会社から支店勤務の辞令が、出た。
住む場所探しの不動産に入った。
「いらっしゃい。
あっ、けんちゃん？」
「ふえ～ぇ(?_?)
あのぅ、部屋探しているんですがぁ、
よろしいでしょうか？」
「失礼しました。
お客様でしたか、知りあいにそっくりだったのでごめんなさい。」って不動産屋の親父は、明らかに動揺していた。
申込み書類を記入し渡すと、「別人でしたか、大変失礼しました。
是非ともこの部屋を、お勧めします。」
って、希望の話しも聞かずに、いきなり物件を勧められた。
《期間限定家具付き。》で、他の物件よりも安い。
不動産の親父さんに、「これってなんでか?
凄く安いのは、事故物件ですか?」
「あっ、これね。
息子さんが、海外転勤期間中限定の物件ですよ。
だから後３年しか住めない。
それでも良ければ、面接申込みますか?」
「面接ですかぁ(槌―槌槌)」
「大家さんによっては、面接してから部屋を貸す人が、増えてきているんですよ。
ましてや息子さんの家具付きなので、変な人には、貸せない。
あなたの個人情報をならば、問題ないと思われますよ。
いや絶対に、気に入ってもらえる。」
って不動産屋さんは、他の物件説明せずに、
ぐいぐい押す。

まあ僕も３年後には、また転勤だし、
家具買う手間無いから丁度良い。
なんと言っても、安いのが魅力的でした。
「この部屋に、申込みます。」
まあだめもと面接を、申し込んだ。

不動産の親父が、大家さんに電話した。「私、驚きましたよ。
息子さんに似ている。
思わずけんちゃんって呼んでしまいました。
遊びに来たと思いましたよ。
はい、早速お連れします。」って電話を切った。
「早速会ってもらえる。
お名前が、えっ、○○賢治。
けんちゃん？」
改めて名前見てまたしても、びっくりしている。
「これはぁ( ´Д｀)=3
いやぁ失礼。」ってまた驚いています。
アパートまでの車の中で親父さんが、
「実は○○さん、この部屋の息子さんの名前は、ケンジさんなんですよ。」
「えっ(*_*)、同じ名前。」
「世の中には、同じ顔つきの人が、いると言われるが、名前も、ほぼ同じって運命の人でしょう。」
ってニコニコしていた。

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