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人妻 PART3
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:人妻 PART3
投稿者: 影法師

「冴子、明日お前を連れて行きたい所が有る。」
冴子は男からそう言われた。
又外で虐められるのかと覚悟した。
「ご主人様、又外で為さるのですか? 冴子はとても恥ずかしいのですが。」
「それはまた次の機会だ。明日は違う用だ。仕度して待っていろ。明日はお前
だけだ。」
「滝嶋は?」
「伴は工藤だけだ。」
滝嶋が来ないと言う事は、何処に連れて行く気なのだろうか?
冴子は少し心配になっていた。
これまでとは又違った事を、この男は考えているのだろうか?
冴子には、如何してもそのような見方をしてしまうのであった。
(そう・・私は性奴だから・・、私の仕事は、アレしか無いの・・。)
そんな事を冴子は考えていた。
「如何した、何を考えているんだ。やるぞ。」
男は、冴子に声をかけると、交尾の体制に入った。
この頃は冴子が上になる事が多くなった。
特別な行為は別だが、正常な交わりでは冴子が上になり、積極的に動く様に努
めた。
アナルや、男の楽しみでもある冴子を嬲る際は、男がその指導権を握るが、普
段は冴子が男を楽しませる様になっていた。
今回も、男の上で、冴子の腰が絶え間なく動き続けた。
「ご主人様・・・冴子逝っちゃいそうです・・・、逝ってもいいですか~~、
逝っても?」
腰を上から下へと打ちおろしながら、中から漏れ出る愛液で、ピンクのシーツ
が夥しく濡れた。
「逝くのか・ 冴子・・逝きたいのか? ダメだ、もう少し我慢しろ、もう少
しだ。」
「イジワル・・意地悪なご主人様・・・あぁぁ~~逝く~~~~!」
男の許しのないままに、冴子はアクメに達した。
いつもながら、男とのセックスは冴子を狂わせた。
それほどに男の逸物は、冴子にとって史上最強兵器であった。


黒塗りの高級車に男と一緒に乗せられた冴子は、行き先を教えられないまま
だ。
余計な質問は男の機嫌を損ねかねない。
冴子は黙って従った。
車は、ある有名なホテルの駐車場に収められた。
車の周辺を数名の男衆が囲む様にして、男と共に車を降り、エレベーターへと
乗り込んだ。
エレベーターの扉が開き、一歩外へ出ると、冴子を驚かせる光景が広がってい
た。
「えっ!」
そこには、大勢の黒服や、紋付袴姿の男達が集まっていた。
男の姿を見ると、その者達が一斉に声を上げた。
「会長、ご苦労様です。」
男はそれらの人達に迎えられる様に会場に入って行く。
冴子も、男に従って、後ろから従った。
その横に、工藤が同じ様にピタリと着いている。
「工藤、如何言う事なの?」
「見た通り、同業者の集まりです。冴子様を共に連れているのは、その方達へ
のお披露目でもあります。」
「えっ!」
冴子はいやがなお、その世界へ引きずり込まれる事になったのである。

<影法師>
2010/05/01 05:33:51(NhDlioi1)
7
投稿者: 影法師
美希さん、いつもご声援ありがとうございます。
連休はいかがお過ごしでしょうか?
小生は、GW中の皆様の行動を、高みの見物状態で過ごしております。
ここに投稿している作品は、大半が書き終えているものです。
人妻も投了はしている作品ですが、最後までじっくりと読んでみて下さい。
GW中も、新たな作品を時折、思い出したように書き上げております。いず
れ投稿しますので、そちらの方もよろしくお願いします。<影法師>
10/05/03 11:08 (AdrBNcoS)
8
投稿者: 影法師 ◆3Y8FTWsR/M

「ねえパパ、ポップコーン買って来ていい?」
由紀が健介に向かって訊いた。
「良いけど、混んでいるから迷子になるなよ。」
健介の言う通り、会場内は相当な混み具合だ。
「由紀ちゃん、おばちゃんが一緒に行ってあげる。」
徹子がその状況を見て名乗り出た。
「ありがとう・・。」
徹子は、由紀とは冴子を通し以前から仲が良かった。
今回の事も、徹子が由紀を説得したのだ。
二人が会場の入り口近くを歩いていた時だった。
「あっ、ママだ」
突然由紀が大きな声を出した。
横に居た徹子が一瞬驚いた。
「えっ? ママって?」
徹子は、由紀の指さす方向を目で追って見た。
徹子の目にまず入ったのが、黒服の一団であった。
如何見ても、その筋の輩だ。
その一団が、ある人物を丁重に迎え入れていた。
高級な服に身を包んだ、セレブな雰囲気の女性だ。
由紀はその女性を指差していた。
「由紀ちゃん、違う、ママじゃないわ、あの人はママじゃないわよ。」
セレブな女は、堂々とした態度で、黒服の男達を従えていた。
徹子は、あの女性が、冴子のはずが無いと思った。
未練があるのか、何度も振り返る素振りを見せる由紀を制し、徹子は売店へ
向かった。


