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よくあるナンパ
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:よくあるナンパ
投稿者: カフカ ◆jEgrKpCTEE
ID:kafka18
35歳の香織が結婚したのは3年前だった。
32歳派遣OL、30代未婚女性、派遣だが仕事はできていたし
食べるに困らなかったから“生活のため”に結婚する気はなかった。
世間の女性と比べる必要はなかったし、現代では30代未婚女性は
なにも珍しい事ではなかった。

3年前、離婚したばかりの上司とお酒を飲み、なんとなく
体を許し、なんとなく付き合い、なんとなく結婚した。
未婚でいることで親を心配させたくなかったから、
それが結婚した一番の理由かもしれない。

「仕事を辞めてほしい」
同じ職場で働く夫であり、上司の指示を香織は受け入れ
専業主婦になった。
子供のいない香織は母ではなく妻という肩書きだけを持ち
毎日の生活を送っている。

友人の女性は皆、働いている。
だから平日の昼間はいつもひとりぼっちだった。
時間を無駄にしたくなく、税理士の資格試験を受けるため
学校に通い始める。
税理士に憧れていたわけでもいつかその仕事に就きたいわけでもない。
ただ時間を有効に使っている、その形だけが欲しかった。

都心の大きなターミナル駅に併設された商業ビル、
その大きなビルに収まった大手資格学校、
15時、授業終了のチャイムが鳴ると綺麗な教室をでて
エレベーターに向かう。
授業を受け、少しづつ成長していると感じていたが
なにかが物足りなかった。
営業の仕事していた時は毎日が忙しかった事を思い出す。
派遣でも責任ある立場をもらい、お昼ご飯が食べれるのは毎日15時や16時、
残業終わりで帰宅できるのはいつも22時や23時だった。
エレベーターで乗り合わせたタイトでお洒落なスーツを着た働く女性を見て
香織は3年前の自分を思い出している。
高いヒールにタイトなスカートで綺麗でセクシーな体のラインを
強調し、嫌味のない香水と綺麗に整えた髪が、女性の香織からみても
働く美しい女性にみえた。

結婚はしたが香織も女を捨てたわけじゃなかった。
むしろ時間に余裕があり、女磨きをすることを楽しんでいる。
別に男性の目を気にしてではなく、ただ、女性として美しく
セクシーでありたいを思っている。

学校にも必ずスカートを履き出席した。
高めのヒールをはくこともあるし、タイトなワンピースや
胸元を少しあけて女であることを忘れなかった。

大きな商業ビルのエレベーターが1階に着くと
ドアを開けたまま降りる人を優先してくれた乗り合わせた働く女性に
会釈をして先に降りる。

大きなターミナル駅。人が川の水のように流れるなか、香織は
駅から少し離れた電気量販店に向かう。

混雑する駅地下道のなかで上手く人にぶつからないように歩く。
慣れたものだった。
4月の暖かさのなか、香織はタイトなワンピースにカーディガンを羽織、
ヒールを鳴らし、参考書が入った少し大きめのトートバックを抱え
コツコツを歩く。

多くの人たちが地上へとあがる大きな階段を上りきると
地上にでたその場にはチラシを配る人、待ち合わせをする人
それぞれの向かう場所へ歩き交差する人たちで混雑している。

「あのーすみません、アンケートを受けていただいているのですが」
香織の行てを塞ぐように20代にみえる男性が声をかけてきた。






2013/04/20 15:39:17(S6Z90mR5)
2
投稿者: カフカ ◆jEgrKpCTEE
ID:kafka18
学生のアルバイトにみえた。
用紙をはさんだクリップボードとボールペンを持ち、
笑顔で話しかける姿。さわやかな男だった。

「急いでいるので」
街で配られているテッシュも受け取らない香織は
当たり前に断り足を進めようとする。

「お願いします、誰も答えていただけなくで困ってます」

香織は彼のその言葉に気をとられる。
営業の仕事をしていた時、誰にも相手にされず、
それでもノルマに追われ、辛かった時を思い出した。
だから気にとまった。それに年下の男の弱気な姿に
なにか助けてあげたいと思えた。

「じゃぁ少しの時間なら」

香織のその言葉を言うと男はかぶせるように
「ありがとうございます!」と言った。
その爽やかさに香織はまた彼を可愛いと思った。

「スマートフォンお使いですか?」

アンケートはスマートフォンについての簡単なアンケートで
無料のアプリをいれて欲しいとそんな話だった。

「買い換えたばかりなの、使い方難しくて」

正確に言うと難しくではなく使う機会があまりなかった。
香織はパソコンを使用できるからスマートフォンも少しいじれば
すぐに慣れるはずだが、触る機会はあまりなかった。

