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デカパイママとチッパイ娘
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:デカパイママとチッパイ娘
投稿者: はるまき
ゆるゆると投稿させてもらいます。
読んでいただけたら嬉しいです槌

【登場人物】
菊川紫乃(39)
大学卒業後にデキ婚するが、すぐに離婚して以降シングルマザー。
学生時代からお水のバイトをしており、3年前から自身のお店を経営している。
Hカップの爆乳で色っぽく、紫乃目当ての客も多い。
最近はお店が忙しかったため彼氏は作っておらず、最後にセックスしたのは2年前。
娘との仲は良いが、娘が学校で自分の仕事のことをからかわれていることは知らない。


菊川真緒(16)
紫乃の娘、高校1年生。忙しい母親を助けるために家事をこなすしっかり者。たまにお店の裏方も手伝う。一部の学生からは母親の仕事のことをからかわれることがあるが、周りに打ち明けずに我慢している。
可愛らしい容姿だが、推定Aカップのつるぺたが悩み。Hに興味アリアリな処女。
小さい頃から傍にいた悠人に、密かな恋心を抱いている。


黒木悠人(30)
紫乃がお水をしていた店でバイトしており、それ以降10年以上の付き合い。
昔から紫乃にベタ惚れしているが、まったく相手にされていない。
顔も良く頭もキレるが、紫乃のワンコ的存在。おっぱい大好き。
真緒のことは、妹のように思っている。


松野翔太(16)
真緒のクラスメイト。真緒のことが好きかもしれないと思いながらも、なかなか素直になれない男子。バスケ部。巨乳好きの童貞。悪い奴ではないが口が悪い。


********

「あっ…やぁ、ゆ、悠人…く…」

悠人の長い指がぐっちょりと濡れた膣を掻き回し、ヌチュヌチュといやらしい音を立てている。

「ああっ!あっ、う…うぅ~~」

「はぁ、はぁ…紫乃さん…すげぇ…」

【元の身体】では、こんなに感じたことなんてなかった。

人に弄られるのがこんなに気持ち良いなんて…

「ふぅぅ!い、イクぅ…い、い、イッちゃうぅぅ!!!」

ビクンビクンと股を広げたままイッてしまう。

あぁ、処女なのにイカされちゃった…

……【ママの身体】ってすごい~~!!!


************


「ママっ、起きて!休みだからって寝すぎ!」

日曜の清々しい朝…とも言い、昼前。
愛娘、真緒の声に起こされる。

「…ぉ、はよぉ…んん、昨日遅かったからもう少しだけぇ~」

「ダメっ!もうすぐ悠人くんも仕込みで来るんだから、ちゃんと着替えて!
あぁっ!もう、またおっぱい出てる!」

だらしないなぁ~と怒られながら、乱れた服を直される。

目の前のグラスには冷たい水が注がれており、次に温かいスープが運ばれてきた。

まったく、良く出来た娘である。

「っはよーございまーす!!」

スープで少しずつ身体が目覚めてきたと思った矢先、騒々しく扉が開かれる。

「っ…うるっさい!頭痛いんだから静かに入ってきなさいよ!」

「あっ、紫乃さぁ~ん、おはようございまーす♪」

両手を広げて飛び込んでくる悠人のみぞおちに足蹴りをかまし、残りのスープを飲み干す。

「くぅぅ…今日も痺れるぅ~~」

「…おはよ、悠人くん。毎朝懲りないね」

「あ、真緒おはよ~☆ちっとはおっぱいでかくなった…いてぇぇ!!!」

メキッ!と真緒に踏まれる悠人。

これが菊川家の日常である。

今日もいつもと変わらない1日の始まり。

みんながそう思っていた。

***********

「あら、日曜なのに制服着てどこ行くの?」

「バスケ部の試合。クラスの奴がレギュラー入りしたから、見に来いってうるさくて」

「ひゅぅ~♪♪彼氏??真緒やるじゃーん」

「そんなんじゃないし!あぁっ!早く行かないと始まっちゃう!」

バタバタと1階と2階を行き来する真緒がうるさい。

「もぉ~早く準備しないから、出掛け際に慌てるのよぉ」

階段下から声をかけると「ママがウダウダしてるからでしょ!」と、怒りながら真緒が下りてくる。

「あっ!スマホ忘れた!」

くるりと振り返った瞬間…

真緒の足がガクンッと階段を踏み外した。

「えっ……」

「真緒っ!!!」

ガタガタガタっ…ガタンガタンッッ!!!



