言わないで!」 一美は亀甲縛りにされた身体をくねらせて乱れる。口から発せられる嬌声は次第に音量を上げ、一美の絶頂が近い事を予感させた。 「んんっ!駄目っ!こんな所で!ああっ」 そう叫んだ直後、一美は身体を大きく跳ねて絶頂し、立っているのが困難な程に全身を大きく震わせて姿勢を崩し。弛緩に耐え切れずに陰裂から小便を零した。 「んん……」 一美の喉から、甘く、そして僅かに苦しげな吐息が漏れる。私は彼女が落ち着くのを待ち、共に帰宅の途に着いた。 彼女の歩みから怯えが消え、激しい絶頂後の疲労からか足元が覚束かずにふらついて居たが、その表情は、達成感と満足が滲んでいた。 書斎に戻り、ベッドで眠る一美を尻目に私はタイプライターに向かい、一美が見せてくれた生きた反応を具に記録する。 私は、私の手のひらの上にある政治も、人も、金も、そしてこの地位でさえも、いつでも投げ出す事ができる。 私の内なる欲望も。この醜悪な悦びを、誰にも知られることなく一美と享受する事こそ、私の生の全てだ。 私は、何と罪深い男だろう。愛する者を、人前で辱め、それを眺め、そして記録する。この業は、私をどこへ連れていくのだろうか。この底知れぬ欲望は、いつか私たちをも食い尽くすのだろうか。自らの業の深さに、私は静かに自戒しながらタイプライターを打つ手を止めた。
25/06/16 18:06
(W.HdeTKy)
投稿者:
ぽんぽこ
◆e.YwbpOdo.
◯創作の淵にて 書斎の薄闇の中、ページを捲る音が静かに響いていた。私は一美との秘められた営みの記録を読み返していた。 自身の指先から紡ぎ出した言葉は、一美の瑞々しい肉体と精神を活字にして残す作業に没頭していた。 私の脳内に住まう彼女は、推定四十七歳。髪や肌の質感、呼吸の微細な震え、そのすべてが驚くほどリアルで、確かにそこに実在する。 食事もセックスも、すべて私の脳内で、しかし限りなく現実に近い形で、彼女と分かち合うことができる。 だがそれを認識できるのは私のみだ。 紙面を捲る指を止め、私はふと、新しい着想を得た。私の脳裏に、一つの絵が浮かび上がる。それは、私の倒錯的な欲望をさらに深く刺激する、甘美な光景だった。 私は、一美の名を呼んだ。 「一美」 すると書斎の薄闇の中に、ふわりと一美が姿を現した。彼女は、いつものように私の傍らにそっと寄り添う。その瞳は、私への揺るぎない愛を湛え、私の呼応に嬉しそうな表情を見せていた。 「孝宏、呼んだ?」 甘く、それでいて僅かに湿気を帯びた声が、耳に心地好い。 私は、書斎の中央にある大きな机に視線を向けた。その机上には、分厚いガラス製の灰皿が置かれている。無骨で、しかしどこか堅牢さを感じさせるその灰皿は、私の長年の愛用品だ。私は、その灰皿を指差し、一美に命じた。 「一美…」 改めて名を呼ぶ私の声には、暗く陰鬱に歪んだ含みあった。それを察した一美の瞳から嬉々とした輝きが消える。 「あの灰皿に跨って排便するところを見せなさい」 私の言葉に、一美の顔から血の気が引いた。その瞳は、大きく見開かれ、羞恥と困惑で大きく揺れている。 「孝宏…ここで…?どうして?」 彼女の声は、震えていた。