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1:チッピー ホライズン
投稿者:
チッピー
「なぁ?クリスマスってさ、どこからこの浮かれたカップル達が湧いて出るんだろうな?」
「ソレな。去年も聞いたわ」 こんな会話を友達の優斗と話ながら、街の雑踏を縫って歩く。 「なあ廉、どうするよ?いつもの居酒屋でいいか?」 「ああ、居酒屋だなw」 こうして、行きつけの居酒屋に行く。 「俺ら、毎年、男2人でこの居酒屋ってやばくね?」 「今に始まった事じゃねーだろよw俺ら非モテは非モテらしく、大人しくしとこーぜw」 居酒屋を出て、優斗が指を刺して 「なぁ廉。行こうぜ!」 「ソープかよw」 「だってよー、寂しいじゃんよー!廉、行こうぜ!俺、奢るからよ!」 「俺はいいよw優斗、1人で行けよ」 「んだよー!連れねーなぁ」 「そういえば廉、こないだのマッチングアプリの子、どうだったか教えろよ!」 「あぁ、会うには会ったけどそれっきり」 「えっ!?なんで?振られた?」 「んー?かもな?よくわかんね」 「わかんねって、なんでよ?」 「LINEしても既読すらつかねーもん。」 「そっか。俺も紹介してもらお~と思ってたんだけどなー。ダメかぁ」 そんな事を話しながら駅に着く。 「優斗、またな!LINEするわ」 「おうっ!廉もな!LINEすわ!じゃ!」 さてと、金曜なんだが。 することも無い。 TSUTAYAにでも寄ってDVD借りてオールでもするかな? 帰宅前にTSUTAYAに寄り、DVDを5本選んでレジに並ぶ。 「お並びのお客様、こちらどうぞー」 声がした方に何となく行く。 「あ、廉さん!こんばんは!」 ハッとしてレジのスタッフを見る。 「今井」と書かれた名札が見え、顔を見るとさっき優斗に話したマッチングアプリの子だった。 「あ、アレ?ここに勤めてたんだ!」 今井さんが、俺のDVDを用意しながら 「あの後、ごめんなさい。実はスマホ、水没やっちゃって、連絡取れなくて」 「あぁー、そうだったんだ!全然、連絡取れなくて、諦めてたよw」 幸い、俺の後ろは誰も並んでなかった。 今井さんは、会計を済ませると 「ちょっとだけ、待って貰えますか?」 と新しい番号を教えてくれた。 「廉さんの都合のいい時で構わないので、後で連絡してください!」 「うん、解った。後で」とTSUTAYAを出た。どうろを渡り、マックでWチーズバーガー、ポテトL、ナゲットを買い家に着く。 今井さん、こんな近くで働いてたのか? TSUTAYAも久々だったから、分かんなかったなと貰った番号を登録する。 LINEも同時に追加する。 ものの数分で、今井さんからメッセージが届く。 前のLINEは「まー」 新しく追加し直した今井さんは 「真帆」さん、らしい。 「先日は、1度お会いしただけで行方不明になっててすいませんでした!改めて宜しくお願いします」 と早速メッセージが届いた。 「いえ、消息が判明して、良かった」 と返した。 「また、お会いできますか?」と真帆さんからメッセージ。 「意外と真帆さんの勤めてるTSUTAYAが家から近いので、時間は合わせられそうですよ?」 すると 「廉さん?今はさっきのDVD見るかんじですか?」 「うん、そうだね。暇だから」と返すと 「今、〇〇駅に居るんですけど、良かったらこれからでもどうですか?」 「あ、俺は構わないけど、終電近いよ?」 野暮だったか?真帆さんからの返信が止まった。 「大丈夫です、終電逃したらビジホに入ります。」 じゃあと言うことで20分後に待ち合わせて駅前の居酒屋に入る。 俺の方が少し早くて、暇を弄んだ。 「あ、廉さん、すいません!ちょっとかかっちゃいました!」 「あ、俺もいま来たとこ」 2人で中をたのみ、乾杯した。 今井真帆さん、33歳 とてもスレンダーでショートが似合っていて、大きめな口が健康そうに見える。 前に1回会った時も明るい女性のイメージは変わらずだった。 好きな映画の話から「いつもどんな音楽聴きますか?」 真帆さんは、洋楽だと言った。 「ちょっと変わってるって言われるんだかど、昔のデュランデュランとか、ホイットニーとか、お母さんがよく聴いてて影響された感じです。廉さんは?」 「そうなんだ?俺もその年代のはよく聴くよ?