「……さん!紫乃さん!真緒っ!おいっ、大丈夫か!?紫乃さんっ!!おい、真緒!?」

「……ったぁ~」

「あ、あいててて…」

身体に衝撃が走り、一瞬意識が飛んだ。

悠人が私たちの名前を連呼している声で我に返った。

「…はっ!ま、真緒!?大丈夫??どこかケガ……え…」

目の前には、ぼんやりと座り込む……私の姿が??

「え…は…?な、何で…」

「ふたりとも平気か?頭打ってないか!?ちょ…紫乃さん?大丈夫!?」

「……身体が重い…」

ボソッと『私』が呟く。

「…身体が…おっぱいが…重………え……どええぇぇえええ!!!??!?」

目の前の『私』は驚愕しながら、おっぱいと目の前にいる自分を何度も見ている。

「ま、ま、真緒……?」

「ままままま……ま、ママ??」

いつもと変わらない朝(昼前)。

私たち母娘の中身は、きれいに入れ替わってしまったのであった。

「ひぇぇぇ!!き、救急車ーーーー!!!!!」

「「うるっさい!!!」」


つづく
 
2019/11/03 03:15:39(ITK.8Yyv)
2
投稿者: はるまき
「CTも見たけど、頭ん中はふたりともきれいだよ。お母さんはお尻の打撲と、左手首を軽く捻っただけ。娘さんは右足首の捻挫くらいかな」