彼女は私のこの命令が、ただの排泄行為ではないことを理解している。それは、私の欲望のままに、自らの尊厳を晒す、屈辱的な行為だ。 「嫌がるのか、一美。私の命令には、常に従順だったはずではないか」 私の声は、冷徹だった。一美は、私の言葉に、さらに顔を青ざめさせた。その身体は、恐怖と羞恥で震え始めた。しかし、彼女は、決して私に逆らうことはできない。私の命令は、彼女にとって絶対なのだ。 「そうだ。客を呼ぼう」 その時、私の脳裏に、もう一人の女の姿が浮かんだ。綾乃。三十代半ばのアバズレで口が悪く、常に一美を目の敵にする。 かつて私の母を殺した実父の妾と同じ名前。私が抱いた憎しみと暴力性を具現化した存在の一人。それが綾乃だ。 綾乃は名を呼ばずとも、既に書斎の闇に佇んでいた。 「おい、そこのクソ女」 綾乃は発現早々に一美に喰ってかかる。その声は、一美への明確な敵意を含んでいた。綾乃は、一美に歩み寄ると身体を乱暴に掴んで突き飛ばす。 「カマトトぶってんじゃねえぞ、この淫乱女が。旦那様がお望みなんだよ」 綾乃は、一美の頬を力いっぱい張ると、髪を掴んで灰皿へと引きずっていった。 一美は、悲鳴を押し殺し、必死に抵抗しようとするが、綾乃の力には抗えない。一美はその身体を恐怖に震わせながらショーツを下ろし、灰皿の上へ屈辱的な姿勢で跨がされる。 一美の瞳から涙が溢れ、私に助けを求めるように揺れている。 しかし、私は冷淡にその光景を見つめる。彼女の恐怖と苦痛が、私には甘美な快感となるのだ。 一美は、ガラス製の灰皿に跨がったまま、その身体を震わせていた。その表情は、羞恥と苦痛で歪んでいる。綾乃は、一美の身体を押さえつけ、逃げられないようにしている。 「きゃはは。ほら出せよ」 綾乃の罵倒が、一美の耳元で響く。一美は、悲鳴を押し殺し、その身体を固く強張らせた。だが、私の視線と、綾乃の言葉が、彼女をさらに追い詰める。 「出せ、一美。お前のすべてを、私に見せるのだ」 私の命令に、一美の身体がビクッと震えた。薄茶色に色素沈着した肛門が、プスプスと音を立てながら放射状の皺を拡げてゆっくりと盛り上がり、瞬時に引っ込む。 肛門の周りの皮膚は、徐々に赤く紅潮し、一美の額には汗が滲み出していた。 私は、顔を近づけ、その光景をつぶさに観察した。綾乃もまた、下卑た笑みを浮かべながら、一美の肛門を見つめている。 「うっ…んーっ…」 一美の肛門は息みに合わせて、盛り上がっては引っ込みを繰り返しながら柔らかく徐々に口を拡げ、刺激臭と共に、腹に溜めていた汚物の尖端を見せ始める。 「ほら、出かかってんじゃねぇか。頑張れよ、ババア」 綾乃は下卑た言葉を掛けながら、一美の下腹を押してさらに追い詰める。一美の肛門は、罵倒に呼応するかのように、さらに大きく拡がり、ゆっくりと一本の太い汚物がその口から姿を現した。 「いやあっ!見ないで…!」 一美の口から、苦しげな呻きが漏れた。汚物は、一旦ぶら下がり、力尽きて事切れる様に、灰皿の中へと落ちていく。質量を伴う一美の汚物に揺れた灰皿が机を叩き、鈍い音が静かな書斎に響く。 汚物から漂う鼻をつく刺激臭が、書斎中に充満した。その臭いは、私にとって、たまらないほど甘美なものだった。