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ラブカラミティ 不運な恋
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:ラブカラミティ 不運な恋
刃堂【はどう】の彼女由香は刃堂に言えない悩みを抱えていた。それは元カレからの連絡だった
元カレの用件は1度会う時間を作ってほしい。
由香は無視をしたりその場しのぎの対応でうまく交わしていた
実は元カレと交際している時に刃堂と肉体関係になり由香は刃堂にハマって好きになった
元カレは自然消滅のように突然去った由香の心境を知りたかった
そして、由香は実家に帰るタイミングが出来て実家に戻ってからの半分以上は外出して元カレに会っていた
実家に帰ったあの日、由香は自ら元カレに連絡を取った
由香「時間作ったから」とLINEを送った
元カレ「2年近く頼んでやっと会えるわ」と返信
そして、由香は元カレに会うため外出した
言われた場所はインヴェイドというbarだった
元カレ「由香、久しぶり」
由香「うん、そうだね」
そして二人はアルコールを注文した
元カレ「今、どうしてるの?フリー?」
由香「彼氏いるよ」
元カレ「付き合って長い?」
由香「7年になる」
元カレ「俺と付き合っていた時期とダブるけど」
由香「そうなるね、今の彼氏は私からアタックしたの」
元カレ「なんで俺よりそっちを選んだ?」
由香「今の彼氏は私の事なんて考えてくれてない男で、
キャバ嬢にのぼせているんだけど」
元カレ「そんな男がタイプなら仕方ないな」
由香「聞いてるとひどい彼氏に聞こえるけど、私は一緒に居て楽しいの。今の彼氏、私が居なくなると本当にダメな人間になっちゃいそうで」
元カレ「母性本能をくすぐる男かぁ」
由香「中身がほんとに園児だからバカなんだよね」
元カレ「バカなところが歯がゆいけど、それ以上の魅力がある。そうなんだろ?」
由香「彼氏の良さを言葉にすると難しいけど、たった5分の真剣な横顔がすごく好きかな。周りが見えてなくてバカだけど」
元カレ「ふざけてる方が多いタイプって感じ?」
由香「ふざけている中にも思いやりがあったりするね」
元カレ「じゃあ、俺の何がダメだったわけ?」
由香「一緒に居ると肩が凝るって感じ」
元カレ「リラックス出来ない?」
由香「表面的には紳士で大人なんだけど、それは表面的
皮をかぶった羊だと私は思っているよ」
元カレ「ちょっと場所を変えようか」
元カレと由香は夜景のキレイな高台にやって来た
元カレ「ここの夜景、気に入っているんだ」
由香「へー、彼女と来るの?」
元カレ「由香の事が忘れられなくて彼女は作ってない
っていうより由香が好きなんだよ」
由香「私みたいな女、早く忘れた方がいいよ」
元カレ「簡単に忘れられたら、今こんな風に時間を取らせてないさ」
由香「今の彼氏なら、この夜景の良さを私に伝えると思う、そういうところが好きなんだよね。私にガツガツしないで私と共有できる事に夢中になるから私も楽しくなるっていうか」
元カレ「たしかに今の俺にとって、この夜景はどうでもいい」
由香「こういう場所に来たのも他に目的があるからでしょ?」
元カレ「あぁ由香を抱くためさ」
由香「アルコールって時に冷静になれるよね、
でも理性を失って本性をさらす事もある」
元カレ「俺の本性は知っているだろ」
由香「お酒に夜景、他の女だとコロッと落ちるんだろーね。好きだの言われてさ、バカバカしいよね」
元カレ「本気で好きだよ、由香の事」
由香「最初から、やらせろの方がまだ私も覚悟出来たかもね。あと女として来ていたかな」
元カレ「やらせろって言って会ってくれる女は居ないだろ」
由香「私、相手の事が気になるなら会うけど
やらせろって言われても」
