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人妻 (再投稿)
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:人妻 (再投稿)
投稿者: 影法師
***再開に当たり、今までの分を一括掲載しました。再開分はレスに投稿し
たします。***

片平冴子は、体型維持の為に通い始めたスポーツジムで、大貫徹子と知り合っ
た。
徹子は冴子より5才年上の40才、美容院を経営していると言う。
少し身体つきはぽっちゃり型だが、それが何となく好感がもてたのか、冴子は
親しく話をする様になっていた。
「片平さん、今度の日曜日、何か予定ある?」
ウォーキングマシーンを並んで利用している時、徹子がそう言って訊ねて来
た。
「今週ですか? いや、別に有りませんけれど・・。」
「そう、なら良かった、出来たらちょっと付き合ってもらえないかしら?」
「何か有るんですか?」
「美容器具を販売している知り合いの人から頼まれて・・。」
冴子は何か美容器具でも買わされるのかと、警戒をした。
「ダメですよ、なんか買ってくれとか言う話は・・。お金無いですから。」
「あらいやだ。私そんな事はしませんよ。お友達を利用するなんて事は・・。
そうじゃなくて・・お芝居の切符を売りつけられちゃったのよ。」
徹子の話は、その芝居見物に付き合ってくれと言うものだった。
「そんな、悪いわ、ご主人と行かれればいいのに。」
「ダメ、まるで興味無いの、そう言う事の判る人じゃないのよ。」
冴子は結局承諾して、付き合う事にした。


芝居は冴子の好きな役者の出ているものだった。
「今日は本当に済みませんでした、楽しませてもらっちゃって。」
「いいのよ、付き合ってくれて私の方が助かったわ。」
徹子は、気さくに応えてくれた。
その二人の前に、
「あら、大貫さん、貴女も来ていたの?」
徹子にそう言って話しかけて来た女性がいた。
「まあ、田沢さん、お久しぶりです。」
冴子を尻目に二人は一時話しこんだ。
「あら御免なさい」
田沢と言うその女性が冴子の存在に気づき、謝った。
「ごめんなさい、お連れさん?」
田沢と呼ばれたその女は、徹子にそう話しかけると、
「ええ、スポーツジムでお友達になった、片平さん。」
「田沢です、大貫さんとは10年来のお友達なんですよ。」
「田沢さんも私と同業なのよ、ただ、彼女の店はけた違いだけどね。」
徹子はそう言って冴子に田沢を紹介した。
「徹子さん、丁度良かった・・。ねえこれから付き合ってよ、パーティーがあ
るのよ。」
「悪いけど今日はダメ、連れがいるから。」
徹子は冴子の方を見ながらそう断ったが、
「大貫さん、私は良いですから・・どうぞ行かれて下さい。」
「でも、誘っておいて・・一人で返すのは悪いわ。」
徹子は遠慮気味に冴子に話した。
「ならどうですか? もし何かご用時が無いようでしたら、貴女もご一緒
に?」
「そうよ、それなら私も安心し出来るわ。」
「でも・・私なんか。」
「気さくなパーティーですから、どうぞご心配なく。一時間位居てくれれば大
貫さんお返ししますから。」
「片平さん、そうなさいよ。それなら私も気が楽になるわ。」
二人の誘いに、冴子も断る理由が見つからず仕方なく承諾した。
「あの・・主人に電話させてもらって良いですか?」
「ええ、どうぞ、心配されるといけないから・・、終わったら行きましょ
う。」
田沢はそう言って、冴子の電話の終わるのを待った。