私は、その臭いを深く吸い込み、満足感に浸る。綾乃もまた、その臭いを嗅ぎながら、ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべている。 「いやあ…お願い…許して…」 一美の肛門は勢いを得て、泣きながら許しを懇願する一美を無視して、残酷に残りの汚物を排泄した。 その身体は、羞恥と快楽、そして絶望で震え、その瞳からは、とめどなく涙が溢れ出していた。肛門には柔らかい汚物が付着し、灰皿の中には、どろりとした固形物と、その周囲に広がる茶色い泥便が溜まっている。 排泄が終わると、青褪めていた一美の顔には血色が戻り、屈辱の涙とは裏腹に安堵と解放感を漂わせている。 「はあ…はあ…」 緊張から解放され弛緩した一美の身体は、生理現象に抗えず、秘部から勢いよく小便を排出する。 丸出しにした秘部から描かれる放物線は、灰皿から大きく逸脱し、机の上に広がる私の原稿へと流れ落ちて飛沫をあげ、微かに泡立った黄色い液体が、白い紙の原稿をみるみるうちに黄色く染めて、文字が滲ませる。 「ああ…!」 一美の口から、絶望的な声が漏れた。自分の排泄物で、私の大切な原稿を汚してしまったことに、彼女は打ちひしがれているようだった。 私は、汚れた原稿を手に取った。文字は滲み、ふやけた紙から一美の尿が滴る。しかし、私の顔には何の動揺もない。原稿など、いつでも書き直せば良い。 寧ろ、一美の体内で作られて生まれ出てきたそれらが染みた原稿を愛しいとさえ感じる。 私は、ただその光景を、冷徹に見つめていた。綾乃もまた、満足げな笑みを浮かべている。 「あー面白かった」 綾乃は、そう言いながら書斎の闇に消えた。 一美もまた白い尻を露わに、灰皿に跨ったまま、羞恥と絶望に身体を震わせて泣きながらゆっくりと消えていった。私は、その姿を飽くことなく見つめた。醜悪でありながら、たまらなく美しいこの光景を脳裏に焼き付ける。 一美の排泄姿に私の心は震えた。何故なら、私の意識が生み出した存在である彼女が、命の営みそのものである排泄をし、その香りや原稿を汚すという現象が、その命の存在感を私に深く刻み付けたからだ。 私の脳内で起こっていることに過ぎない、その思考こそ抜きらないものの、私の中の一美への愛情はまた一歩深淵に近付いた気がした。 一美と綾乃を消えると、次の瞬間、書斎は元の薄暗く埃っぽい風景に戻っていや。机の上の原稿もまた、何事もなかったかのように元通り散乱していた。尿のシミもなければ、灰皿に盛られた一美の便もない。 私は、一抹の寂しさを感じつつもタイプライターの前に座り、静かにキーを叩き始めた。今しがた見てきた光景を、克明に文字に起こす。一美の羞恥、苦痛、そして排泄のすべて。綾乃の罵倒と、私の冷徹な視線。そのすべてが、私の手によって、冷徹な文字となって紙の上に刻まれていく。 私は、何と罪深い男だろう。愛する者を、自らの手で辱め、そしてその姿を記録する。この業は、私をどこへ連れていくのだろうか。この底知れぬ欲望は、私をどこへ連れていくのだろうか…
25/06/17 16:39
(S31Gizbx)
投稿者:
ぽんぽこ
◆e.YwbpOdo.