ジャンルは違うけどね」 「えっ?どんなジャンル聴くんですか?」 「ヘビメタって知ってる?そういうの聴いてるw」 「あっ!知ってますよ?ちょっとだけKISSとか、ホワイトスネイクなら聴きますよ?」 「おお!いいね!俺も当時のデュランデュランならよく聴くよ?ザ・リフレックスとかw」 自然と盛り上がった。 「すいません、ラストオーダーです。ご注文ありますか?」 「ラストオーダーだって!2軒目行こうか?」 「そうですね、お供致します。廉さん、どっか良いとこありますか?」 と居酒屋を出て、斜め向かいの80sと言う店に入る。 入店そうそうに80sの襟足の長い髪をした店員がKISSのTシャツで出迎える 真帆さんは、目をキラキラさせて 「楽しそうですね!」 「真帆さん!?見て?ジュークあるんだよ?見ておいで」 するとキャッキャッしながら真帆さんはジュークボックスに飛んで行き、コインを入れた。 デュランデュランのホールドバックレイン。 「ああー!これ、俺も好き!」 シーバースの12年をロックで飲んだ。 お店の客も歌える人は掛かってきた曲に合わせて歌ったり、バーテンダーが突然、ギターを持ち出してカウンターで弾き始めたりと何かと楽しいBARなのだ。 俺が、オジーオズボーンのショットインザダークを掛けると、バーテンダーは何事も無いような顔をしてカウンターに戻って行った。 「バーテンダーさん?ひかないの?」 「無理言わんでくださいよー!こんな早いの弾けないですよーwお手上げです」 真帆さんも相当、上機嫌でずっとはしゃいでいて酔いも回っていた。 時計を見たら26:00朝の02:00少し回っていた。 「ありゃりゃ、真帆さん!時間!」 真帆さんも時計を見る。 「あぁー帰れなーい!泊まってくー!」 とりあえずと思って、駅前のビジホに電話するもどれも満室 「真帆さーん!どこも満室だってよー?」 「えーー!ビジホー?行かないよーそんなとこー」 は、はい? 「えっ!?じゃ、真帆さん?どこ泊まるつもり?」 「きまってんじゃーん!廉のうち」 は、はい?? 「えっ!?うち?」 「そっ!?うちー」 ウチに着くも。玄関開けたらでzzzの真帆さんを抱き抱え、ベッドに運ぶ重労働。 「ふぅー、力の抜けたにんけって重いのなw」 独り言をこぼし、風呂にお湯を貯める。 タバコに火を付け、BARで火がついてしまっていたので、80sの洋楽ベストを小さくかける。 突然、真帆さんがむくっとベッドの上で起き上がり、何やら真剣な顔をしている。 !?やべっ! 大急ぎで風呂場から洗面器を持ってくる。 「ゲボぼぼっ」 ふぅー、間に合った。 すると今度は 「うっ・・・うっ・・・うっああああああーん」 えっと、ティッシュ!ティッシュ!! 真帆さんは涙を拭きながら、チーーィーン! 「うあああーん!」 忙しい子だ。 ひとしきり真帆さんは泣いて、吐いて、暫くして落ち着いてきた。 ベッドの上で「ごめんなさい」と言っていた。 が、全然、気にしてなかった。 「真帆さん?お風呂にお湯溜まってるから入っておいで?使ってない新品の下着、男物だけど、あるからソレも使ってね」とお風呂に行かせ、クシャクシャなベッドを直した。 ゲロの洗面器は「私が」と言うので真帆さんに任せた。真帆さんがシャワーを出て俺が入れ替わりシャワーに行く。 出てくると、部屋が暗くなっている。 ああ、真帆さん寝るんだなと思った。 チラッと見るとソファに横たわっている真帆さんが見えた。 俺は自分の部屋に行き、電気を付けてから真帆さんにおやすみなさいを言いに来ると 「あっ、廉さん、待って!行かないで!」 「ん?どうしたの?」 「みっともないとこ、見せちゃってごめんなさい。ひいたよね?」 「いや?全然。」 「うそぉー!」 「いや、全然、ひいてないけど?それより、大丈夫?結構、吐いてたから」 「優しいね!廉さん」 「えっ!?そう??普通だと思うけど」 「そっかー、やっぱ優しい人はコレが普通なんだァー」と言う変な関心をしていた。 「廉さん!こっち来て?少し、お話しようよ」 「うん、今行くよ」 「ね?廉さんってモテるでしょ?」 「うーん。モテないけど?」 「うそぉー!」 「いや、ホントに。」 「じゃ、彼女は?」 「いませんけど。」 「ホントにー?」 「うん。だからアプリやったんだけど」 「じゃ、廉さんから見て私は合格?」 