「そんなはずないです!もう1回ちゃんと診てください!!絶対頭おかしくなってるんです!!」

「ちょっ…ママ、落ち着きなよ」

「だって、こんなのおかしいでしょ!」

「そうは言われても、さっき別の病院でも診てもらって、何もないって言われたんでしょ?
とにかく、これ以上の処置は必要ないですからご安心を!」

看護師に促され、私たちは診察室から半ば強制的に追い出される。

「ちょっと、真面目に診なさいよ!!」

「もう、ママっ!」

「…思春期の…心の何かですかね」

「さぁ、分からん。しっかし、何であのお母さん、娘のことをずっと「ママ」って呼んでんだ?」

「…真々ちゃん、みたいな名前なんじゃないですか?」

「はぁ?ややこしい名前付けんなよなぁ~」


********

「紫乃さん!真緒!どうだった?」

「さっきと一緒。何も問題ないって」

「そっか~よかったぁぁ~」

「良くないわよ!今!まさに!ここで!おかしなことになってんでしょうがぁぁ!!」

真緒の身体になった私は、悠人の服を掴んでガクガクと揺さぶる。

「ちょっとママぁ~ここ病院なんだから」

「……さっきからさ、ふたりとも何の遊びしてんの?まるで入れ替わったみたいな喋り方してさぁ」

「だから!そうだって何回も言ってんでしょうがぁ!このポンコツ!!」

「ひぃ!真緒が紫乃さんみたいなこと言う~!なになに?反抗期??」

「…もう~やだよぉ~何これぇ…グスッ」

私の姿をした真緒が、とうとうグズり出してしまう。

「あっ、ちょっと真緒~アラフォーがこんなとこで泣くのはみっともないからやめてぇ~」

「だってぇ~どうしようコレ~うぅ…」

「ごめんごめん、ママも気が動転しちゃって。大丈夫だから、ね?落ち着いてふたりで、今後のこと考えましょ?」

「ひっく、ひっく、う…うん~」

泣きじゃくる自分を抱き締めるという、何とも奇妙な図ではあるが、むにゅむにゅとあたる爆乳がリアルで、これは夢ではないと実感させる。

「…おいポンコツ、さっさと車とってきなさいよ。こっちはふたりとも怪我人なんだからね」

「はっはい!…ってまじで真緒どうした?紫乃さんの物真似?笑」

「・・・・・」

「っ!!今すぐ車とって参ります!!」

**********

「…で、さっきの衝撃で、紫乃さんと真緒の中身が入れ替わったって?」

うんうんっとふたりで力強く頷く。

「……ぶっ、アッハハハ!ふたりとも何をバカなことを(笑)漫画じゃないんだか…あいたっ!」

「笑い事じゃないわよ!」

「悠人くんのバカ!」

「えぇ~ちょ、ふたりして…俺のことからかってんでしょ?」

「…仕方ないわね」

ちょいちょいっと悠人を呼び、耳打ちする。

「な、なんだよ真緒…」

「あんたと私「紫乃」しか知らないこと、教えてあげるわよ」

「え?………えっ!?ちょ、何でそれを…紫乃さんしか知らないはず…えっ!!?えぇ???」

慌てふためく悠人に、今度は真緒が耳打ちする。

「うぇっ!?それ、絶対内緒にしてくれるって真緒と約束したのに…何で紫乃さんが知ってるわけぇ!?」

「…あんた、ほんとに色々やらかしてるのね」

「まだママに内緒にしてることたくさんあるけど、聞く?」

「~~~!!わ、分かった!信じらんないけど、と、とりあえずふたりが言ってることは信じるようにします!!」

悠人は混乱しながらも、目の前の出来事を何とか納得しようとしている。

「それにしても…真緒、これ…」

胸元をぎゅっと押さえる紫乃。

「え、何…」

「真緒、じゃないや、紫乃さん?そこも痛むの?」

「いや…真緒、これは高1にしてはちょっと…」

ペタペタと胸を触り呆れ顔になる。

「なっ、なっ、何よぉ!ママだって、お腹とかお尻とかプヨッてるじゃん!」

「はぁ!?ママはムッチリ体型なのよ!痩せてりゃ良いってもんじゃないのよ!!」

「自慢のおっぱいだって垂れてるじゃん!!」

ギャーギャーと言い合うふたりを交互に見る悠人。

(お互いに自分の身体をディスっている…シュールだ)

「と、とにかく、明日までに戻らなかったら…悠人、あんたがフォローしなさいよ。店閉めるけにはいかないんだから」

「えぇ~無理だよ。真緒、裏方しかしたことないじゃん」

「…悠人」

「全身全霊でフォローさせていただきます」

「ママこそ、明日戻れなかったら代わりに学校行ってよね」

むくれた表情のまま、真緒が呟く。

「えっ、学校なんて数日休めば良いじゃない」

「ダメだよ!明日小テストもあるし、課題も出さないと内申に響くじゃん!」

「えぇ~テストなんて無理だよ~」

ピロンッ♪

真緒のスマホが鳴る。

「んげっ」

「どうした、真緒」

「ママ…テストもだけど、こいつの絡みも面倒かも…」

スマホはLINE画面を開いており、そこには一言。

『今日何で来なかったんだよ』

「日野翔太。クラスの奴なんだけど、口悪いし面倒な奴でさぁ」

「あ~試合見に来いって言ってきた…なになに、こいつ真緒のこと好きなわけ??」

「ち、違うし!」

「いやいやいや、これは100パー真緒のこと好きでしょ」

「違う違う、レギュラー入りしたのを自慢したいだけだって!」

「いやいやいや…」

「それはそれは…」

「ねー☆」っと紫乃と悠人がニヤニヤしている。

「やだぁ~急に高校行くの楽しみになってきた♪翔太くんかぁ、どんな子かなぁ~。あ、ママのテクがあればこの子1日で落とせちゃうけどどうする?」

「や、やだ!ほんと変なことしないで!!」

「うふふ~あ、ちょっと制服あわせてこよっと」

ウキウキと階段をかけ上る紫乃。

「ま、ママ!…やっぱ学校、しばらく休もうかな」

「真緒、学生の本分は勉強でしょ。サボるなんてとんでもないわ。大丈夫、ママがバッチリ代わりになるから♪」

バタンッと部屋の扉が閉められる。

ガクッと項垂れる真緒。

「諦めろ。紫乃さんはな、恋バナが大好物だぞ」

「うぅ…私の学生生活…終わった」

つづく
19/11/03 20:38 (ITK.8Yyv)
3
投稿者: はるまき
夢なら醒めていて欲しいという思いも虚しく、翌朝になっても私たちの身体は戻らなかった。

