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続編
反響のお声、ありがとうございました。 執筆いたしましたので、ゆっくりご拝読いただけますと幸いです。 また、4話についてもご反響があればと思います。 僕の口内に充満する吉野さんのみずみずしい吐息。 僕の呼気と混じり合った吉野さんの吐息を肺いっぱいに吸い込み、再び、吉野さんの口内に「ふーっ」と息を送り込みました。 薄く細く目を見開き、口を一回り大きく開け、胸いっぱいに吸い込む吉野さん。 吉野さん:「スーーーーーーーーーーッ、、、、、、、フーーーーーーーーーーッ」 肺に溜め込んだ空気を、鼻孔を鳴らすようにゆっくりと長く吐き零し、うっとりとした表情で天を仰いでいました。 僕の胸に肩を預けて寄りかかる吉野さんが、さらに密着し、首を伸ばし、僕の下唇を前歯と下唇で「はむっ」と噛み合わせてきました。 その度に、吉野さんの吐息が僕の口内に侵入してくると、溢れた僕の唾液が唇を通して吉野さんの口内に流れ落ちていきます。 吉野さん:「ハァ~~~~」 僕:「吉野さん、これ以上続けたら壊れるんじゃありませんでした?」 吉野さん:「・・・」 僕:「まだ立てそうにありませんか?」 吉野さん:「・・・(コクッ)」 僕:「そうですか。 お漏らしもしちゃいましたもんね」 吉野さん:「・・・」 僕:「それに潮と尿塗れにされちゃいましたし」 吉野さん:「・・・ごめんね」 僕:「ごめんなさいする時はどうするんでしたっけ?」 吉野さん:「・・・」 僕:「吉野さん、どうするんでしたっけ?」 吉野さん:「・・・こう?」 2~3秒首をひねらせた後、ひょこっと僕に口づけをすると、恥ずかしさが込みあげてか、すぐさま目を伏せました。 僕:「謝る時はキスするんですね、吉野さん」 吉野さん:「・・・あはは」 僕:「・・・。 それじゃ、ついでにお風呂入りましょうか?」 吉野さ:「・・・恥ずかしい、、、」 僕:「すべて見ているのに?」 吉野さん:「・・・ない、、、」 僕:「なんですか?」 吉野さん:「わ、私は、、、見てないから」 僕:「・・・そういえばそうでしたね」 吉野さん:「だから、、、恥ずかしい、、、かな」 僕:「じゃあ、別々にしましょうか?」 吉野さん:「・・・(コクッ)」 吉野さんの意向に沿ってバスルームから出ようとすると、後ろから抱きつかれました。 吉野さん:「今出たら、、その、、、脱衣場とか汚れちゃうし、、、」 吉野さん:「だからね、、、ここにいて?」 僕:「えっ?」 吉野さん:「・・・わ、私が洗ってるとこ、、、見てて?」 思わず言葉が詰まりました。 僕の裸を見るのが恥ずかしいと言うその口で、自身が洗っているところを見てほしいとは、、、 吉野さんの羞恥心の基準はイビツだったのです。 こちらに背を向け、降り注ぐ熱いシャワーに打たれ始めると、まるで、透明人間にでもなったかのように、ただただシャワーを浴びる吉野さんを観察していました。 僕に見られているという意識があってか、洗う様子が拙い。 吉野さん:「ね、ねえ!」 僕:「なんですか?」 吉野さん:「・・・」 僕:「どうしました?」 吉野さん:「・・・届かない、、、」 僕:「何がですか?」 吉野さん:「・・・手がね、、背中に、、、」 僕:「背中に?」 吉野さん:「うん。 背中にね、、手が届かなくて、、、」 この瞬間、吉野さんが何を言いたいのか、何を望んでいるのか分かりました。 「吉野さんの下心を素直に汲む」か「下心を汲みつつ、少しいじわるをする」か、、、 僕が選んだのは後者でした。 僕:「それは大変ですね」 吉野さん:「うん、、、洗えない」 僕:「もう一度やって見せてください」 吉野さん:「うん。 ・・・ウッ、、ッ、、、」 僕:「ほんとに届かないですね、、、」 吉野さん:「でしょ?」 僕:「じゃあ、普段どうやって洗っているんでしょう?」 