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荒野
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:荒野
投稿者: 爽香
柔らかい女の叫びが、上がっては儚く消えた。

まるで渚を引いては打ち寄せる波のように。

危機迫るような、それでいて不思議な感情を伴いながら単調な間隔で繰り返される。

零れ落ちる喘ぎの間の女の声は、だんだん溶けていく。

時折耐えかねるように咽び、嗚咽を漏らしながら。

女のは無意識に男の首に回した右手で自分の口元を押さえた。この瞬間を何人にも邪魔されないように。

女は成熟していた。
"女の子"と認識された時期はとうに過ぎ去っていたが、その童顔さ故にどこか可愛らしさを色濃く残していた。
若い頃は同年代よりも子供っぽく見られて嫌だった。だから大人っぽい服装をし、嫌味にならないギリギリのメイクをしたものだ。そして今は、しつこくまとわりつく"可愛らしさ"を疎ましく感じいる。黒地にピンストライプのスーツ。中間管理職なのだから身なりは気をつけてはいたが、それは年相応の人間だと認識さ故の表れだった。本人の思惑は半分は成功してはいたが、邪な想いを抱く男にとっては成功とはいえない。

水嶋景子、37歳。妖しい若さを保ち、スーツ越しにも判る見事なボディーライン。上司からの信頼も厚く妥協のない仕事ぶりは部下を束ねるのに必要なカリスマ性を持っていた。笑顔を浮かべながら氷のような冷酷さを湛えた瞳で見つめられるとたじろいでしまうのだが。ともすれば艶やかな唇から発せられる労いの言葉は部下を安心させ、この上司の為ならと愛社誠心などどこ吹く風と言わんばかりに力を発揮できるのだった。

音のしない不快な湿度を感じる物置部屋。カビ臭さえ鼻につく場所で情事を続ける男女。壁に背中を付ける女と、左脚を抱えて相手の体を支える若い男。

"ピシャッ、ピシャッ、ピシャッ…"
柔らかい肉を重ねる卑猥な音が秘かに響く。
不意に男女の身体が離れると整然と畳まれた折り畳み式の椅子を取り出す。若い男を座らせるとタイトスカートを捲り上げた。まるでギリシャ彫刻を彷彿させるお尻が表れ、男の上に静かに降ろしていった。女が動く度に脚の付け根の筋肉が筋を立て綺麗な尻の形が変化した。

若い男は何かを耐えるように固く目蓋を閉じ、暑い息を吐き出す。女は唇の端に髪の毛を張り付かせながら震える吐息を漏らす。

"んんっ…もっと…くっ…はぁ…はぁ…んっ…もう…!!"

最後の言葉を皮切りに首輪を外された犬のように、女の腰に回した両腕に力が込められた瞬間…

女の中に"男"が勢いよく放出されていた。


2015/01/25 16:14:45(mlZx7ysT)
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