3人が乗ったタクシーが、高層マンションの前で止まった。
「ここの8階が開場なの、徹子さんも、片平さんもどうぞ・・。」
田沢の案内でマンションの中に入ると、かなり豪華な造りの建物だと言う事が
判った。
「すごいマンションですね。此処にお住みなんですか?」
冴子は、何となく興味を感じて、田沢に訊ねてみた。
「まさか、いくらなんでもここは無理よ。主催者の方の持ち物よ。」
それ以上聞くのも変だと思い、それ以上はひかえた冴子だった。
部屋の前で、田沢がインターフォンを押して中に話しかける。
「私です。」
「は~い、今開けます。」
中から女性の声で返事が有り、すぐさま鍵の開けられる音がした。
「お友達を誘って来たのよ。」
田沢が、ドアの処に立っている若い女性に声をかけた。
「まあ、徹子さん、お久しぶり、最近ご無沙汰ですね。」
「そうかもね、田沢さんと偶然出逢ってね・・。それで久しぶりにね。」
「そうですか、それじゃ久しぶりに楽しんで行って。」
冴子は二人の話を何となく聞いていた。
「今日は何人いるの?」
若い女性が先導しながら、部屋の中を進んだ。
その途中で徹子と若い女性が話している内容が冴子にも聞こえてくる。
「男の方は7人、女性は徹子さんを入れて5人かな。」
「百合ちゃんは?」
「私はお世話する方ですから・・。」
何の話かと思いながら、冴子は皆の後を着いて行った。
通された部屋はリビングルームの様で、かなり大きな部屋であった。
部屋の真ん中にテーブルが置かれ、その上にいろいろな料理が並べられてい
る。
テーブルを囲む様にクッションの良さそうなソファーが置かれてあり、そこに
座って談笑するのだろうと冴子は考えた。
「ほぼ皆さんお揃いの様ですから、そろそろ始めようかと思います。」
若い女性が進行役を務め、そう宣言した。
何も判らない冴子は、徹子と一緒にソファーに腰掛けたまで、その光景を眺め
ているだけだった。
「それではみなさん、お入り下さい。」
女性の合図と共に、ドアが開いて何人かの人が入って来た。
如何言う訳か、全員男性だ。
しかも、年配の男性が殆どだ。
冴子の座るソファーの真向かいに置かれてあるソファーに、その人達も腰掛け
る。
冴子は男性が7人いるのが判った。
徹子と進行役の女との会話に出て来た人数に、間違いはなかった。
(何のパーティーなのかしら?)
冴子の単純な疑問がそれであった。
パーティーにしては雰囲気がおかしい。
男性陣が一様に、女性達を観察している様に見える。
女性陣にしても、冴子を入れて5人いるが、徹子と田沢は他の2人と会話する
素振りもない。
「大貫さん、これ何のパーティーなんですか?」
冴子は正直に訊いてみた。
「今に判るわよ、結構面白いのよ。」
そう言うと何か含みある笑い方をして、言葉を濁した。

男性陣が動き始めた。
テーブルの料理を取って、女性陣の方に運んで来る。
初めに左隣に座っていた、30代と思われる女性が声を掛けられていた。
「如何ですか? まだ早いかな?」
「私で良いんですか?」
「もちろんですよ。是非。」
そんな会話が冴子に聞こえた。
(何かしら? 今の会話・・。)
するとその女性が立ち上がり、男性に伴われて部屋を出て行った。
5人の女の一人が姿を消した。
そんな時だった。
部屋の中が少々ざわついた感じがして、一人の男が部屋に入って来た。
「社長、珍しいですね。」
進行役の女がその男をそう呼んで話しこんだ。
時折、冴子は自分の方を二人が見ている様に感じていた。
すると田沢が呼ばれた。
田沢がその二人と話をしていたが、暫くして冴子のそばに来て話しかけて来
た。
「片平さん、そろそろお時間でしょう? この部屋を出て右側の部屋で待って
いてくれます。大貫さんにも話しますから。」
田沢がわざわざ気を使ってくれたのかと、そう冴子は思った。
言われた通り、冴子はりリビングルームを出ると、右側と言われた部屋のドア
を開けた。
一瞬間違ったかと思った。何故なら、中が真っ暗だったからだ。
慌てて扉を閉じようとした瞬間、その腕を取られると、強い力で部屋の中に引
き込まれた。
しかも中に引き込まれると同時に扉が閉ざされ、中は真っ暗闇となった。
「誰か!」
冴子は恐怖のあまり大声で叫んでいた。
だが、叫べども、大声で怒鳴っても変化は無かった。
そして次の瞬間、目が眩むような強いライトが当てられた。
冴子にはその光の為、何も見えなかった。
「止めて下さい、何をするのです。お願い止めて。」
明りに向かって冴子は必死に叫んだ。
それに応える声は無かった。
次の瞬間、口元に何かが充てられると、その瞬間意識が薄れて行くのを感じ
た。
耳元で、
「悪く思うなよ、運が悪かったんだ、諦めな。」
薄れ行く意識の中で・・そんな声が聞こえた。