アンケートに記入する。
「SNSとか使用しますか?」
「いえ、いまは夫と友人との連絡にメールと電話くらい」
「ご結婚されてるんですね」

他愛のない会話だった。

アンケートの最後にメールアドレス記入欄がある。
「もしよかったら記入してください、DMですがお得なサービス配信しています」
香織は少し迷ったが彼の爽やかさに怪しむ事もなく記入する。

「ご協力ありがとうございました」
そう言いながら爽やかに挨拶した彼の笑顔が、また香織をくすぐった。

20代の頃を思い出す。
仕事ばかりで彼みたくさわやかな男との付き合いはなかった。
大抵仕事場で出会う年上の男。お酒を飲まされて、まぁいいかと体を許す
それはそれでよかったが、思い返せば香織にはそんな経験しかなかった。
今になって思うと男性との付き合いに物足りなさを感じているのかも
知れない、そう香織は思った。
電気量販店に寄ったあと、洋服店に立ち寄る。よく利用する店で
綺麗に陳列された洋服を触りながら、
<彼が好みの服はどれだろう・・・>
そう思いながら服を選ぶと、香織は少し高揚できた。

翌日、資格学校で受講中、机に置いた香織のスマートフォンから着信音が鳴る。
香織は恥ずかしながら
「すみません・・・」といい着信音を止めた。
電卓を利用するため机に置いていたスマートフォン。
受講中の日中は、仕事中の夫からも友人からも連絡はないから
マナーモードにもしていたなかった。
スマートフォンをマナーモードに切り替えながら画面をみると
メールが着信している。
メールアドレスは電話帳には登録していない見知らぬアドレス。
件名は「昨日」とある。
本文を開けば、「昨日アンケートを受けていただいた・・・」
とあった。彼からだった。
13/04/21 10:47 (Oiw72Pq6)
3
投稿者: カフカ ◆jEgrKpCTEE
学生のアルバイトにみえた。
用紙をはさんだクリップボードとボールペンを持ち、
笑顔で話しかける姿。さわやかな男だった。

「急いでいるので」
街で配られているテッシュも受け取らない香織は
当たり前に断り足を進めようとする。

「お願いします、誰も答えていただけなくで困ってます」

香織は彼のその言葉に気をとられる。
営業の仕事をしていた時、誰にも相手にされず、
それでもノルマに追われ、辛かった時を思い出した。
だから気にとまった。それに年下の男の弱気な姿に
なにか助けてあげたいと思えた。

「じゃぁ少しの時間なら」

香織がその言葉を言うと男はかぶせるように
「ありがとうございます!」と言った。
その爽やかさに香織はまた彼を可愛いと思った。

「スマートフォンお使いですか?」

アンケートはスマートフォンについての簡単なアンケートで
無料のアプリをいれて欲しいとそんな話だった。

「買い換えたばかりなの、使い方難しくて」

正確に言うと難しくではなく使う機会があまりなかった。
香織はパソコンを使用できるからスマートフォンも少しいじれば
すぐに慣れるはずだが、触る機会はあまりなかった。

アンケートに記入する。
「SNSとか使用しますか?」
「いえ、いまは夫と友人との連絡にメールと電話くらい」
「ご結婚されてるんですね」

他愛のない会話だった。

アンケートの最後にメールアドレス記入欄がある。
「もしよかったら記入してください、DMですがお得なサービス配信しています」
香織は少し迷ったが彼の爽やかさに怪しむ事もなく記入する。

「ご協力ありがとうございました」
そう言いながら爽やかに挨拶した彼の笑顔が、また香織をくすぐった。

20代の頃を思い出す。
仕事ばかりで彼みたくさわやかな男との付き合いはなかった。
大抵仕事場で出会う年上の男。お酒を飲まされて、まぁいいかと体を許す
それはそれでよかったが、思い返せば香織にはそんな経験しかなかった。
今になって思うと男性との付き合いに物足りなさを感じているのかも
知れない、そう香織は思った。
電気量販店に寄ったあと、洋服店に立ち寄る。よく利用する店で
綺麗に陳列された洋服を触りながら、
<彼が好みの服はどれだろう・・・>
そう思いながら服を選ぶと、香織は少し高揚できた。

翌日、資格学校で受講中、机に置いた香織のスマートフォンから着信音が鳴る。
香織は恥ずかしながら
「すみません・・・」といい着信音を止めた。
電卓を利用するため机に置いていたスマートフォン。
受講中の日中は、仕事中の夫からも友人からも連絡はないから
マナーモードにもしていたなかった。
スマートフォンをマナーモードに切り替えながら画面をみると
メールが着信している。
メールアドレスは電話帳には登録していない見知らぬアドレス。
件名は「昨日」とある。
本文を開けば、「昨日アンケートを受けていただいた・・・」
とあった。彼からだった。
13/04/21 13:38 (Oiw72Pq6)
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