｢あっそうだ｣と言って俺は財布を出し千円札を抜き｢これでジュースでも買いな｣と渡すと｢えっ？いいの？｣と言った。｢そこの草履使いな…何か食べたかったら、そっちの棟の二階にカップ麺とお菓子売ってるし、箸はそれ使って…後、トイレも同じ所にあるから｣と言うと｢うん…ありがとう｣と言った。俺は荷物を降ろし始めた。３０分位で降ろし社員に確認してもらった。ＯＫを貰い伝票を事務所に置きトラックに戻った。｢義さんお釣り｣と言って渡そうとしたが｢いいよ持ってな｣と言った。｢でも入れる物ないし｣と言われ結局受け取った。…｢後一カ所行って空コン積んで本社で降ろしたら終わりだよ｣と言うと｢まだあるんだ｣と言った。｢いつもの事だよ｣と言うと｢凄いね｣と感心した。いつもの人気ラジオを聴きながら走らせる。七海は｢何このラジオ…エロい事ばっかり言ってるね｣と笑った。…やがて最後の会社に着き、空コンを積み始めた。すると｢私も手伝う｣と言って降りてきた。｢汚れるぞ？｣と言うと｢大丈夫｣と言った。

それから、それから？

俺は軍手と鍵棒を渡し｢じゃぁコンテナをここまで引っ張ってきて｣と言うと｢分かったぁ｣と言って手伝ってくれた。いつもより早めに積み終わった。｢疲れた？｣｢ううん…全然…楽しかった｣｢ありがとうね｣と言うと七海は笑った。｢本社まで距離あるから寝てていいぞ｣と言うと｢うん分かった｣と言った。少しすると七海は眠った。…本社に着いた。七海はまだ寝ていた。起こさない様に降りて空コンを降ろした。再び乗り込みトラックを駐車場に停めた。｢お～い起きろ…帰るぞ｣と起こすと目を覚ました。｢あれ？終わったの？｣｢終わったよ｣｢えっいつの間に？｣と少し驚いていた。トラックを降り事務所に行きタイムカードを捺し、自分の軽に乗り込んだ。七海は｢もっとゴツいのに乗ってるのかと思った｣と言った。車を走らせ約２０分、俺が住む一軒家の貸家に着いた。｢ここが義さん家かぁ｣と言った。中に入った。｢汚いって言ってたけど案外綺麗だね？｣と言った。俺は衣装ケースからＴシャツとハーパンを七海に渡した。

｢足汚れてるだろ？シャワー浴びてきな｣と言う七海は｢義さん一緒に入ってもいいよ？｣と言った。｢バカな事言ってないで｣と言うと七海は風呂場に行った。七海が入っている内に少し片付けた。しばらくすると七海は出てきて｢義さん空いたよ｣と言った。交代で入った。一応綺麗に洗った。出て寝室に行くと七海は布団に入っていた。(どうしよう？)と思っていると｢義さん一緒でいいよ｣と言った。｢いやっ俺コタツで寝るよ｣と言うと｢いいよ…一緒で｣と言った。｢襲っちゃうよ？｣と言うと｢義さんなら全然いいよ｣と言った。俺は布団に入った。七海はニコっと笑った。｢七海って可愛いな？｣と言うと｢そんな事ない｣と言って赤くなった。｢あの子に似てる…タレントの中川翔子に｣と言うと｢似てる？｣と言った。｢髪黒くしたら似てると思う｣と言うと｢そっかぁ｣と嬉しそうに言った。…｢起きたら服買いに行こう｣と言うと｢いいの？｣と言った。｢ずっと俺の着てる訳にはいかないだろ？｣と言うと｢そだね｣と言った。

なんか良い話ですね！続きが楽しみです！