「こんな時間なのにまだ帰らないなんて、何か有ったのかな?」
冴子の夫健介は、娘の由紀に話しかけた。
由紀は6年生になる。来年は中学生だ。
「何処へ行くか、由紀お前聞いていたか?」
「パパこそ聞いてないの?」
「3時頃に電話が有って知り合った人に誘われたって話は、聞いたんだけど
な?」
「それにしても遅いね?」
親子の会話はそこで一端止まった。
その時、部屋の電話が突然鳴った。
健介が受話器を取ると、
「もしもし・・あなた?」
電話の相手は冴子だった。
「こんな時間まで何しているんだ、早く帰ってこい。」
健介は強い口調でそう言った。
「ごめんなさい、暫く帰れそうもないの、理由は聞かないで下さい。」
「何バカな事言っているんだ、帰れないとはどういう事だ、理由は言えないだ
と? ふざけているのか
?」
最後の方は強さが消えていた。
「本当に帰れないの・・許して下さい。」
健介は、冴子の様子が変なのに気づいた。
「冴子、お前今何処に居るんだ、そこに誰かいるのか?」
「あなた・・。」
冴子の声が涙声に変わっていた。
「ご主人ですか?」
突然声の主が男に変わった。
驚いたのは健介だった。
「誰だ、妻を如何するつもりだ?」
「ご心配なく、お金や、ましてや命を取ろうなんてマネはしませんよ。いずれ
ご主人の元に無傷でお返しますので、それまでは騒がずにお待ちください。」
男の言葉は意外に丁寧だった。
「何を勝手な事言っているんだ。良いから今直ぐに妻を返せ、警察に連絡する
ぞ。」
健介は男に対してそう言い放った。
「それはお止めになった方が良いと思いますよ。その方が奥さんの為です
よ。」
男が意味深い言葉を吐いた。
「如何言う事だ? 今の言葉は、如何言う意味だ。」
「奥さんの恥が世間に知れて困るのは、彼方達だと思うのですがね?」
「妻に何をしたんだ、妻に何を!」
健介は狼狽した。妻冴子の身に何が起きているのか、気が気ではなかった。
「いいですね、警察に通報して困るのは、彼方達だと言う事をお忘れなく。」
男はそう言うと一方的に電話を切った。
「お父さん、如何したの、ママは? ママは如何したの?」
健介は呆けた様に、ジッと切れた受話器を眺めていた。


手足に足枷をかけられ、男の先導で部屋に案内された。
「ひとまずここが貴女の部屋となります。用が有る時はその電話を使って下さ
い。
但し、つながるのは私の処だけです。外とには繋がっていませんから。」
「帰して下さい。お願いですから家に帰して下さい。」
「いずれ帰れますよ。先程も言いましたように殺したりはしませんから、ご心
配なく。」
冴子は目の前の男が自分に付けられた見張り役だと言う事を知っていた。
黒幕があの男だと言う事も。
あの時、進行役の女が「社長」と呼んだあの男だと言う事も。
そして・・自分を犯した男だと言う事も。