吉野さん:「えっ、、えーと、、、」 僕:「やって見せてください」 吉野さん:「・・・」 僕:「どうしました? それで届かなかったら、洗ってあげますよ」 吉野さん:「ほんと!?」 声を弾ませてこちらに振り替える吉野さんは、胸もアソコも惜しげもなくさらけ出していました。 裸体をさらけ出す恥ずかしさよりも、自身の望みで頭がいっぱいなのでしょう、、、 再び、こちらに背を向け、ボディーソープを手に取り、泡立て、背中に両腕を回してみせました。 一生懸命に背中に手を伸ばす姿の、なんとぎこちないことか、、、 僕の視界には、届かない演技をする吉野さんの姿と壁から下がるボディタオルが映っていました。 吉野さん:「ねっ、届かないでしょ?」 僕:「はは、確かに届いてませんね、、、」 吉野さん:「・・・でしょ?」 吉野さん:「・・・それじゃあ、、、」 僕:「はい、約束ですからやりますよ」 吉野さん:「うん!」 まるで、こどものようでした。 この時にはもう、その無垢な下心と演技に付き合う愉しみを覚えていました。 僕:「じゃあ、お背中流しますね」 吉野さん:「・・・(コクッ)」 ボディソープを手のひらいっぱいに泡立てると、僕に背を向け立つ吉野さんの肩甲骨と肩甲骨の中間に泡を落とし込みました。 吉野さん:「んっ!」 あれだけのマッサージをやって尚、泡が触れただけでこのビクつき、、、 そして落とし込んだ泡を、一気にお尻の割れ目までなぞり下げました。 吉野さん:「ハァン、、んっ~~、、、」 吐息交じりに喘ぎが零れる。 背筋に染まる白濁の泡がモコモコと泡を立て、ピチャピチャと弾ける。 内股になり肩をすくめる吉野さん。 その泡を手に取り、背中全体を羽で撫で上げるように優しく洗い上げます。 時折、指一本でお尻の割れ目から首筋にかけてなぞり上げると、「ビクン!」と体が反応し、ふるふると震えました。 優しく円を描くように背中を撫で上げ、今度は首筋からお尻の割れ目深くまで、一気になぞり下げます。 喘ぎを零し、腰が震え、脚には筋が立ち、膝が笑う、、、 こちらに振り替えるでもなく、一連の洗体を味わっているように見えました。 僕:「吉野さん、終わりましたよ」 吉野さん:「あ、、、うん」 僕:「届かないのは背中だけでしたよね?」 吉野さん:「・・・」 僕:「他にありませんか、洗ってほしいところ」 吉野さん:「・・・」 僕:「なければいいんですけど、、、」 吉野さん:「あ、あの、、、」 僕:「なんでしょう?」 吉野さん:「・・・」 僕:「聞こえませんよ」 吉野さん:「ぜ、全部、、、してください」 こちらに背を向けたまま、すぼんだ声で言いました。 恥ずかしがり屋の吉野さんにしてみれば、今こうやってお願いしていることさえ信じられないことでしょう、、、 体内をうごめき、脳を這いずり回り、心を支配したのは、他の何者でもない吉野さん自身の性感でした。 僕:「分かりました。 体を楽にしてください」 そう言うと、吉野さんはすぐさま胸を壁に押しつけ、両肘を突き、肩幅ほどに足を開きました。 なぜ肩幅に脚を開いたのか、、、 それは、「ココ」も洗ってほしいという意思表示なのでしょうか、、、 背筋を流れ落ちる泡をすくい取り、臀部に落とし込みます。 オイルでテカテカと光る臀部には天使の輪ができており、泡に負けず劣らず弾力があり、その感触を手のひらで味わいました。 泡で揉み込むように手のひらを動かし、臀部の付け根からくるぶしまで両手のひらで包み込みながら泡を滑らしていきました。 吉野さん:「アンッ、、、うぅぅぅぅ、、、ッ!」 くるぶしまで辿り着くと、両手のひらを離すことなく、続けざまに臀部の付け根に向かって滑り上げていきます。 先ほどよりもしっとりと時間をかけて、、、 吉野さん:「アッ、、ハァゥゥゥ、、、、ァンン、、、」 吉野さん:「ハァー、、ハァー、、ハァー、、」 僕:「・・・吉野さん、こっちを向いてください」 不意に言ってみました。 僕にお願いしてまで全身を洗わせる吉野さんは、一体どんな顔をしているのだろう、、、 堪らなく気になりました。 