◯冷えた食卓の静寂 週に一度、妻と共にする夕食の時間が、私にとっては何よりも苦痛だった。 食堂の広々としたテーブルに着き、私と妻の弘恵が向かい合って座る。この日は私が好まない豪華な食事が並び、会話のない私たち二人は静寂の中で黙々とそれらを、口に運ぶ。 弘恵は、二十五歳になる私の妻だ。元々は食うに困る貧農の出で、口減らしの為に嫁がされてきた。 その楚々とした容姿と、私の父が望んだ「跡取りの嫁」という条件に見合うだけの品行方正さを持っているが、私にとってそれはどうでも良い。私と彼女の間にあるのは、書類上の夫婦という無味乾燥な事実だけだ。 弘恵は、いつも私の顔色を窺っていた。その瞳には私への畏れが宿り、私と顔を合わせる度に彼女は卑屈な笑みを浮かべた。 こんな私でも、彼女が苦しんでいるのは感じていた。 彼女には手を付けておらず、弘恵を処女のままにしている。それは、私には子種が無く、病を患う私の余命があとどれだけ続くかも解らないという事情があったからだ。 数いる候補者から弘恵を選んだ理由は、幼さ故に営みを回避でき、私亡き後でもやり直しが利く、その若さのみだった。 それは婚姻当初からの決め事であり、弘恵にも詮索をせず、私の考えに口を挟まぬ様に硬く命じている。 だが、事情を知らない弘恵の両親は、血縁者に家督を継がせ、貧農から抜け出したい一心で、弘恵に頻繁に圧力をかけ、それが彼女の焦りを生んでいる。彼女の痩せた背中には、常にその重圧がのしかかっているのが見て取れた。 弘恵の卑屈な笑みは、まるで腫れ物にでも触るかのような警戒に満ちた視線で、私の機嫌を逆撫でするものであった。 「旦那様、このお魚、身がふっくらと焼き上がっております」 弘恵が、か細い声で私に話しかけた。その声は、震えている。私が一度も、彼女に微笑みを向けたことがないからだろう。 「ああ、そうだな」 私は、「これ以上話し掛けるな」という念を込め、表情を崩さずに答えて箸を進める。 その緊張に耐えかねたのだろうか、弘恵は視線を泳がせ、不意にワイングラスに手を伸ばした。その手は、震えていた。グラスが、ガタガタと音を立てる。 「あ……」 その次の瞬間、乾いた音が響き、ワイングラスがテーブルの上で傾いた。赤ワインが、白いテーブルクロスに滲み出し、あっという間に大きな染みを作る。 弘恵は、血の気が引いた顔で、呆然と染みを見つめていた。その顔には、恐怖と動転の色が浮かんでいる。 「申し訳ございません、旦那様……すぐに拭き取りますので……」 彼女は、慌てて立ち上がり、手拭いを手に取ろうとする。その姿は、まるで罪を犯した子供のようだ。 私は、冷たい視線でその光景を見つめていた。私の心には、何の感情も湧き上がらなかった。ただ、苛立ちだけが募る。 「見苦しい」 私は、それだけ言うと、食べ掛けだった食事もそのままに席を立った。弘恵は、私の言葉にビクッと身体を震わせ、その場に立ち尽くしていた。私は振り返らず、私の聖域である書斎へと向かった。 書斎の扉を閉めると、外界の音が完全に遮断され、私だけの静寂が戻ってきた。私は、いつものようにタイプライターの前に座り、静かに目を閉じる。私の内なる世界に意識を集中する。 だが、今夜は違った。私の内なる世界に集中しようとした、その時だった。 コンコン、と控えめなノックの音が響いた。私は、眉をひそめた。書斎の扉を叩く者は、誰もいないはずだ。 「旦那様……」 扉の向こうから、弘恵の怯えた声が聞こえる。私は、舌打ちをしながら、ゆっくりと立ち上がった。 扉を開けるとそこに立っていたのは弘恵だった。薄いネグリジェの下に、痩せた彼女の小さな乳房と淡い桃色の乳首、殆ど陰毛の無い若く硬い陰裂が透けて見えている。 