「良い?昨日伝えた通りに言ってよ!変なこと絶対しないでよね!」

「もぉ~分かってるって」

「うぅ~不安しかない…」

「真緒、大丈夫だって!テストはさておき、紫乃さんなら高校生の相手くらいチョロいって♪」

ブイッと不敵な笑みを見せる紫乃。

「だからそれが不安なのよ~私のキャラと違うんだって…」

ハァァ…と深いため息がこぼれる。

「あんたこそ、店は夜からだけどしっかりやりなさいよ~」

「はいはい。もう遅刻するからさっさと行ってよね…」

どう見ても浮かれている紫乃の後ろ姿を見ながら、再びため息がこぼれる。

*********

「おはよー真緒。昨日大丈夫だった?」

「階段から落ちたんだって?」

教室に入ると二人の女子高生が駆け寄ってきた。

小柄で髪を二つ結びにした、少し幼い雰囲気の女の子が『坂本杏奈』。

ショートカットで柔らかそうなくせ毛の女の子が『松田栞』。

このふたりが真緒の親友らしい。

はぁ~ピチピチしてるなぁ。可愛らしい♪

「お、おはよ!大丈夫大丈夫、ちょっと捻っただけだから」

「そっかぁ、大ケガしなくて良かったね」

「痛かったらすぐ言うんだよ」

「う、うん…」

ピチピチ女子高生に優しくされると心に沁みるわ。

「でもさぁ、日野はかなり落ち込んでたよね(笑)」

「そうそう(笑)「別にいいけど…」とか言ってたけど、あれはへこんでたね」

(出た!日野くん!!)

「え~そんなにぃ?落ち込ませちゃってたのぉ??」

うふふ~とつい顔がにやける。

「…え、どしたの?いつもなら「はぁ、関係ないし!」とか言うのに」

「えっ!?あ~まぁ一応約束してたから、破って申し訳なかったかなぁ~って」

「そんなの今に始まったことじゃないじゃん」

「真緒いっつも「いや、興味ないし」って(笑)」

「え、まぁそうだよねぇ~」

(真緒ってば冷たいっ!え~キモい男子なのかしら、日野くんって…)

そうこうしていると、後ろがザワザワとやかましい。

「昨日の試合お疲れ様♪めっちゃ活躍してたねぇ」

「1年生ひとりだけだったんでしょ?すっごーい☆」

「また見に行きたーい♪今度の試合いつなのぉ?」

少し派手めな女の子たちに囲まれながら、数名の男子が入ってくる。

その中のひとりと目が合った。

女子たちの声を軽くあしらいながら、その男子はズカズカとこちらにやって来た。

ドカッと隣の席に座る。

「……階段から落ちるとか、だせー」

(昨日の試合…1年レギュラー…階段から落ちたことを知っている…)

『日野には、階段から落ちてケガしたから行くの無理って返事してるから、何か言われても適当に相づちしといたら良いから!』

昨夜の真緒の言葉が思い出される。

あ~この子が日野くん…この子が…へぇ、そうなんだ~え~…

「結構可愛い顔してるじゃない…」

思わず声に出てしまう。

はぁ!?と日野くんが驚いたようにこちらを見る。

おっと、昨日の謝罪!適当に相づちったって、真緒の心象が悪くなっちゃうもんね!

「あ、えーと、日野くん?昨日はごめんね、約束してたのに…急いでたら階段踏み外しちゃって…。試合活躍してたんだねぇ。私も見たかったなぁ~」

謝罪の基本はきちんと目を見て申し訳なさそうに!

そして自分に気がありそうな男には可愛らしさも加えつつ!!

じーっと見ていると、日野くんの顔はみるみる真っ赤になる。

え、やだ、可愛い。

「べ、べ、別に!!お前が来てなかったとか全然分からんかったし!…てか!普段から運動してねーから、そんなどんくせぇことになるんだよ!」

おやおや、口ではそう言ってても、ねぇ(笑)

「…そうだよね。私も日野くん見習って運動しなくちゃね!ん?日野くん、顔赤いよ?大丈夫?」

「っっ!!!」

ピトッと日野くんの頬を触ると、彼はピシッと固まってしまった。

ザワザワと周りがどよめく。

「ま、ま、真緒~」

「トイレ行こうよ~」

杏奈ちゃんと栞ちゃんに引きずられ、私はトイレに連れ出される。

「どしたの!?えっ、もしかして日野のこと好きになったの?めっちゃ優しいじゃん!!」

「え、いや…約束してたし、人として謝罪を…(あと、確実に真緒に気がありそうだから優しくしとこうかなぁと…)」

「てかあいつめっちゃ動揺してたね!顔真っ赤(笑)」

「っ!そうだよね!あれ可愛かった~(笑)」

「…真緒、昨日、頭もぶつけちゃったの?」

「普段なら、ウザイとかめんどくさいとか言ってるのに」

「あ~…ま、まぁね。あんまり冷たくしても悪いかなぁ~って。へへへ」

「え~前に言ってた好きな人はもう良いの?」

「もしかして、その人と何かあったの?」

心配そうに、ふたりが手を取る。

「えっ、す、好きな人?…あぁ、いや~まぁ、それはその…」

(何、あの子好きな人いるの?じゃあ日野くんにちょっかい出したらまずいのか??あちゃ~)

