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県庁所在地の外れにある団地。
市内の中心部を外れてしまうと、車中心の生活になってしまう地域。 古びた4階建ての同じ建物が6棟ほど立ち並び、さらに少し外れた所に、 そこよりも少し新しい7階建ての建物が13棟並んでいた。 それぞれの建物の間には、大きな駐車場があり、その団地の入居者は1世帯当たり2台まで駐車可能だ。 さらに空いているスペースを利用しての家庭菜園もあり、高齢者が目立つ団地なのだが、 時折、都会から離れたがる40代くらいの夫婦も見かける。 一昔前までは、商店や診療所が並んでいた場所もあったが、今では小さなシャッター通りになってしまっている。 高齢者が多い中で、一番近くの診療所までは、車で15分かかる場所だ。 堀越祐二は、薬の訪問販売の営業マン。 そのエリアの担当として、単身赴任で東京からやってきて4年が経っていた。 都内では、意外にも薬の訪問販売の需要がそれなりにあり、祐二はそこそこの実績を上げていたから、 まさかそのエリアを一人で任されるとは夢にも思っていなかった。 それに子供がいないとはいえ、共働きの妻と離れ離れになるのは、心許なかった。 今どきの家庭らしく、『マイホームを持つまでは共働き』と結婚の時の妻との約束もあり、 妻はそんな田舎に付いてくることはなかった。 朝9時前、その祐二が会社の白い軽自動車を客用の駐車スペースに止めて、 古びた団地の間にある駐車場を眺めていた。 『ほう…今日はヒットかも…』 駐車場の各世帯のスペースには、部屋番号とNo.が書かれている。 例えば、308号室の世帯なら、『308-1』、『308-2』という感じだ。 駐車場から出ると、70代のご夫婦が散歩をしていた。 「おはようございます!」と爽やかに挨拶をすると、 夫婦も「おはよう。いつもありがとね。後で寄ってくれると助かるよ。」 と穏やかな口調で返してくれた。 「じゃあ、後で寄りますんで!」と爽やかに返して、祐二は建物に入っていった。 祐二が配属されるまでの間の前任者は団地の存在は知っていたが、そこで売り上げを伸ばそうとは考えていなかった。 前任者も祐二と同じく都会から来たせいか、団地ではなく都心部を中心に商売をしていた。 ところが、そこはもうある程度ベースは出来てしまい、さらに大小の診療所や病院も増えてしまい、 どちらかと言うと、売り上げは減少傾向にあったところで、祐二が目を付けたのが、この団地だった。 1階の目的の部屋に着くと、古びたインターホンを鳴らす。 出迎えてくれたのは、50代のふくよかな主婦だった。 「おはようございます!」 「あらっ!なんか久しぶりな感じね。」 そう言いながら、玄関から顔を出して、辺りを一度見てから、祐二を部屋に上げた。 慣れた様子で、ダイニングテーブルの一角に座った祐二は、薬箱を出してくる主婦に向かって、 「旦那さんは、今日もゴルフ?」 薬箱をテーブルの上に置いた主婦は祐二の隣に座りつつ、「そうなのよ~」と返答した。 祐二が薬箱を開け、無くなっていた薬を補充し、テーブルの上で伝票を書くと、主婦の耳元で、 「いつもありがとね。」 と親しげに囁いた。 一気に主婦の顔が赤くなっていく、それと同時に主婦の服の上から祐二の手が弄り始めた。 「今日はどうする?」 祐二が囁くと、主婦は祐二の太ももに手を置いて擦りながら、「時間はあるの?」と聞いた。 「どうせ一人だからね…」 祐二が答えると、主婦は祐二にもたれかかった。 重みに耐えながらも祐二の手は主婦の服の中に入っていく、どちらからとでもなく立ち上がると、 和室へと移動した。 「脱がせて。お願い…」 主婦の声に少し湿り気がある。 応じるように祐二は、主婦の下着も含めて全てを脱がせていった。 興奮を隠せない主婦も祐二の服を脱がし始めながら、キスを求めた。 祐二は濃厚に舌を絡めてキスをしていく、祐二よりも主婦の方が興奮しているのが鼻息で分かる。 「久しぶりだから…」 言葉では恥じらいを見せた主婦も全裸で寝そべり、祐二の愛撫が始まってしまえば、祐二に身を任せるしかなかった。 四つん這いになると、だらしない腹が下に垂れるのもお構いなしに、祐二にされる愛撫に翻弄されてしまう。 旦那すら弄らないアナルに指を入れられるのも、快感になっていた。 祐二のを咥えながら、「このおちんちんが、一番おいしい。」とまで平然と言ってのけた。 そして、自ら祐二を求め、大きく足を開く。 祐二が絶頂に達しようとすると、自分から顔を寄せて、口の中に祐二のエキスを発射させ、それを飲み込む。 さらに、何も言わなくても、祐二のを綺麗にし、時には2回目を求めてしまう事すらあった。 そういう時は、祐二は「さすがに、時間が…」と断っていた。 帰り際に、主婦は玄関まで祐二を見送った。 「また来ますね。」と言う祐二に、「毎日でもいいわよ。」と笑みを浮かべて、冗談なのか本気なのか分からない感じで言った。 玄関のドアが閉まると、「相変わらずだな…」と独り言を言った。 1階はもう1件寄ってみた。 そこは休憩がてらに薬の補充と世間話だけで終わったが、祐二がその気になれば、出来ないことはなかった。 元々、そんな営業を始めたのは、この地域独特な保守的な考え方を打ち破るためだった。 ゴルフ以外の娯楽は家庭菜園くらいなもので、試しに暇な主婦を遊び半分で口説くつもりで、 営業を掛けてみると、意外にも乗ってくる主婦も多く、あれよあれよという間に、体の関係を築き、 さらには売り上げも上げることが出来た。 もちろん嫌がる主婦もいたが、それは普通に話を進めていくうちに、薬を買ってもらうことが出来、 そこそこの売上が上がり、今では団地の3分の1以上の世帯に祐二の会社の薬箱が常備されている。 30代の祐二からしたら、もちろん好みでない女性もいるが、そこは『仕事』と自分に言い聞かせていた。
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2016/05/12 15:31:30(XDK3LTRo)
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