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愛してはいけない
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:愛してはいけない
投稿者: マリア
私はあの人を愛してはいけない…
なぜ?
結婚しているから…
けれど抑えられない気持ち…
どうする?
ごまかす…私はあの人を愛してはいないと…


以前、働いていた小さな会社。
私はそこで事務などをしていた。
事務員は私、一人だけ。
仕事はその人に教えてもらった。
15歳年上の色黒で、いつも煙草の香りをさせている。笑顔が可愛いダンディなその人に。

最初はただの仕事場の上司と思っていた。
だんだん仕事以外の話もするようになった。
私の元気がなかったら、その人はすぐ気付いてくれ、相談にのってくれた。
旦那とあまり上手くいってなかった私は、色々悩んでいたが、そんな夜の話を相談するのもどうかと思い黙っていたが、その人は気付き、聞こうとしてくれた。

私はMで旦那はノーマル。最近はしてもくれないし、しても私は満足できない。
ある日、そんな相談を勇気出して言ってみた。
するとその人は
「俺ならほっとかないのにな。ドSだから俺。」
と笑いながら言ってくれた。
少し心が安らいだ。
それから少しずつそういう相談をする事が多くなった。

数日後、私は旦那と喧嘩し、家出をした。
雨の日の夜中…
携帯だけ持って行く宛てもなくふらつきながら、ふと浮かんだ顔はあの人の顔。
恐る恐るアドレス帳のあの人の名前を開く。
勇気を出してボタンを押した。
「もしもし!どうした?」
時間も時間だったので心配した声で出てくれた。
私は家出したと説明して、黙り込んでしまった。

「…俺の家、来るか?」
「え…」
思わぬ優しい言葉。
「はい…」
けど、断るという選択肢が、私の中にはなかった。
「じゃあ、迎えに行くから。待ってて!」
なんでこんなに優しくしてくれるのか…その度にキュンキュンしてしまうじゃない…そんなに優しくされたら私…
必死で気持ちを抑える。


 
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2011/01/12 21:18:21(DWe0hYmK)
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