「さっきの見た?さすが親がああいう仕事してると違うよね」

「普通あんな手慣れた言い方出来ないよね~実はビッチとか?」

「ウケる、てかキモーい」

先ほど日野くんにまとわりついていた派手な女子たちだ。

こちらには目もくれず、しかし聞こえるように大きな声で言ってくる。

『親がああいう仕事』…なるほど、私のことか。

「…真緒、教室戻ろっか」

「無視しとけばいいから」

小声でふたりがフォローしてくれる。

そっか、真緒は目立つことしたらこんな陰口を叩かれるのね。

ちょっと頭使えば分かることだったのに…あの子なんにも言わないからなぁ。

少し目の奥が熱くなる。

「やだ、真緒大丈夫?」

心配そうに杏奈ちゃんがのぞきこむ。

真緒、ごめんね。

でも、でもね…ママはね…

「…大丈夫大丈夫!教室戻ろ!」

ふたりの背中を押しながら、派手な女子たちの後ろを通る。

「あ、安いキャバ嬢みたいなことしてても、安い男しか引っ掛けらんないわよ。ベタベタ化粧塗りたくる暇があれば、少しは男心勉強したら?」

「な…はぁ!?」

マスカラやグロスを片手に、こちらを睨み付けてくる。

「私で良ければいつでも教えてあげるわよ。親がああいう仕事してるから…あ、割と高級な店で仕事してるから、品のある振る舞いには詳しいの」

にっこり微笑むと、彼女たちは呆気にとられ何も言えないでいた。

杏奈ちゃんと栞ちゃんも驚いたような顔でこちらを見ている。

ごめんね、真緒。

ママはね……言われっぱなしが死ぬほど嫌いなのよ。

しかもあんな下品なメスガキたちにね!!

********

「うっ…何か寒気が…」

「紫乃さ…真緒、大丈夫?」

「何か不吉な予感がするよぉ」

「心配しすぎだって。紫乃さんも大人なんだから」

「そうかなぁ~」

「…まぁ、ちょっと気が強いから、地雷さえ踏まなければ…」

「え、何か言った?」

「いや、何にも~」

つづく
19/11/04 12:02 (VBY.1q.K)
4
投稿者: はるまき
※日野の名前を、最初の人物紹介の時に「松野」と間違えてしまいました(><)
失礼しました。

******

「はい、そこまで!後ろから回収~」

チャイムとともにガヤガヤとみんなが動き出す。

(ぜ、全然分からんかった…)

ガクッと項垂れる紫乃。

(小テストって言うから大したことないと思ってたのに…真緒、ごめんよ~)

はぁ~とため息がでる。

「お、おい」

日野くんが何やらモジモジと声をかけてくる。

しかし紫乃の頭の中では追試の心配が渦巻いていた。

「…なに?」

「あ、き、昨日…急いでたら階段から落ちたんだろ。それって、よっぽど試合見たかったってことかな~って。俺はどうでも良いんだけど、そんなに試合見たいなら来週末にまた練習試合あるし…あっ、何なら普段の練習でも試合形式でやるから…ちなみに今日の練習は19時までやってるから…まぁ俺はどっちでも良いんだけど、お前がそんなに見たいって言うなら…(早口)」