その痩せた身体は、私の視線に晒され、その肌は緊張のせいか粟立ち、薄く紅潮している。 「旦那様、先ほどは大変申し訳ございませんでした」 弘恵は、震える声で詫びた。その瞳は、私への恐怖と、そしてわずかな羞恥が混じり合っていた。 「粗相を詫びに参りました」 彼女の言葉は、まるで、私に許しを請うかのようだ。私は、無言で彼女を見つめた。弘恵は、私の視線に耐えかねたように、ゆっくりと書斎の中へと足を踏み入れた。その動きは、まるで獲物を前にした獣に怯える小動物のようだった。 弘恵は、私の目の前まで進み出ると、ゆっくりと膝をついた。その視線は、私の股間に向けられている。私は、彼女の意図を瞬時に悟った。私の怒りを鎮めるために、彼女は自分の身体を差し出している。彼女なりの贖罪なのだろう。 弘恵は、震える手で、私の寝間着の帯を解きパンツを刷り下げる。そして、だらりと股間にぶら下がる私の肉棒に恐る恐る触れた。その指は、まるで毒蛇にでも触れるかのように、恐怖と警戒に震えている。 「旦那様…ご奉仕させて頂きます…」 彼女は、か細い声で私を見上げた。その瞳には、恐怖と、いつも見せる卑屈な笑みが混じっていた。 私は、無言で彼女を見つめた。彼女の指が、私の肉棒を包むと、彼女は口を開けてそれを咥えた。温かい舌が絡み、唾液が私の肉棒を濡らす。しかし、私の肉棒は、だらりと項垂れたまま、何の反応も示さない。 弘恵は、何度か私の肉棒を刺激しようと試みた。その唇は、懸命に私を喜ばせようと動く。 しかし、私の肉棒は、まるで死んだかのように反応しない。彼女の額からは脂汗が滲み出し、その瞳には焦りと、絶望の色が深く刻まれていく。 ふと気付くと書斎の隅に、いつの間にか一美が立っていた。 一美は口元に手を当て、悲しい目で、この虚無の光景を見つめていた。その瞳には、深い悲しみが宿っている。まるで、弘恵の苦しみに共感し憐れんでいるかのように見える。 私は一美の存在に気づくと、弘恵から視線を外した。一美は、私の視線に気づくと、悲しげに微笑んだ。その微笑みは、私を深く抉る。 弘恵は、私の肉棒が反応しないことに、完全に絶望したようだった。その顔は、血の気が引いて真っ青になり、瞳に溢れた涙が溢れない様に虚ろに宙を見つめていた。 「申し訳ございません……旦那様……」 彼女の声は、か細く、今にも消え入りそうだった。私は、冷たい声で言った。 「気が済んだなら、出ていきなさい」 私の言葉に、弘恵はビクッと身体を震わせた。その瞳は、私への恐怖と、そして深い絶望に満たされている。彼女は、ゆっくりと立ち上がり、乱れた寝間着を整えようともせず、書斎の扉へと向かった。その背中は、ひどく小さく、哀れに見えた。 「旦那様……」 彼女は、振り返って、私を呼んだ。その声は、まるで今にも泣き出しそうだった。 私は、無言で彼女を見つめる。弘恵は、私の視線に耐えかねたように、書斎を後にした。扉が、静かに閉まる。 書斎には、再び私と、そして一美だけが残された。私は、感情のない冷淡な目で、一美を見つめた。一美は、何も言わず、ただ静かに私を見つめ返している。私の深淵を知るその瞳は、遣り場のない深い悲しみを宿していた。 私は、タイプライターの前に座り、静かにキーを叩き始めた。今日の出来事を、ありのままに文字に起こす。妻の弘恵の絶望。私の無感動な反応。そして、そのすべてを見つめていた、一美の悲しげな瞳。 私は、この虚無を、文字に刻みつける。私はこの業の先にあるものを静かに見詰めていた。
25/06/18 16:52
(sAy8rlQp)
投稿者:
ぽんぽこ
◆e.YwbpOdo.
