摩天タウンに高貴隷属婦安という男たちのホス屋があった
当然、ホス稼業は激戦区であり女たちのバトル。
中でも人気がある婦安(ホス)は、アントワマムという店のNO1高嶺(たかね)艶(つや)。しかし、それは昔話で高嶺艶は現在雇われ抱っこママ、抱っことは闇営業。
艶は教える、一杯の盃(さかづき)より一夜の五臓狩り。
男女に盃は色気と同じ、その色気より大切なのは五臓狩り。
つまりセックス、ドナー患者のつもりでセックス堕ち。
隣に座った男の肝を引っこ抜け、目の前の男の嘘に染まれ、
予防接種のようなセリフは御法度
そして高嶺艶を今日も口説き落とそうとする有名なゴロつきがやってきた
ゴロつきの名は、羽賀呉(はがくれ)童牟(どうむ)
摩天タウンで知らないやつは居ないくらい、摩天タウンを庭にしている男。
羽賀呉「艶を闇指名、花魁座敷を貸し切りだ」
オペレ「かしこりました、特典にシェリーをお付けします」
ホス控えルームでは。
艶「童牟もしつこいアタッカーだね、抱いてくれるのは嬉しいけどウレションセックスには及ばないよ」
実力ホスの一人、四条織衣舞(しじょうおりーぶ)
四条「艶姐(つやねえ)には、ラブ竿が居ますからね」
艶「ラブ竿あってのホス嬢さ」
営業屋のホス、屋形杏(やかたあん)
屋形「羽賀呉のリピ愛、私は好きだなー」
艶「摩天タウンを庭にしている男がフカシのひとつも言えない様じゃホスなんて落とせやしないからね」
四条「好きを好きっていうのは違うんですよね」
艶「そうだよ、私が雇われママをやっていた時、摩天タウンの天下だったオバマムが言ってたわ。セックスで落とせたら稼業なんてしてない、アスリートに好きは溶けたアイスを渡すのと同じ。そう教えてくれたわ」
オペレ「艶様、お時間です」
艶「粗末なやり取りだけど金を貰える脈絡をかましてくるよ」
艶は花魁座敷に向かった
艶「今夜、貴方様のヌキホスをやらせてもらいます。
高嶺艶でございます」
羽賀呉「艶、おめぇ昨日は誰に抱かれたんだ？」
艶「童牟、あんたってほんと色気のないやり取りが好きだね」
羽賀呉「おめぇは、俺にだけ抱かれていろ。それだけだ」
艶「払うもん払ってもらうから、そりゃ抱かれるよ。
でもね、あんたのものになる為の稼業じゃないんでね」
羽賀呉「俺に抱っこされて、抱っこラブやろうじゃないか」
艶「抱っこされたくなる話術を覚えなよ」
羽賀呉「回りくどい話術をやって何の意味があるんだよ、
だりーだけじゃねーか」
艶「ここで、どんだけ盃かわして酔っぱしても、童牟あんたと愛を語る事はないよ」
羽賀呉「愛？愛なんて不要だろ」
艶「ノーブラノーパンだけど、まったくその気になれない」
羽賀呉「愛が前提だからバグっているんだよ、セックスでメチャクチャにしてやるよ、バグって俺にハマれ」
艶「ホスをなめんじゃないよ、ハナタレ小僧が」
羽賀呉「いいから、やらせろ」
艶「バカにしないで、退室させてもらうわ」
羽賀呉「羽賀呉に喧嘩売るんだな？」
艶「羽賀呉財閥が何だよ、私には関係ないね」

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