「翔太。菊川、もういないぞ」

「え!?あ、あれ…」

「…お前、もっと素直になった方がいいぞ」

「べ、別に俺はどっちでもいいんだけどさぁ!」

*******

「さっきの小テスト難しかったねー」

「だ、だよねだよねー!めっちゃ難しかったよね!?」

「8割くらいしか解けなかったぁ」

「私も今回は満点キツいかな~」

「は、ちわり…まんてん…」

頭がクラクラしてくる。

それはさておき、ふたりには聞きたいことがある。

「あのさ、わ、私の好きな人のことなんだけどさ…」

「うんうん!」

「何かあったの?」

杏奈ちゃんと栞ちゃんは、待ってましたと言わんばかりに目を輝かせる。

「あ、いや~ど、どんな人だと、思う?」

「え?」

「いや、その、これまで私の話聞いてて、ふたりはどんな印象を持ったかなーって」

「あ~、まぁ…なかなか難しそうな相手ではあるよね」

「結構年上だし、巨乳好きなんでしょ?笑」

巨乳好きの年上…本当に日野くんじゃないんだ。

てっきり、照れ隠しだと思ってたけど。

「ずいぶん付き合いは長いけど…」

「歳の離れた妹みたいな扱いで…」

うんうん。

「すごく大切にしてくれるけど…」

「好きな女の人がいるみたいな…」

うんう…ん?え、それって…

「お母さんのお店で働いてる人でしょ?」

「えっーと、悠人さんだっけ?」

稲妻が身体に落ちたように頭がビリビリする。

「あ、あ、あいつかーーーー!!!」

(嘘でしょ、全然気付かなかった!だっていくつ離れてると思って…どえぇーー!!?)

頭を抱えたまま悶絶してしまう。

「びびった~やっぱ、今日の真緒、変…」

「うん…情緒不安定だね…」

(悠人の好きな人って、自分で言うのもあれだけど私でしょ?うわー真緒ってば、いつからあいつのこと…え~知らんところで真緒のこと傷付けたりしてたのかなぁ…まじかぁ~)

「あ、そういや朝のトイレでのことだけどさ!」

「え、あぁ~ちょこっと言い過ぎちゃったかな?」

今さら、えへへ☆と笑う。

「あいつら日野に相手にされないからって、真緒にキツいこと言ってたからさ、ちょっとスッキリしちゃった(笑)」

「真緒もいきなりあんなこと言うからビックリしたよ~」

「あ、へへ。堪忍袋の緒が切れまして(笑)」

「でも気を付けなよ、あいつらちょっと悪い先輩とも付き合いあるみたいだからさ」

「それ聞いたことある~放課後に空き教室とか使ってヤバいことしてるって噂だよね」

ふーん、進学校なのにそういう奴らもいるもんなのね。

束の間の昼休みも終わり、午後からの授業にもサッパリ付いていけず、あれやこれやと言っている間に放課後となった。

「あぁ~終わったぁ~」

机にぐで~と突っ伏す。

「おい、こ、この後、練習…来ても良いけど、まぁ前半は女子がコート練習で男子はランニングだから、見に来るなら17時半くらいからの方が良いと思うけどさ…(早口)」

「は?さっさと練習行きなさいよ」

冷たく言い放つと、日野くんはムグッと口をつむぎ、ダダーッと走り去ってしまった。

「翔太ー!カバンカバン!!菊川ぁ、うちのレギュラーをあんま弄んでやるなよぉ~。翔太、待てよ~」

まさか真緒が悠人のことを好きだと思わなかった。

母親としてはちょっと応援しにくいけど、本人の知らないところで別の男と仲良くするのはちょっとね。

それにしても…

「つ、疲れたぁ…」

ため息混じりに声が漏れる。

今日は杏奈ちゃんは委員会、栞ちゃんは塾があるからと行ってしまった。

ひとりで靴箱に向かっていると、後ろから声をかけられる。

「あ、ねぇ。菊川…真緒さん?」

振り返ると、眼鏡をかけた優しそうな男子がニコニコ微笑んでいる。

「はぁ…そう、ですけど何か?」

「ちょっとだけ時間良いかな?」

名札の色が違う…2年か、3年?

早く帰りたいんだけど…はっ!ま、まさか告白……??