「えっとぉー。なに基準ですか?w合格ってw」 「廉さん的に、あたしがアリかナシかって事」 「あぁ!全然、アリですけど?」 「なんか淡々と言われるとぉー」 「ああすいません、ちょっと癖でwいつもコレで失敗してるのに、治んないですよねーw」 「もしかして、緊張してる?」 「そりゃ、緊張しますよー」 「なんで?ちょっと変な事でも考えてる?」 「ま、まぁ。ちょっとだけ・・・いやぁー言えないくらいかもw」 「言えないくらいって!こわーっ!」 「あははは冗談ですよw安心して寝てください」 「えっ?寝るの?」 「えっ?えっ??逆に寝ないんですか???」 「えっ!廉さん、寝るってあっちの?」 「あっ!いや、そっちじゃなくて、コッチの寝るですよ!」 「コッチって、どっちよ?アッチなの?」と真帆さんは、俺をからかっているのだ。 ケラケラと笑いながら 「よいしょっと」突然、それまで来ていたニットを脱ぎ出す。 「えっ!あ、わわわわわ!真帆さんっ!ちょっと!ちょっと!脱いでますよ!」 「ん?・・・うん。脱いでます。」 「いや、俺!俺居るのに!」 「ん?居ちゃダメなの?」 「ダメにきまってるじゃないですか!」 「なんでー?」 「何でって、俺!男ですよ!男!見えないんですかっ!?」 「うん。見えてるー」 「ちょっとー真帆さんって!」 「はぁーーい!」 展開がわかんないからー! 「ちょっと真帆さんって、どうして脱ぐんですかぁー?暑いんですか?」 「えっと、廉さんはバカですか?」 「ば、バカって」 「いいから!目をつぶって?」 あああああ、どうしよう! こんな酔った勢いみたいの、ちょっとやなんですけどー! 「真帆さん!ストップ!」 「なんでよぉープンプン」 「いや、可愛いが余計です!」 「真帆さん、聴いてください!俺、酔った勢いに任せて、その場でのエッチってどうもなんか・・・」 「えっ?逆に廉さんひどーい!」 「いやいや、酷いの意味がわからないですよ」 「えー!だって、私も女の子だよー?連れ込んで、お風呂に入らせた癖にー!しないとか、有り得ますかぁ?それとも、私に不満か何か???」 「い、いや不満なんかある訳ないじゃやいですかっ!分かりましたっ!言いますよ!もう!予定狂っちゃうなぁー!良いですか?言いますよ?ホントに言いますよ?覚悟してくださいね!」 シラーっと真帆さんは 「はい。どうぞ。」 「ま、真帆さん。最初にお会いした時から気になってました。今日、すんごい楽しくて、真帆さんの事をもっと好きになりました!ちゃんと好きと言わせてください!好きです!真帆さん!大好きです!優しくするので、一緒に気持ちよくなって下さい!」 「よろしい。廉君って呼んでもいい?」 「お、おう・・い、いい、んいよ」 「ちょっとなに言ってるかわかんないです」 んむっ。 「あわわわわ!ダメダメ!!ストップ!ストップ!!歯!磨きたい!」 「あああ。こっち」 2人並んで仲良く歯磨きをし、なんならとまた2人で一緒にシャワーに。 「ね?廉君?なんでまたシャワーなの?」 「告って、へんな汗かいたから。」 「意外と廉君ってウブい?」 「な、なんでよー?」 「だって、またに敬語だし。なんか慣れてなさそーだもん」 「まー慣れては無いです」 「ふふふ、じゃ、たっぷりと教えないとね!」 「ちょ!ちょっとぉー!真帆さん!急に、そ、そんなとこ・・・・うっ」 「ね?廉君?どうしたの??ここ?なんかー、硬いんだけどなー?」 「真帆さんが、さ、さわるっ!っく!・・・はぁっ!さわるから・・・」 「ん?さわる?触るって?コレ、かなー?」 「あっ!ちょっ!ま、まほさんっ!」 「あー。廉君のコレ。やばそー。めっちゃおっきくなってw硬いんだけどー」 「ま、まほさん!ダ、ダメっ!ダメだって!」 「んー?どうしてぇー?ダメなの?」 「で、出ちゃうっ!ってで、で、出ちゃっ!!・・・っう!っ!」 「わぁあああ!すごーい!いっぱいだぁー!廉君、でたねー!いっぱいでたよー?」 「はぁ、はぁ!ま、真帆さん・・・」 「廉君、ひどーい!自分ばっかり。」 「はぁはぁ・・ちょっと、ちょっと休ませて、真帆さん・・・」 「えーーっ。凄い・・・廉君・・・気持ちよさそう・・・」 「う、うん・・・き、きもち・いいんだ・・・」 「ね?ゆっくりで、いいから。私の。ここ。舐めて?」 