胸元とアソコを両手で隠しながら、ゆっくりとこちらに振り替える吉野さん。 頬はトマトのように染まり、目は空虚に移ろい、静かに肩を震わせていました。 胸元とアソコを隠す手を解き、気を付け状態にさせて立たせます。 膝をついて洗う僕の顔の正面には、オイル塗れになり、ボディーソープの気泡に塗れた黒々とした陰毛、、、 衝動にかられながらも、同じように左脚を洗体していきます。 臀部の付け根を両手で包み込み、くるぶしまで滑らせますす。 その状態のまま、臀部の付け根までじっくり時間をかけて撫で上げていきました。 吉野さん:「ゥゥゥゥン、、ハァー、、ハァー、、ハァー、、、」 吉野さん:「・・・アッ、、はぁぅ、、、うぅっっっ、、、」 プルプルと痙攣したように震え出し、大蛇が獲物を縛り上げるように両太ももで僕の手をぎちぎちに縛り上げ、何ものも通さないほど圧迫していました。 これほどの力が吉野さんのどこにあるのだろうか、、、 不思議なほどに手が動かなかったので、泡の滑りを利用して一気に力技で上方向に抜き上げました。 すると、一瞬吉野さんの脚の力が緩んだおかげで、勢いよく指が抜きあがり、勢い余って吉野さんの膣口目がけて突き差してしまいました。 吉野さん:「あぁぁぁぁっっっっっっっっっっっっ!」 耳を突くような大きな悲鳴がバスルームに反響したと同時に謝ろうとしたその時、吉野さんに異変が、、、 吉野さん:「ちょ、ちょっとっっ、、、、ごめん、、 お願い、あぁぁぁぁっっっっっっっっっっっっ!」 吉野さん:「ぅっっっっっっっっ、、、あぁぁぁぁっっっっっっっっっっっっぅ、、、アァァァァ~」 シャァァァァッッッッッッッッ~~~、、、 ・・・ 僕の顔面に勢いよく潮が放たれました。 顔面を打ち付ける鈍い音が鼓膜に響き、生温かい潮が顔面中を覆い、僕の口内をしょっぱさが犯しました。 吉野さんが潮を吹いた2度目の瞬間でした。 強く目を瞑り、かすれる意識の中で、吉野さんはこの光景をどう見ているのだろう、、、 吹き付ける潮の勢いが弱まると、恐る恐る目を見開き吉野さんを見上げてました。 ・・・我が目を疑いました。 口元はニコリと笑っていたのです。 その表情が意識的なのかどうかは分かりません。 ただ言えることは、もう一人の吉野さんの本性が開花しているように感じました。 吉野さん:「・・・ごめんなさい」 吉野さん:「こんなこと、、わたし、、うぅぅぅ、、、」 反省の言葉を並べながらも、その口角は尚も薄っすらと上がっています。 この瞬間、強い感情が僕を襲いました。 潮の弱まりに合わせてグッと迫り寄り、ジョロジョロと滴る潮をすすり上げました。 吉野さん:「ちょ、ちょっと!」 吉野さんの体を押さえつけて動かないようにして、口に含んだ潮を吉野さんの口元に近づけました。 吉野さん:「えっ、イヤッ! やめてっ!、、アッ、ヌゥッッ!」 拒絶する吉野さんの言葉を遮るように口で塞ぎ、舌を捻じ込み、トクトクと口移ししていきました。 吉野さん:「アァッッッ! 、、、ゴクッ、、ゴクッ、、」 吉野さん:「ゲホッ、ゲホッ、ウェッ!」 咽かえり、体を後方へのけ反ると、腰に手をまわして体を支えて再び潮を直接口内に送り込みました。 吐き出そうとするのを力強く口で押さえつけると、ジタバタと抵抗しましたが、諦めたように一気に体の芯から力が抜け、足腰立たなくなる吉野さん。 口で口を塞いだまま地面に座らせると、口がひもを緩めるように空ききり、首が座っていない様子で目をトロンとさせていました。 そして、口内にあった潮をすべて吉野さんの口に移していき、僕の口内に潮がなくなった瞬間に、ゆっくり口を離していきます。 僕:「これが、僕に吹きかけた吉野さんの潮ですよ」 吉野さん:「・・・」 僕:「吉野さん、お掃除しなくちゃいけませんよ」 首をぶんぶんと横に振る吉野さんの顔を抑え、耳元ににじり寄り、髪を撫でながら囁きました。 