少しドキドキしながら、その男子のあとを付いていく。

真緒め、モテモテじゃないですか。

思わずにやけそうな顔を抑える。


「ファイオーッオーッ」

「ファイオーファイオーッ」

「ファイ……」

「どした翔太?」

「あれ…」

西校舎に向かうふたりを指差す。

「あ、菊川?…と、げっ…2年の佐伯?大丈夫か、佐伯って何か…色々変な噂聞くけど」

「おいっ!何サボってんだ!」

「あっ、すみません!!翔太行くぞっ!」

「……おぉ~」

********

西校舎に入ると急に人の気配がなくなる。

特にこの4階は、生物室や家庭科室などが集まっており静かだ。

「ここで話したいんだけど、良い?」

教室の札は外されており、使われていないことが分かる。

「ごめんね~急に呼び出して。俺のこと分かる?2年の佐伯隼人」

「あ、あぁ~はいはい!佐伯先輩!」

いや知らんけど…と思いながらにっこり微笑む。

「そっかぁ~俺のこと知ってるのに、ノコノコひとりで付いてくるって…菊川さんって太田たちの言う通りなんだねぇ」

「太田?…あぁ」

トイレで絡んできたメスガキたちか。

ん、あの子らの言う通り……あっ、やば。

そう気がつくが先か、バンッと扉が閉められ、向こうから笑い声が聞こえる。

「ビッチ女~お前ウザイんだよ!」

「翔太くんにまで色目使うなよな~」

「隼人先輩、おねしゃーす☆」

太田たちの声だ。嵌められた。

「ちょっと!開けなさいよ!ねぇ!!」

ガチャガチャと動かすが、向こうから箒でも噛ませているのか開かない。

仕方ない、窓から…と思った瞬間、後ろから思い切り腕を引っ張られて逆側の壁に引きずられる。

「やっ!痛い!やめ…」

ガタンッと追いやられる。

「ここ、誰も来ないから穴場なんだ~ゆっくり可愛がってあげるね♪」

首筋に舌が這う。

「や、やだ!ちょ、やめてよ…いやっ!」

ガタガタと教室内で抵抗する音を聞きながら、太田たちが笑う。

「隼人先輩、優しそうな顔してヤリまくりだからな~」

「あの女、偉そうなこと言って絶対処女でしょ。先輩に女にしてもらえば良いわ」

「うわ~鬼畜(笑)あんたも先輩も(笑)」

「あっ!男バスがランニング中じゃん!翔太くん見えるよ♪」

「キャ~ほんとだぁ。下まで見に行こうよ~」

太田たちの声が遠ざかっていく。

私は佐伯に押し倒されたまま、首や耳を責め続けられる。

こんな奴に、大事な娘の身体を好きにさせるなんて…

悔しさのあまり震えがおさまらない。

「なに、怖いの?可愛い~」

クスッと笑いながら、佐伯の指がスカートの中に入ってくる。

ツツッと太ももを撫でながら、大事な部分に指が届きそうになる。

「っ!!そこは…」

「大丈夫だよ~俺結構優しいから、気持ちよくさせてあげるからね~」

「や、やめ…」

「ハハッ、女子の怯える顔ってそそるよね~もっと顔見せてよ」

「こ、この………そ…くそ…」

「ん?まだ抵抗する?いいよ~嫌がるほど燃えるって言うか…」

「っ!!このっ!へたくそぉぉぉーーー!!!」

ゴスッとみぞおちに蹴りを入れると、佐伯が床に倒れこむ。

「うぐっ!!……こ、こいつ…うっく!!」

ドスンッと佐伯に馬乗りになり、紫乃は胸ぐらを掴む。

「お前、誰に向かってそんな口きいてんだ?この私が、お前みたいなガキに感じるわけねぇだろ」

「え、き、菊川さん…?」

「さっきからへたくそな責めばっかしやがって。偉そうにヤリチンぶってんじゃねぇよ」

「へ、へたくそって…えぇ?」

「…二度とこんなアホなこと出来ないように、私が特別に教えてあげるわよ」

「えっ、何…ちょ、えっ!!?やめ…菊川さんーーー!!!」

つづく
19/11/05 04:43 (xbUCfAEJ)
5
投稿者: はるまき
「あっ…そ、そこ…だめっ…」

「え~ここも気持ち良いの?先輩の身体って、全部性感帯みたいだねぇ。ちょっと触っただけでビンビンになっちゃいましたよ、可愛い乳首☆」

シャツを半分ひん剥いた状態で、乳首を軽く捏ねる。

「年下の女子に乳首弄られて感じちゃうなんて、先輩いけないんだ~」

スルスルっと細い指が乳首からお腹に下る。

腰回りを優しく撫でると、佐伯の身体がビクッと跳ねた。

