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「私はエロ小説が書きたい」
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:「私はエロ小説が書きたい」
投稿者: 結城 美枝子
エロは性的ではない。性的ならばセクシャルと言うべきだろう。エロを劣情と訳すならば人間の弱さ、人間の柔らかい部分を撫でさすり気持ちよくすること、私は気持ちよくなることが書きたい。
 若く美しい少女が性欲の虜になる。熟した人妻が操を捨てて老人の玩具になる。華奢な少年が男色の餌食になる。その姿を、その経過をつぶさに描写はするが、彼女や彼らがその後に破滅した人生を送る姿は見たくない。
破滅を描くなら、その歓喜を際だたせるためにだけ。それほどまでに、値にを犠牲にしてもその劣情は押さえ難いものであるのか、私はそれが観たい。


 高校二年の夏に友達に付き合わないかと、
言われた。
僕はちびで勉強もスポーツもできない目立たない生徒だったが、そいつはガタイの良い頭の悪い奴だった。二人とも女には縁のないまま、マスばかり掻いていて、ある日あいつは、
中島と言うのだが、「フェラチオって気持ちいいのか」と聞いてきた。
「やってもらったことないからわかるわけないじゃん」と答えたら、「いっぺん試しに舐めてみてやろうか」と言いだした。
「それはホモ、おかまだろう」「そうだな、
やっぱり変態だな」と言うことでその日はそれまでになった。
実のところ俺はふつうのオナニーにも飽きて
SMとか、輪姦とか、野外露出と言ったビデオばかり観ていて、だれかこんなことやらせてくれる奇特な娘はいないかなと夢想していた。
 ある日、腹を下して、公園のトイレに駆け込んだとき、それはあった。
脱ぎ捨てられたパンスト。俺は大事に家に持って帰り夜な夜な、匂いを嗅ぎ、それで亀頭を擦ったり、最終的に履いてみた。
パンストをはいてオナニーをする、下半身は別の人格、緊縛され、調教され、野外に放置される女の下半身になった。
 下着を盗むことはできなかった。離れた町のスーパーでほかのものに混ぜて会計をした。
何の問題もなかった。金さえ出せば何でも買える。アルバイトをして色々揃えた。下着だけでなく、靴や水着、レオタードも買った。
 中島とはその後もビデオの貸し借りや猥談をしていた。
「本当にしたいHなことって何だ」中島が聞くので、「麻縄で縛ってバイブ責めなんかしたいな」答えると。「誰か誘拐してやってみるか」と言うので「犯罪者にはなれないな」と答えた。「勇気のない奴だな、ホントはやられたいマゾなんんじゃないのか」とからかってきた。
そのとき何か胸の奥の方でズンと音がして、
「なあ、フェラチオしてやろうか」と言っていた。その声はどこか遠くで自分の声じゃない様で、でもすごい決心の結果の様に感じた。
タオルを絞って中島のペニスをよく拭いて、
口にくわえた。ペニスはみるみる大きくなって口いっぱいに拡がって、喉の奥に迫って来る。苦しいと思う気持ちと、パンストオナニーの時の様に別の人格、自分が別の女性になって中島にフェラチオをさせられていると想像していった。
 中島が口の中で射精して「ありがとう」と涙目で言った。
「秘密にしてくれたら、またやってやるよ」
二人の秘密の始まりだった。
中島と俺は真剣に身体の快楽を探した。
中島が前立腺と言うのを仕入れてきて、中島の指で射精させられた時から俺は中島に甘える様になっていった。
女装の癖を明かして、中島の前でポーズを取り、中島は写真を撮りながら「太るなよ」と優しく言った。
 夜の公園のトイレで縛られた時、俺よりも中島が興奮して手荒にアナルに挿入し、出血、しばらく排便するにも痛かった。
十七歳の誕生日に中島はプレゼントをくれて
「俺と付き合ってくれ」と言った。
プレゼントの底の赤いハイヒールはサイズもぴったりで、なんだかシンデレラみたいだと思ったが、俺はホモじゃない、お互いの身体でオナニーをしているだけ、俺のパートナーは女だと言って断った。

 大学に進んで一人暮らしになると、女装は堂に入り、女の子の姿で買い物に行き、なんと、女装でバイトができるコンビニで働き始めた。コンビニとオーナー「桜木」が女装子好きで、何ならホルモンも調達できると言って、店のバックヤードで犯されてしまった。
店長はサディストで、アナルストッパーを入れたままでレジにたたせるのは当たり前で、
深夜挿入されたままレジをさせられたこともあった。
 そんなある日、中島が突然現れた。
部屋にあげてあけを飲んだんだが、酔うほどに、なつかしさが、いやらしさに変わって行き、俺もすっぴんとはいえ眉毛も剃ってホルモンでオッパイも大きくなっていて、仕舞いにはもう一度付き合ってくれと泣き出した。
俺は別に付き合ってないし、今はやさしいと言うよりいやらしいオーナーとよろしくやってるんだと説明すると、「オーナーと掛け合ってくる」と部屋を出ていった。
 中島はオーナーを連れて戻ってくると「話はついた。これからは三人一緒だ」と仁王立ちで叫んだ。

 そんなわけで、今俺はオーナーにアナルを掘られながら、中島のペニスを喉の奥までくわえ込んでいる。そばの三脚でビデオが回っていて、俺が逃げ出せばビデオが実家に送られるとかで、契約書を書かされた。
「私、結城 美枝子 旧姓 結城 薫は中島一郎と桜木卓の奴隷として奉仕いたします。云々」
 サインをしたとき、十七歳の夏がすごくあつかったのを思い出した。

 
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2020/02/16 22:39:17(U9usAN6u)
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