◯私といふ存在
私が語れる幼少の記憶は、あまり無く、その大半は幻覚に覆われている。 私の記憶に最も古いそれは、四歳の時。枕元に立つ黒い影だった。影は微動だにせず、ただ私を見下ろしている。顔は闇に消えているが、なぜか目玉だけははっきりと認識でき、ギョロリとした冷たい視線が、私の魂の奥底まで届くようだった。 この様な事は枚挙に暇がない。 不気味な人影や、這い回る得体の知れない虫や蛇など、幼い私は恐ろしげなものをみては癇癪を起こし、次第に私の相手をする者は居なくなった。 それでも、私には母がいた。母は幸恵といった。優しく穏やかな人だった。私が奇妙な幻覚や幻聴に悩まされていると訴えると、他の家族が訝しむ中で、母だけは私の話を真剣に聞いてくれた。 「孝宏、怖い思いをしたね。でも大丈夫だよ、お母さんがついているから」 母はそう言って、いつも私を優しく抱きしめてくれ、その温かい腕の中で私はようやく安らぎを感じることができた。 母だけが、私の異常を受け入れ、私を支えてくれた唯一の存在だった。母の膝の上で、私は物語を読んでもらい、童歌を教えてもらった。母の優しい声は、私の心に深く染み込み、私を外界の狂気から守ってくれた。 だが、そんな日々も長くは続かなかった。私が八歳になろうという頃、母は体調不良を訴えるようになり、次第に弱っていった。 顔色は日に日に青ざめ、体は痩せ細っていく。私は心配でたまらなかった。だが私の心配も虚しく母はどんどん弱っていく。 母は床に臥せることが多くなり、やがて起き上がることもままならなくなった。私の心を支えていた光が、少しずつ消え失せていく。私は、来る日も来る日も母の枕元に座り、ただ彼女の手を握りしめていた。母の手は、ひどく冷たかった。享年三十四歳。若すぎる死だった。 「孝宏……強くなるんだよ……」 母は、最期の力を振り絞るようにそう呟き、そして静かに息を引き取る。 この時、私の感情の一つが崩れ去った気がした。母のいない世界で私の心は冷たく凍りつき、母の亡骸を前にしても、一筋の涙も溢れない。 恐ろしいものだった筈の幻覚にも、私の心は動じなくなった。目の前にあるものを、ただぼんやりと許容する。私が徐々に感情を失い、人間味を失っていく最初の出来事であった。 出来の良い兄を寵愛する父は、元々疎んでいた私をさらに疎み、気味悪がり、恐れる様になった。 父は、地方の山村の名主であり、何よりも家の名誉を重んじる人間だったが、正妻の死に即して、人に見えないものが見える私が、縁起の悪い何かを持ち込んだと考えたのだろう。 「気狂い」、「家の恥」と断じて、他人の目に触れないようにと厳命、私が十歳になったばかりのある日、父は私を土蔵に作られた蟄居房に幽閉した。 「お前のような気狂いが、家の名に泥を塗ることは許さん!一生そこで、自分の業を呪うが良い!」 父はそう言い放ち、私を暗闇の中に突き落とした。土蔵のひんやりとした空気が、私の肌を刺す。窓のないその部屋は、昼でも薄暗く、常に埃とカビの匂いが漂っていた。幼い私はそこに一人閉じ込められたが、私は寧ろそれを甘んじて受け入れた。 私を見捨てなかった者がいた。それは姉の一恵だった。 私が蟄居房に幽閉されてから程なくして、一恵は頻繁に私を訪ねてきた。 彼女は、私が独りぼっちで寂しがっていること考えたのだろう。夜中に人目を忍んで、ひっそりと土蔵にやってきては、差し入れをしてくれた。温かい握り飯や、甘い菓子。 姉は凍りついた私の心を溶かす唯一の温もりだった。 「孝宏、来たよ」 そう言って、一恵は屈託の無い笑顔を浮かべる。私に読み書きや計算を教えてくれた。壁に文字を書き、指で数字をなぞる。 彼女の指はいつも優しかった。 彼女は私の話を聞きながらウンウンと頷き、彼女自身がその日一日経験した事や学校で学んできた事をよく話してくれた。 私は外の世界に空想を馳せ、未知に心をときめかせる。 一恵はまた、私に歌を教えてくれた。美しい旋律と、心温まる歌詞。