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「ジュン」が空から降ってきた
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:「ジュン」が空から降ってきた
投稿者: 摩天楼
遠い昔。雪が降り積もった寒い朝。満員電車に乗り込み手摺に掴まった。その瞬間「つっ…冷たいっ…!」右手から異様な寒気が全身に伝わり、私は走っている電車の床に倒れ込んだ。次の駅で停車し扉が開くと同時に、ホームへ押し出され「ボトッ」硬いコンクリートへ叩き付けられた。

どれくらいの時間が過ぎたのだろう。意識を取り戻した私の目の前には、黒いコートを着た若い女性の顔が。「だっ…大丈夫っ…ですかっ…!?」その問いかけに、「…ここは…どこ…ですか…?」「貴方が乗った次の駅ですよ…!」「えっ…なぜっ…私が乗った駅をっ…?」その女性は「………」何も語らなかった。

倒れたままの私の体を起こすと、右腕を握り自らの右肩へ。左手で私の腰を支えながら立ち上がった。

そこへ車掌が駆け付け、「お客様っ…大丈夫ですかっ!?」「…だっ…大丈夫です…」「救急車っ…手配しますかっ…!?」すると女性が、「私は介護福祉士です…あとは私がっ…!」「わかりましたっ!」車掌は女性に頭を下げると仕事へ戻って行った。

女性は私を座席に座らせると、私の両手を握りしめるだけで何も語らなかった。

その出来事がキッカケで、私を救ってくれた女性と付き合い始め、それから数ヵ月が過ぎた頃。私は彼女のアパートの一室で、仕事の帰りを待ちながらテレビを見ていた。そこへ「ドッゴォォォッ」その衝撃音に「ビクッ」私の全身が硬直。「なっ…ナンっ…!?」言葉が出てこない。天井に大きな穴が開くと同時に「ドスンッ」窓際に何かが落ちた。恐る恐る物音がした方向に目をやると、「なっ…ナンじゃっ…コレぇっ…!?」



 
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2022/03/13 10:09:17(0RX6nTee)
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