元カレ「俺にどうしろって言うんだ?」 
由香「本心がやらせろでもいいじゃん、それがダサいの?」
元カレ「そういうのはムードで伝えるから成立するのさ」
由香「私の彼氏ムードなんて一切考えてないよ、
考えてないから、こっち来いよって言ってくれて私をからかうんだよ。自分本位だから、でも男ってそんな感じでしょ」
元カレ「もっと振り回せって?」
由香「私の事が好きなのはわかったよ、それを聞かされてセックスに繋がることはないね。だって目の前にいる人がオスじゃないから」
由香の元カレ密会は終わった
そして、由香の友達だった百合はウィッチワイフ活動を続けていた。刃堂の一件が終わって半月後、百合はある男と会う約束をしていた。インヴェイドというbarで。
百合が釣りあげた男は、由香の元カレだった
由香の元カレ、冴靖【さえやす】は百合を落とす気満々だった
冴靖「ここのbar、連れてくる女に高評なんだよ」
百合「いい雰囲気、ムードあるね」
冴靖はいつものやつで、と言いアルコールを注文した
冴靖「今日はお持ち帰りしちゃうぞ」
百合「それはムードと流れ次第だよ」
冴靖「血液型は何型?」
百合「私B、靖は?」冴靖「俺Aだよ」
百合「A型っぽいよね」
冴靖「恋愛もこの女って決めたら一直線、だから俺と付き合ったら寂しい思いはさせないから」
百合「一途なんだね、真面目な恋愛はいいよね」
冴靖「俺はチャラいとは無縁の男だから、その辺のチャラい有象無象と一緒にしないでほしいな」
百合「私、最近すごく好きになった人が居たの、靖とは対極で言動チャラくてでも男気があって、一見するとふざけた人だけど自分を持っていて素敵だなってうっとりしたよ、過去の話だけどね」
冴靖「そうだよ、男はどこかでピエロになるんだよ。そうやって女を愛する生き物」
百合「靖はピエロになるの?」
冴靖「あぁ、賢者タイムに」
百合「そうなんだね、ギャップがあって良いね」
冴靖「んで、その男とセックスは?」
百合「してないよ、私はやりたかったけど色々あってね」
冴靖は思った、こんな色気ムンムンのムチムチと今日、俺はセックスするんだからな。こんなもんさ
冴靖「百合、そろそろ場所を変えようか」
冴靖は車を走らせ時間を忘れた、そして冴靖は県道の山道でふと車を停めた
百合「どうしたの?急に停まって」
冴靖は百合の体に重なりながら百合のシートを倒した
百合「え、何?」冴靖「キスしたくなって」
百合「この体勢って意味あるの?」
冴靖「キスで終われないだろ」
百合「今日、デート初日だよ?慌てすぎじゃない?」
冴靖「善は急げ」
百合「靖、この時点で善じゃないよね。ただの性欲でやっているよね」
冴靖「ルパン三世も峰不二子に即飛びつく、まさに男だよ」
百合「ある程度の関係が成立してるからだよ、私たちまだ何も成立してないよ。なのに飛びつくの?」
冴靖「さっき話してた男も百合に飛びついただろ?男ってそういうもんだよ」
百合「飛びついてないよ、むしろ私が飛び付きたかった」
冴靖「何もしてこないマヌケ男に飛びつきたい?」
百合「たしかに、いやらしい目で私を見てたけど早まった事はしなかったね。靖は若干、勘ぐっているよね。女は早く抱かれたい生き物だって」
冴靖「そういう生き物だろ、女って。マンコさえ触ればあと楽勝でしょ、チョロいチョロい」
百合「そうやって思って動いて成功したの?」
冴靖「大人になると、思考がこじれるんだよ。だからどこかで勘ぐって自分を勘違いさせてヤレる男を演じる必要があるのさ」
百合「もっといい方向に勘ぐると靖も素敵な男になれるよ」
冴靖「ふざけて誠実が成り立つ仕組みが俺には理解出来ないな」



 
2022/12/06 14:15:45(/a8ZMc5q)
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