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微熱
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:微熱
投稿者: ◆Df3LS3WJTE
私の寝室は一階。
美月と美空は二階。
クロスは私の隣の部屋。
この家はなかなか綺麗だな・・古いけど。
ヨーロッパに来てからすぐに学校の建設が始まった。周りの家に挨拶をして数人の子供が来てくれる事になった。
学校というより塾かな?

家から少し離れた所に建てる予定。
朝から工事の音が聞こえる。
食堂に向かうと美空がいた「おはよ、美空」
「うん・・むぅ・・」
「眠いの・・?」
「うん・・」
目を擦りながらフラフラしている。
「ママの部屋でもう一回寝なさい」
「・・・うん・・」
美空を抱き抱える。
どう扱ったらいいのかな。精神的にはもう大人なんだけど。
ベットに寝かせて布団を被せる。
寝ぼけ目で私を見つめる。
「ママ・・おやふみ・・すーっ」
「早いな・・おやすみ」
美空の頭を撫でて机に置いてあるPx4に触れる。
黒いスライドがキラリと光る。
布で優しく磨く。
「お前とは長い付き合いだよね・・・」
日本に来てから私は一人ぼっちこいつが唯一の友達だった。
フレームは綺麗なマリンブルーとパープル。
不調もないし。

コンコン。

「ママ、入るよ」
「どうぞ」
美月が目を擦りながら入ってきた。
美空と同じか。
「どしたの?」
「うにゅ・・眠くて」
「美空と一緒に寝てれば?」「うん・・・」
美月もベットに潜りこんだ
こんな可愛い子供がいて幸せ。
大人扱いはもう少し先でいいや。
Px4を分解してスライドのオイルを落とす。
専用の液体を布につけて擦れば綺麗に落ちる。
「ねぇ、ママ・・なんでずっとその銃なの?」
美月が布団から頭だけ出してこちらを見ている。
「うーん・・道具って思えなくなっちゃったんだ・・こいつには色々助けられたから」
「へぇ・・どんな風に?」
「クスッ・・じゃあまずこいつとの出会いから・・」

日本に来た時は私は14か15くらいだった。
荷物はカバン一つだけ。
空港内であたふたする。
「えっと・・えっと・・こっちかな?」
目線が集まるけど他人にはあまり聞きたくない。
すぐに答が出るのはつまらない。
出口を見つけて街を見た。お洒落な感じのビルや綺麗なお店が見える。
「日本かぁ・・・」
サムライがカタナを下げてないし。
チョンマゲもない。
そんなの当たり前だ。
ちゃんと勉強してきた。


師匠は訓練や任務では厳しいけど日本に行く前は父親のようだった。
私は父親がどんな物か分からないけど。
たぶん優しくて心配してくれる大きな存在。
街をブラブラ。
一生暮らしていけるお金はある。
けど私は殺し屋だから。
師匠がせっかく訓練してくれたんだし。
銃の持ち込みはできないけど国内にあるガンショップで銃が買える。
師匠が教えてくれたお店に向かう。
こじんまりとしたお店。
「ほへ・・・」
ズラッと並ぶライフル。
私はとりあえず拳銃が欲しい。
前に使っていたM9は元米兵に貰った物。
デザインが気に入っていたガラスケースの中にはたくさんの銃器。
「お嬢ちゃん何かお探し?」少し年老いたおばちゃんだった。
「あの・・師匠の紹介できました」
おばちゃんはふむふむとうなずいて店の奥に案内してくれた。
「さて・・お嬢ちゃんは何て名前?」
「えっと・・悠」
「仕事用の名前も決めておくといいよ」
「はい・・・」
カッコいいおばちゃんだ。師匠より少し若い。
髪を後ろでまとめてポニーテールにしている。
「私のやってる所に入る?まぁ私は武器庫にいるだけなんだけど」
「あ、はいっ!」
おばちゃんはニコッと笑った。
「じゃあ連絡しとくよ。年齢制限もないからね・・じゃあ好きな拳銃を選びなさい」
「はーい!」
再びガラスケースの前。
色々ある・・・。
Hk USPはグリップが嫌い。師匠は気に入っていたが私は手がそんなに大きくないのだ。
あんな大根おろしみたいなグリップはグローブをはめないと痛い。
「前は何を使ってたの?」
「えと・・・ベレッタのM9・・米軍仕様のやつ」
「じゃあこれにしなさい」
おばちゃんはガラスケースからベレッタPx4を取り出した。
ポリマーフレームの新しいやつだ。
握らしてもらう。
「ふむん・・・いいかも」
デザインもセクシーだし・・・いい!
「おばちゃんこれにする!」おばちゃんは笑って棚から袋を取り出した。
「それにすると思って一式用意しといたよ」

おばちゃんにお礼を言って店を出る。
仕事は連絡があるまでできない。
マンションを用意してあるらしい。
すぐ近く。
師匠が用意してくれた。
こんな時は優しいんだな。管理人さんに事情を説明して鍵を貰った。
部屋の案内はしてくれないのか・・。
何もないすっからかんの部屋。
とりあえず座る。
「ふぅ・・・髪の色目立つかなぁ・・」
銀髪は目立つ。
少し伸びてきたし。
「とにかく・・はらへった」近くにお店がないか調べた古っぽいバーがあった。
ドアをあけると鈴がなった「いらっしゃい」
マスターがグラスを磨いていた。
私は椅子に座る。
中は綺麗だな。
「お嬢ちゃん、なんにします?」
「お腹がいっぱいになる物がいいなぁ」
「じゃあパスタ系にしよう」マスターは厨房に行った。お財布には日本の紙幣が何枚かある。
頬杖をついてグラスを眺める。
「お酒・・飲みたいなぁ」
せっかくの一人暮らし。
好き勝手にやってみたい。マスターがナポリタンを作ってきてくれた。
「はい、おまちどおさま」
私はすぐに食い付く。
うまい・・・。
あっと言う間にたいらげた「おいしい!マスターって料理うまいね」
「いや、それほどでもないよ」
しばらく話すとなかなかいい人みたいだ。
殺し屋の事は内緒だけど名前は教えた。

街を歩いてみる。
もう夜だ・・・。
私の外見は目を引く。
我がなら美形だし。
銀髪だし・・・。
けど誰も声をかけてこないな。
日本人って臆病なんだな。私は部屋に戻って寝転がるPx4をいじる。
真っ黒なフレーム。
真っ黒なスライド。
「ふむ・・おまえも美人にしてやる!」
Px4とにらめっこしながらいつの間にか寝てしまった・・・。
隣にだれかいてくれたらって思った。
恋人が欲しかった・・・。



 
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2011/01/08 11:33:49(RORlASax)
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