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19年前に戻ったらモテモテだった件
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:19年前に戻ったらモテモテだった件
投稿者: ゆうた ◆mlpruS9L9.
斉藤ゆうた33歳、独身、仕事は自宅の離れを改修して接骨院を開業している。
 父母の遺してくれた賃貸物件もあり、
収入もそこそこ、7才年下の彼女とも仲良くやっている。
 …そんな人生だった。あのときまでは。

 ある日曜の午前中、彼女との待ち合わせに向かう途中コンビニに車を止め、車を降りると、一瞬体を揺らす程の強い風が吹いた
「季節外れの台風かよ…」
独り言で文句を言う俺、そんなとき上の方から
ビキッ…パラパラ…ビキッ…
異音が響いてきた。
 音のする方向に目を向けると、コンビニの隣のビルに取り付けられた看板の根本に大きなヒビが入り看板がグラグラと揺れていた。

 俺は慌ててその場から離れようと思ったのだが、そこに赤ん坊を抱いた若い母親とその後ろを追いかける赤ん坊のお姉ちゃんであろう4~5歳の女の子の姿が目に入った。
 ちょうどその時、ガラガラと音をたて揺れていた看板が壁から外れ落下してきたのだ。

 俺は落下してきた瞬間は見ていなかった。ただ子供が看板の下に通りかかろうとしているのを見た時には体が動いていた。
 子供を突飛ばし、落下する看板から逃がしたのを見届けた俺は、次の瞬間、頭部に強い衝撃を受け
『死んだな、俺…』
とか思いながら意識を手放した。

目を覚ますと、俺はベッドに寝かされているようだった。
 何だか懐かしい感じのする天井だった。
 起き上がろうとすると後頭部に軽い痛みを感じ
「いてっ」
と声をあげると
「あら、目が覚めたのね」
若い女性の声が聞こえた。
 声の主は近づいてきて俺の顔を覗きこむ。白衣を着た女性だった。
 俺の目にかつて見知った女性の顔が映る
「タチバナ…リエ…先生……?…夢?」
そこにいたのは、俺の中学時代の保健室の先生、立花里英先生だった。
「まだ意識がはっきりしていないのかしら?立花先生だよ、夢じゃないよ。わかる?」
と心配そうな顔でさらに顔を寄せてくる
『近いよ、近いって!』
心の中でツッコミを入れつつ辺りを見渡すと、確かに俺の出身中学である○○中学の保健室のようだ。
 窓から見える風景にも見覚えがある。
 でもおかしい。俺の出身中学校は既に場所を移して立て替えられていて、この風景のわけがない。
 そんなことを考えつつ壁のカレンダーに目を止める。そこには
西暦 2000年
の文字があった。
 
2019/12/19 06:06:36(HR888m5f)
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