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淫獣達の艶かしき戯れ21
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:淫獣達の艶かしき戯れ21
投稿者: 彩未 ◆sPqX4xP/g6
教団の規則では、週一泊以上この施設に宿泊して異性の信者と性交すればよかった。
それを満たせば自宅に戻っても構わないはずだった。
が、加奈子も茜も帰宅していない。
茜は一緒に入信した彼氏か誰かと行動する可能性が高いからすぐに帰宅しなくても不思議はない。
が、加奈子が帰宅していないことについては説明がつかない。
拉致されたか洗脳されて戻る意思を失ったか。
自分から進んで入信したとは考えにくい。
その場合はパートナーが必要だからだ。
まさか浮気相手を突然作るとも思えない。
この施設のどこかに2人はいるはずだった。
徹は教団本部に宿泊することにした。
奈美子はその日に一旦帰宅しても構わないはずだった。
が、偽装とはいえ夫婦で入信した以上、一方だけ帰宅するというのは不自然だ。
従って奈美子にも最低一泊はしてもらうよう頼んであった。
何日かここで過ごせばいずれ性交相手として加奈子か茜と巡り合う可能性がある。
スマホや衣服など全てを本部に預ける規則だ。
この施設内にいる間は外部と連絡をとることは不可能だった。
また、勝手に施設を脱出することも難しい。
というのは、施設の出入口はラブホテル「性愛館」の玄関のみだ。
徹と奈美子はその2階の212号室の奥のドアから教団施設へと案内された。
施設内から今出てきたドアを見ると、やはり212号室とあった。
他にもいくつか教団施設へ出入りできる部屋があるのかも知れない。
が、212号室のドアは施設とホテルの部屋との繋がりをもつ部屋だと分かった。
が、いずれにせよ各ドアを開けるには暗証番号が必要だ。
当然、ホテルの一般利用客が教団施設に勝手に入ることはできない。
逆方向からドアを開ける際にも暗証番号の入力が必要だった。
入信儀式を終えた徹は信者の案内で部屋を出た。
薄暗い廊下を歩く。
廊下の両側に並ぶ各ドアの奥からは相変わらず女信者達の喘ぎ声が折り重なるように聞こえていた。
施設内の各部屋のドアには部屋番号が記載されていた。
それ以外はどの部屋のドアも一様に同じ形状のものが並んでいるだけで区別がつかない。
廊下の半ばほどにあるドアの所までくると信者が暗証番号らしきものを入力してドアを開けた。
部屋があるのかと思いきや、ドアの向う側には上階へ昇る階段があった。
階段の昇降にも暗証番号が必要だとは……。
仮に警察が踏み込んでも捜索は容易ではない。
迷路のような構造だった。
 
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2021/03/19 22:07:16(h2RR1O5a)
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