「ママがいたよ。」
由紀の言葉を、健介は始め何気なく聞いていた。
「ママがここにかい?」
「うん、ねえオバちゃん、ママいたよね?」
由紀は徹子に同意を求める様に、話しかけた。
「いえ、由紀ちゃんがそう思っただけで・・だって、その人達、コレもの
よ。」
徹子は指で、頬の辺りに傷を付ける仕草を見せた。
その仕草を見て、健介は驚愕した。
(まさか!)
健介は、その女性が冴子の様に思えた。
だが今の立場の冴子が、この様な場所に出て来られるのだろうか?
それが健介には疑問だった。
とても自由な行動が出来る境遇にあるとは、思えなかった。
「何処だ、由紀、何処に居たんだ?」
徹子は、健介の慌てぶりに戸惑いながらも、
「アリーナ席の方だけど・・。」
そう言って応えた。
「済まない、一寸見て来る。多分違うと思うけど・・。」
一応、徹子に悟られない為に、その様な言葉で補ってみたものの、その姿を
確認出来るまでは何とも言えなかった。

<影法師>
10/05/03 15:45 (AdrBNcoS)
9
投稿者: 美希 ◆PRteQJyPzQ
影法師さんご苦労様です。

ゴールデンウィークは近場での外出で楽しんでいます。

遂に冴子の姿を確認に行きましたね、見た後の健介と由妃の心に受けるショックは計り知れないですね。
後は、もしも冴子の周りの若い衆が冴子の目の前で最愛の健介に危害を加え冴子に与えるショックも計り知れませ。

この先どんな展開になるか楽しみです。

影法師さんこれからも頑張って下さい。


10/05/03 23:37 (wwQiHMjN)
10
投稿者: 影法師

教えられた場所近くに行くと、その周囲を見回した。
黒服の一団は、直ぐに見つけられた。
その一団の中に、高級な服に身を包んだ、艶やかな女性が座っているのが見
えた。
健介の目が、その女性に釘つけになった。
感じは多少変わってはいるが・・、紛れもない冴子だった。
健介は、泳ぐようにその方向に向かって歩き始めた。
(冴子・・冴子・・・。)
心の中で、その名前を何度も呼びながら・・一歩一歩冴子に近づいていっ
た。
黒服の一段が座る席近くで立ち止まると、健介はジッと冴子を見た。
真近で確認した事で、それが冴子であると確信した。
「冴子!」
健介は遂に声を出し、その名を呼んだ。
冴子の耳にその声が届き、その声の方向に顔を向けた。
冴子の顔に驚きが走った。
次の瞬間、横に居る工藤が動いた。
「小松、矢島、あの男を近づけるな、騒ぎを起こさずに、外に連れ出せ!」
二人は素早く動くと、健介の身体を捉え、その場から押し出す様にして、冴
子から遠ざけ始めた。
「冴子様、今日はこのままお帰り頂きます。冴子様もその方がよろしいので
は?」
工藤がそう宣言した。
冴子の目は、まだ健介の方に向けられていた。
その健介の身体が、冴子から段々と遠ざかっていた。
小松、矢島が二人掛りで健介を捉えていた。
「冴子様、此方からどうぞ・・。」
工藤が冴子を急かした。
「由紀!」
ハッとして冴子の表情が変わった。その瞬間由紀を思った。
ここに由紀がいる、冴子はそう感じた。
周囲を見渡すと、由紀の姿を探した。
だが、そこに由紀の姿は無かった。
「冴子様、どうぞ此方へ・・」
今度は滝嶋が冴子を急かせる様にして、その場から移動を開始した。
冴子は、何度も振り返りながら、会場の様子を確かめている。
「由紀、由紀!」
冴子は何度もその名を呼び続けた。
冴子の意志とは別に、その身体は次第に会場から離されて行った。
車に乗せられた後、
「今日の事は如何かお忘れ下さい。会長にこの件は報告致しませんので。全
ては冴子様のお為です。」
冴子は、受けたショックが余りにも強く、何も考えられる状態には無かっ
た。
滝嶋はその事を察し、
「今は何を言ってもお判りになりません。どうかそっとしてあげて下さ
い。」
工藤に向かって、そう頼み込んだ。

<影法師>

10/05/04 05:19 (4zMXvpcU)
11
投稿者: 美希 ◆PRteQJyPzQ
影法師さんご苦労様です。
遂に、冴子の姿を確認して一瞬の再開で引き離される2人切ないです、でも愛した2人の絆の大きさ強さを感じます。
これからの、冴子の心痛みそして健介と娘の心に刻まれた傷と身の安全が…心配です。
『無傷で冴子を返す』と言った言葉を信じたいです。

これからの展開楽しみにしています。影法師さん頑張って下さい。
10/05/04 06:22 (OdN4rjeA)
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