「…また先輩の弱いとこ、見つけちゃったね?」

耳元でそっと囁きながら、腰骨を何度も指先でなぞる。

「わっ…き、菊川さん…お、俺…もう…」

「ダメだよぉ。我慢して?ほらほら、先輩は首筋も弱かったよね」

くすぐるように首筋を指が這い、耳を触る。

佐伯は真っ赤になって声を殺している。

「首や耳は舐めれば良いってもんじゃないの。触られるだけで…私が喋るだけでも感じるでしょ?」

髪をかき上げ、耳元で吐息まじりの小声を出す。

「っ!くっ…」

「ふふっ、可愛い声聞かせてよ~」

モジモジとさっきから腰が動いている。

ずっと焦らされ続けた股間に、やっと小さな手が触れた。

「ひっ!」

「あら、こんなに大きくしちゃって…ダメだなぁ」

スリッ…スリッ…

大きく勃起した股間が、制服の上から優しく擦られる。

「き、菊川さんっ、お願い…ほんとに俺、我慢できない…」

「………」

「っ!!ぅあ!ま、まって!やめてぇ!!」

ぐにぃっと、強めに股間を握る。

「ほら、乱暴にしたら気持ちよくないでしょ?相手のことを考えて、優しく、優しく……ね?」

「はぁっ…だ、だめ…俺、もう…」

「なぁに?大きな声で言わないと分かんないよ?」

クニクニクニっ…

「っっ!んぅぅ!!!うぅぅーー!!」

ビクンビクンッと下半身が跳ね上がり、佐伯は絶頂を迎えた。

「はぁっ、はぁっ…あ、あぁ…」

「あーあ、ひとりでイッちゃうなんて。しかも手だけで…先輩ってばドMくんなのかなぁ?」

「き、菊川さん…」

目を潤ませながら、佐伯が震えながら紫乃の腕を掴む。

「だ、誰にも言わないでぇ。女の子に好き勝手弄られてイッちゃったなんて…俺、恥ずかしいよぉ…」

「……」

すがりながら懇願する佐伯の頭を優しく撫でる。

「…言わないわよ。その代わり、私だけじゃなくて他の女子にもこんなアホなことしちゃダメだからね。良い!?」

「っ!…しない、もうしないから…だから…」

佐伯は紅潮しながら、手に力を込める。

「今日のことはふたりの内緒ね?…良い子にしてたら、いつか続きしてあげるから」

目をキラキラと輝かせる佐伯。

廊下に太田たちの声が響く。

「きゃー!ランニング姿写メれた!」

「ちょうだいそれ~!!」

ガラッ!!!

窓が勢い良く開かれ、女子たちと目が合う。

「…びびったし(笑)」

「扉、開けなさいよ」

「はぁ?てか先輩に女にしてもらえたぁ?」

ギャハハハっと下品に笑う。

ガァァンッ!!!

「キャアッ!!」

「え、なに!?」

佐伯が扉を思い切り蹴った後、窓から顔を出す。

「さっさと扉開けろ。真緒さんが帰れねぇだろうが…」

「えっ?何、めっちゃ怖いんだけど…」

笑いながらも、佐伯の様子に怯えるように、噛ませてあった箒を外す。

「ありがと、じゃあね」

佐伯に軽く手を降り、太田たちの間を抜けていく。

ブンブンと力強く手を降る佐伯。

「はぁ?何アイツ、意味わかんね」

「隼人先輩、ちゃんとやってくれました!?」

「お前ら……」

佐伯の顔色が変わる。

「は?なんすか」

「今度、真緒さんに変なことしたら……俺が犯すぞ」

「ひっ!」

「な、何よ…何があったわけぇ?」

(真緒さん!俺が影ながら守りますっ!!)

「あーあ、佐伯の奴、変な性癖に目覚めなきゃ良いけどな~」

**********

ジャーーーージャバジャバジャバ…

ゴシゴシゴシゴシ…

「………はぁ」

……許せ、真緒!!

あの状況で真緒の身を守るためには、あれが最善だった…はず!

唇も大事なところも守ったから!

汚れたのは手だけだから!!

とは言え、娘の身体を使って私は…

「ごめんよぉ、ごめんよぉ…」

何回も何回も手を洗う。

「はぁっ…はぁっ…」

「…ん?あれ、どしたの」

「…はぁっ、はぁっ、べ、別に…ランニング中ですけど?」

嘘ばっかり。

もうコート練習の時間になってるでしょ。

私を見て、汗だくの彼は少し安堵した表情を見せた。

ちょっとは素直になれよ、日野くんめ。

つづく
19/11/05 23:06 (xbUCfAEJ)
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