僕:「僕の胃の中にも、吉野さんの体液が入っているんですよ」 僕:「突然だったので、飲み込んでしまったんです」 僕:「・・・お掃除できますよね?」 吉野さん:「・・・・・・(コクっ)」 僕:「お利口ですね。 ちゃんと見ててあげますから、がんばりましょうね」 吉野さん:「・・・(コクッ)」 吉野さん:「・・・ゴクッ、、、、、、ゴクッ」 吉野さん:「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ、、、」 吉野さん:「ップ、、ハァーーッ、、、ハァー、、ハァー、、ハァー、、ハァー、、、」 吉野さん:「ハァー、ハァー、、ごめんなさい、、ハァー、ハァー、ハァー、、零しちゃった、、、」 僕:「頑張りましたね。 お利口でした」 飲めもしない酒を飲んで自制心が利かなくなったのか、心の奥底に眠っていた色魔が目を覚ましたのか、、、 尚も、ニコリと口角の上がる吉野さん、、、 この時には既に、潮を飲む行為でさえも興奮を覚えていたのかもしれません。 僕:「では、洗体の続きをしていきますね」 吉野さん:「ハァー、、ハァー、、、(コクッ)」 僕:「もう、僕に吹きかけちゃダメですよ」 吉野さん:「ハァー、ハァー、、、(コクっ)」 抱え上げて立たせようとしましたが、腰と足は力が抜けきり、到底立てる状態ではありませんでした。 ですので、再び僕に寄りかからせるように座らせました。 再びボディーソープを泡立て、胸元からお腹にかけて泡を落とし込みました。 手が触れないよう優しく泡で撫で上げていくと、落ち着いたのか、次第に息が整い始めました。 それを見計らい、お腹の3~4cm下を手のひらでグッと押し込んでいきました。 吉野さん:「ふぅぅっ、、ンンッ~、、アァッッ、、、」 吉野さん:「なんか、、ハァー、、ハァー、、奥が、、ハァー、、ハァー、、、」 体が強張り、もじもじと身をよじらせ、太もも同士を擦り付け始めました。 2回、3回、4回と何度も手のひらを下腹部にうずめ、ゆっくりと、そして深く上下に押し込みます。 1回目よりも2回目、2回目よりも3回目、、、 深く深く手をうずめ、時には下腹部の表面を指先でそっと撫で、円を描くように指を滑らしていきました。 吉野さん:「ハァー、、ハァー、、なんか、、ハァー、、ハァー、、ダメかも、、、」 吉野さん:「ハァー、、ハァー、、、、、、アッ、、アッ、、ンッッ、、アアッッッ、、、」 吉野さん:「アァァッ、、ハァー、、ハァー、、ャッ、、」 吉野さん:「ねえ、、これ、、、アッ、、ハァーッ、、ウッ、、ンッッ!」 僕:「何がダメなんですか?」 吉野さん:「ハァー、、ハァー、、ハァー、、お、奥が、、、」 僕:「奥が?」 吉野さん:「ハァー、、ハァー、、ハァー、、ハァー、、、」 吉野さん:「ハァー、、ハァー、、お、お腹の、、奥が、、、アァァッッッッ、、ウゥゥゥゥッ、、、」 胎内を指圧するように、何度も何度も押し込んでいきます。 その度に、首までもが反り返り、肩を前後に震わせ、体中に力が入っては抜け、入っては抜け、、、 乳房が上下にたゆたい、乳輪の皺が乳頭に吸い込まれるかのようにピンと張りつめ、乳頭がそそり勃ち、お腹の筋肉が収縮運動を始め、声の喘ぎも大きくなっていきました。 身をよじらせて悶え喘ぐ吉野さんの息がさらに上がると、僕の腕に掴まり、もじもじと腰をくねらせ、ジタバタ震え始めました。 そして、その時を迎えます。 吉野さん:「ね、、ねえ、、ハァー、、ハァー、、アッン、、アンッッ、、ウッッッ、、ハッッ、、ァンッ、、、」 吉野さん:「も、もう、、ウッ、、ィッッッ、、ハァー、、ハァー、、、ァゥッ、、、」 吉野さん:「アッ、、ダメッ、、アッ、アッ、アッ、アッ、、アッッ、、、」 吉野さん:「ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ、、、、、、、、、、、、(ビクっ! ビクンっ! ビクンッ! ビクンッ!)」 