それは、私の心を癒し、この陰鬱な空間に彩りを与えてくれた。 彼女の歌声は、私にとっての希望だった。私は彼女の来訪を心待ちにし、彼女が来る日には、まるで祭りの前日のように胸が高鳴った。 「姉様、今日もありがとうございます」 私がそう言うと、一恵はいつも優しく微笑んでくれた。母の生き写しの顔に湛えるその笑顔は、母の笑顔と同様に私の心を溶かし、私に生きる希望を与えてくれる。 私は、いつかこの蟄居房から出られたら、一恵に恩返しをしようと心に誓っていた。 しかし、そんな姉も、ある日を境にぱったりと姿を見せなくなった。私は、何が起こったのか分からず、ただただ戸惑うばかりだったが、「誰かの告げ口から、父が、彼女の来訪に何か罰を与えたのだろうか?」 その程度に楽観視していた。だが殊の外事態は深刻だった。 何日は過ぎたのだろうか。時間の感覚すら麻痺したある夜、食事を運んできた使用人に姉の事を訊ねる。彼は母に仕えた人物で、私の事を託されていた。 その日の彼の目は悲しみに満ちていた。 「坊っちゃん…」 彼は震える声を絞り出す。私は黙って彼の言葉を待った。悪い予感しかしない。しかし、私は真実を知りたかった。 「姉様が、一恵様が…お亡くなりになりました…」 「何故!?何故だ!?」 問い詰める私に彼は言葉を詰まらせた。言い淀みながらも、絞り出すように言葉を続ける。彼の話は、私の想像を絶するものだった。 「若…孝史様が…姉様に、ヒロポンを…毎日、毎日…」 好々爺とした高齢の彼が、男泣きに肩を震わせる。 私の脳裏に鮮烈な絵を描き出す。孝史の、あの冷酷な目が、一恵の、優しく可憐な体を、弄ぶ姿。私は全身の血の気が引いていくのを感じた。薬で意識を朦朧とさせられた一恵が、兄の言いなりになっている姿が、まざまざと目に浮かぶ。 「そして…一恵様は……世の中に絶望して…」 使用人は、そこまで言うと、嗚咽を漏らし、それ以上言葉を続けることができなかった。 しかし、私は全てを悟った。一恵は、兄の孝史に凌辱され、その心身ともに深く傷つけられ、そして、この世に絶望して、自ら命を絶ったのだ。 私の胸に、激しい怒りと悲しみが同時にこみ上げて混ざり合い、孝史への殺意に変わりながら、一恵を救えなかった自分への無力感。 私は、自分が何者なのかも分からなくなり、ただその場で、虚ろな目をしていた。私の世界は、完全に崩壊した。 その夜、私の目の前に、一人の少女が現れた。彼女は、姉の一恵に生き写しだった。 絹のように滑らかな黒髪を後で一本に縛り、透き通るような白い肌は、闇の中で仄かに輝いている。吸い込まれるような深い色をした大きな目。縁取る長い睫毛をはためかせ、彼女は、何も言わず、ただ私を見つめていた。 その表情には、悲しみも、喜びもなく、ただ私への深い愛情だけが宿っているように見えた。 私は、彼女が、私の絶望が生み出した幻影なのだと直感した。あるいは、母と姉の魂が、私を慰めるために現れたのかもしれない。 彼女は、私の手をそっと取る。その指は、温かく、そして柔らかかった。私は、彼女の手を握り返した。 「お前は……誰だ?」 私がそう尋ねると、彼女の可憐な唇の口角が僅かに上がる。その笑顔は、母と姉の面影を宿し、しかし、それら全てを超越した美しさと慈愛に満ちている。 「私は、あなたです」 彼女はそう答えた。その言葉は、私の心を深く揺さぶった。私は、彼女が私の心が生み出した幻影なのだと理解した。 だが彼女は、質感を持って私の目の前に存在し、私の苦しみと私の悲しみ、私の願望の全てを受け止めてくれる存在だと直感した。 「僕は孝宏。君の名前は?」 「私はあなたが生み出した、あなたの為だけの存在。名前は無いの…」 「そうか、じゃあ君の名前は今日から一美だ」 名前を得て一美は嬉しそうに微笑む。 これが私と一美の最初の出会いだった。
25/06/19 03:59
(hqSqs3XZ)
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