「う、うん。俺、あんまり、経験、ない、から、へ、下手、だったら、ご、ごめん、ね?はぁはぁ」 「ん!?っ!」 「廉君・・・コッチ、コッチの乳首・・もコッチの・・乳首も・・・っ!っぁあ!な、舐めて・・・」 「っあ!す、吸われる!っの!ダメっ!よ、弱いからっ!っく!ぅぁっああああ!」 「れ、廉君・・・も、もう、わたし、ダメ・・・入れたい!入れたいの!・・・・っつ!うっ!っぐっ!・・・ぁっ・・・っああ!は、入った・・・ぁ・・」 「お、俺、も、もう!真帆さん!で、で ちゃうよっ!」 「ちょ!廉君!まだっ!が、我慢してっ!・・・っう!・・・も、もう少しだから・・・っく!・・・・あっ!ぁ!ぁああっ!ック!・・・いっっっくぅぅー!っ!くはぁっ!ああっ!」 「廉君?」 「なに?」 「ふふふ。なんでもなーい」 「なんだよー」 「廉君の腕枕、気持ちいいね」 「真帆さんの髪もいい匂い」 「ねーぇー。さん辞めようよーぉー」 「じゃ、真帆ちゃん」 「呼び捨てとか、出来ないのかー!」 「えー!一応、尊敬もしてるんだけどなー」 「えっ!尊敬??誰を?」 「いや、だから、真帆さん」 「ほらーまた、さん付けたぁー」 「真帆ちゃん」 「ちゃん、つけたぁーー!」 「ま、ま、もほ」 「あははははは!もほって!もほって誰ぇーー!あはは!お腹痛い!お腹痛い!!きっひひひひ!」 「そ、そんな笑うなよー!噛んだだけだろー!?」 「きっひひひ!お腹痛い!お腹痛い!ダメーぇー!しぬーーっ!きっひひっ」 「ま、まほ?」 「あーおかしかった!なぁに?」 「コッチ向いて?」 「うん」 「廉君?どうしたの?顔、真剣だよ?」 「あ、うん。・・・真帆?俺と付き合って欲しい。彼女になって欲しい。俺を彼氏にしてください!エッチ、あんまり上手くないけど、真帆と居ると癒される。心が休まる。楽しい。何故か心臓が痛くなる。心地いい痛み。真帆と一緒に居たい。真帆といろんな事してみたい。真帆と色んな所に行きたい。もっと真帆とたくさんエッチしたい」 「うん。廉君。いっぱいどっか行ったり、一緒に美味しいもの食べたり、愛し合おうね!宜しくね!」 「って、廉君?その顔やめてw」 「ど、どうしてさ、ってかどんな顔してた?無意識」 「ニヤッてた・・・こわっ!」 「す、すまん」 「ね?廉君?シャワー。行こっか?カピカピw」 「う、そうだった。行こー」 「洗ったげるよ?廉君のコレ。」 「いいって」 「いいからー!」 「ちょっ!真帆!こらぁー」 「・・・・立ってるw」 「だからいいって言ったのにー!」 はぁんむっ!「ちょ!真帆!な、なに。やっっ!」 「んごんごごんご(まだ出来るでしょ?)」 「やっ、で、出ちゃ!出ちゃうから!タンマ!タンマ!」 「洗って、またベッド行こう?真帆?」 「うん!今日から寝かさないから!ね?廉君!」 「えぇーっ!ソレ、男のセリフー!」 「へぇえー!廉、いい思いしてんな!」 「なんだよ、優斗。お前だってこの前、アプリで1人仲良くなったって言ってたじゃねーか?」 「そうなんだよー。そうなんだけどよー。」 「なんだよ?ダメになっちゃったのか?」 「いやー、そうじゃ ねーんだかど・・・」 「なんだよー。ハッキリ言えよー」 「あのさー。出来ちゃった・・・」 「ん?出来ちゃったって?なにが?」 「廉!鈍感かよ!子供だよ!子供」 「おおお!マヂで!?やったじゃん!すげー!おめでとう!良かったなー!」 「何言ってんだよ!いい訳あるかっ!どーすんだよーもぉー!」 「どーすんだもこーすんだも、ねーじゃん?結婚しろ。結婚して、落ち着け!」 「だよなー。な?結婚式、挙げたら、廉、お前も来てくれるよな!な!」 「ああ、もちろん。真帆と行かせて貰うよ!」 「絶対だからな!廉!絶対だぞ!約束だからな!」 「おー!約束な!あ、俺の時も優斗、来いよな!約束だ!」 「おーっ!行く行く!俺、ぜってーいく!」 「じゃ、優斗、またな!次は、優斗、お前の結婚式でな!ちゃんと招待しろよ!待ってる!」
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2023/11/30 16:22:32(Q/iujzjX)
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