吉野さん:「・・・ングッ、、フーッ、、フーッ、、ハァー、、ハァー、、、」 全体重をかけて僕に沈み込み、声を喉で殺すように喘ぐ、、、 体越しに鈍く伝わってくる吉野さんの体の痙攣が、その状況を物語ります。 ・・・ ポルチオが目覚めた瞬間でした。 僕:「苦しくありませんか?」 吉野さん:「ハァー、、ハァー、、ハァー、、、うん」 僕:「そうですか。 よく頑張りましたね」 吉野さん:「・・・あ、あの」 僕:「なんですか?」 吉野さん:「・・・さ、先に上がっていいかな?」 僕:「えっ?」 吉野さん:「上がるね?」 僕:「・・・どうぞ」 吉野さん:「・・・ゆっくり、お風呂に入ってね」 吉野さんを怒らせてしまった、、、 この時はそう思っていました。 へたり込んだまま自身をシャワーで洗い流すと、生まれたての小鹿のような足取りで立ち上がりました。 息も絶え絶えに、バスルームを出た吉野さんが扉越しに声を掛けます。 吉野さん:「服を脱いだら渡して? 洗っておくね」 僕:「・・・はい。 ちょっと待っててください」 びしょびしょになった衣服を脱ぎ、扉の隙間から手を伸ばす吉野さんに手渡すと、洗濯機の中に放り込むシルエットがすりガラス越しに見えました。 そのまま、部屋に戻っていった様子、、、 バスルームに取り残されたような疎外感に襲われながらも、シャワーに打たれながら自分のやった行いの反省をしていました。 ドライヤーで髪を乾かす音とシャワーの音だけが、鼓膜に響いていました。 そのうち、ドライヤーの音は消え、吉野さんの気配もなくなりました。 吉野さんが使っているシャンプー、ボディーソープを使っているこの瞬間でさえ、無感情に思え、体を洗い終えて尚、出るタイミングを見失っていました。 20分ほど、ただただシャワーのお湯に打たれる時間を空虚に過ごし、意を決してバスルームを出ました。 横の棚には、綺麗に畳まれたデ〇ズニーのバスタオル、男性用のアンダーウェア、ワイシャツにスウェット。 この時の僕は、なぜ男性用の真新しい着替えが用意されてあるのかまでは、意識が回っていませんでした。 体を拭き、着替え、リビングに向かうと、そこには吉野さんの姿はなく、テーブルに置手紙がありました。 「先に寝るね。 ベッドが一つしかないので、私の横で寝てください。 お水は自由に飲んでいいよ」 寝室に向かうと、吉野さんは布団の中で静かに寝入っており、枕元にはボトルから汗を流すミネラルウォーターが用意されていました。 封を切り、飲み始めると、あっという間に中身は減り、一瞬で500ml飲み干してしまいました。 自分でも知らないうちに、こんなにも喉が渇いていたのか、、、 そう思うのと同時に、じゃあ吉野さんはいったいどんなに喉が渇いていたんだろう、、、 財布を取り、マンション一階の自動販売機に向かいました。 マンションを出てふと辺りを見渡すと、けたたましい日常の街並みは静まり返り、闇夜を照らす家々の常夜灯、そしてこのマンション一階の自動販売機だけが細く煌めいていました。 ミネラルウォーターと緑茶を買って部屋に戻ると、寝入る吉野さんのすぐ隣の置台に飲料水を並べました、 僕:「吉野さん、喉が渇いたら飲んでくださいね」 吉野さん:「・・・」 僕:「それじゃあ、おやすみなさい、、、」 吉野さん:「・・・」 数十分前まであれだけのマッサージを受けて悶え喘いだ吉野さんは、何事もなかったかのように眠りについていました。 淫靡な香りを漂わせ、生ぬるくねっとりとした色欲が渦巻いたあの空気は、どこかへ消え去っていました。 そんな過ぎ去りし空気の中で、深く深く眠りにつきました。 寝静まる中、ゴソゴソとうごめく吉野さんに気付くまでは、、、
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2018/06/09 23:17:04(eBrc/CMZ)
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