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あれから
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:あれから
投稿者: 漱石
社会人になり8年が過ぎた。
専門的なスキルをなにも持たない山崎卓也は
将来仕事を失うのではないかという不安から
資格取得を目的に、仕事帰り、経理の専門学校に通った。

学校は簿記一級取得までを支援してくれるとの事だったが
3ヶ月通い、山崎は簿記2級を取得し期間終了、退校となった。

あれから2ヶ月が経つ。職場で簿記2級が役立つこともなく
またぼんやりとした不安に襲われる毎日を送っている。

やはり簿記一級の取得、果ては国家資格を取得しないと
職場では認められない、そう思っている。

なんせ経理の世界は女性が多い。
山崎が通った学校も、受講生は8割が女性だった。

[近況報告の飲み会をするみたいだけど出席できますか?]
受講中、席が近く仲がよかった男性、40代独身の田島さんからのメール。

[どれくらいの人が来るんですか?]
そんな返信メールを作成しながら、山崎は3ヶ月前受講した学校の事を
思い出している。

学校で20代から50代、身の上も違う多くの人に出会った。

一部少数派の男性陣と仲良くなったが、女性陣とは
挨拶を交わす程度の仲だった。

[ん~女性陣は多く来るみたいだよ、俺は絶対行く!]
田島さんは独身で結婚願望が強く、出会い、御縁も兼ねて
出席したがっている。
山崎はというと、残業が無ければ、という程度の気持ちだった。

[一応出席します。残業があれば当日欠席で]
そう返信してメールを終えた。

受講したクラス、その女性陣の顔、名前を思い出してみる。
気になる人がいたかと聞かれれば、いたと思う。
ただ好きとかそんな気持ちになる事はない。
30歳、山崎はこれから付き合う女性とは結婚を意識しなければ
いけない、そう思っていたから20代のときにくらべ、
簡単に気持ちが固まるという事は無かった。

[じゃあ19時に○○駅の△×店に!」
飲み会当日の金曜日、昼休憩中に今日は残業は無いとわかった山崎は
田島さんに連絡、飲み会場所をメールで教えてもらった。

〈まぁ行くか〉
その程度の気持ちに変わりはなかった。
とはいえ、一番お気に入りのネクタイを締め、クリーニングから
上がったばかりのスーツを着ているのは少し期待を込めた気持ちからだった。


2013/05/12 12:51:36(habcOzQx)
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