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創価学会の家で育つということ
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:創価学会の家で育つということ
投稿者: 1Q79
僕の両親はよく喧嘩をした。
単に言い争うというレベルではない。
母は叫び、包丁を投げつけ、
父は怒鳴り声を上げ、家具に当たり散らす。

食器が割れる音がして、壁に何かがぶつかる音がした。
そういう夜が、月に何度もあった。

母は創価学会の信者だった。
熱心すぎるくらいに。

彼女の頭の中はすべて学会で埋め尽くされていて、家族はその次にくる、というよりも、その遥か後ろに置き去りにされていた。

会合に行き、選挙活動をし、学校の友人宅に新聞啓蒙と称する勧誘を行い、財務と称してお金を納めた。

僕たちの暮らしがどうなろうと、母には関係なかった。学会がすべてだった。

父はそれに反発した。最初は穏やかに、次第に苛立ちを込めて、そして最終的には怒鳴るようになった。母は、勤行と称するお題目を唱え、父は酔っ払って壁を殴った。

僕が物心ついたときには、それが当たり前の家庭の風景になっていた。
母親は、地域の座談会に出席するため、家を空けることが多かった。
そのような時は、一人で留守番をするか、近所の学会

母親が創価学会の活動で夜、家を空けると決まって父親の機嫌は悪くなり、酒を飲んでは手当たり次第、家の物を壊していた。

特に固定電話が気に入らなかったようで、黒電話は合計20回交換した。

新しい電話を交換しにNTT(当時は日本電電公社)の職員が訪れて、

「電話に何か恨みでもあるんですか?」

と言って新しい電話と交換して帰った。

僕はその壊れた電話の残骸のいくつかを持って、
公園の草むらに穴を掘って埋葬した。

「君たちは何も悪くない」

家の中には、いつも緊張が張り詰めていた。
空気が重く、匂いすら変わるような気がした。

僕はできるだけ静かにしていた。
息を潜め、目立たないように、波風を立てないように。

でも、そんな努力が何の役に立つはずもなかった。
そんな時、
外では犬が遠吠えをしていた。

「家族は、敵」
 
2025/02/26 22:00:45(z9j34kqH)
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