冴子が意識を取り戻した時、直ぐにそれまでの事情を思い出せなかった。
だが、今の状況は直ぐに判った。
中世ヨーロッパ等で見かける、天井飾りの付いた豪華なベッドの上に、何も身
に着けない状態で寝かせられていた。
「お目覚めですか?」
突然声を掛けられ、冴子は慌てて両手で胸を覆った。
目の前に中年の女が立っていた。
「今ご主人さまをお呼びしますから・・。」
女が部屋の隅の有る電話の受話器を外すと、
「お目覚めになりました。準備は出来ておりますので。」
それだけを言うと、女は電話を切った。
「私を如何するつもりなの? ここは何処なの?」
冴子はたて続けに女に質問をしたが、
「申し訳ありません、私にはお答えできません。今ご主人さまがいらっしゃい
ますので、
ご自分でお尋ね下さい。」
丁寧過ぎる言葉使いで、女はそう話した。
暫くして、バスローブに身を包んだ男が姿を現した。
女が頭を下げて向かいいれた。
「始めるぞ、カメラをセットしておけ、全て撮影するんだぞ、いいな?」
「はい、判っております。お任せ下さい。」
二人の会話を冴子は人ごとの様に聞いていたが、その会話を終わると、男が冴
子に近づいて行った。
「お前は今日から俺の性奴だ。いいか、自分の置かれた立場を忘れるな。言う
通りしていれば子供にも逢えるし、帰してもやる。逆らえば如何なるかもその
内教えてやる。
お前は俺の目に適ったんだ。歓べ。」
男の言葉は一方的なものだ。だが、その言葉には圧倒的な重圧感があった。
男の激しい暴力と、冴子のそれに抵抗する姿を、女は固定した3台のカメラで
撮影を始めた。
「やめて! お願い止めて!・・たすけて・・だれか・・たすけて!」
冴子は絶叫した。
「ほら・・良く撮って貰えよ。いい顔だ。そう・・もっと嫌がれよ・・。」
乱暴に冴子の股間を押し広げ、剥き出しになった秘部を蹂躙する。
「もっと叫べ、誰も来やしないけどな・・。」
遮る物の無い全裸だ。冴子は思う存分に、男の嬲りものとされた。


茫然としてベッドの上に横たわる冴子を、女が介抱を始めた。
「冴子様、どうぞバスルームへ。」
冴子は物事を考える状態には無かった。
そんな冴子の身体を、女はシャワーで使い洗い流した。
特に汚された股間を中心に、男の放出した精液を念入りに洗い流していた。
「死なれては困りますので、これからはその予防もさせて頂きます。
暫くは我慢して下さい。」
冴子は口枷をあてられ、鍵が掛けられた。自分で外す事は出来ない。
ダラダラと涎が流れ出て来る。
「この口枷が外せるか如何かは、冴子様次第です。ご主人さまに逆らってはな
りません。
言う通りにされれば、きっと自由になれますので。」
正に冴子は性奴の扱いとなった。
綺麗な部屋はあてがわれているものの、自由は無い。
手足が拘束され、口枷をかけられていた。寝る時も同様だ。
逃れられない状況の中で、冴子に死なれる事の無い様、周到な用意がされてい
た。
無論服などは着けさせてはくれなかった。
寝る際には、裸の上にバスローブをまとうだけである。
その夜、冴子は再び男の訪問を受けた。
まさかと思う男の行動である。
あれ程まで冴子の身体を汚した男が、再び冴子を汚しに来た。
再び冴子の抵抗が始まる。
だが、それも次第に弱いものへと変わって行く事になった。
強引でありながらも、次第にその行為に冴子は感じ始める様になっていたの
だ。
男の手の中に、次第に冴子は取り込まれて行くのだった。


翌日健介の元に、小包が送られてきた。
開けると、中に手紙と一枚のCDが入っている。
手紙を読んでみると、
<このCDはご主人一人で見る様に、子供には決して見せない様に。>
そう書かれていた。
健介は、その文面が意味する事をそれとなく理解出来た。
覚悟を決め健介はそのCDを再生してみた。
冴子の汚される姿が、まるで一本の映画の様に、様々な角度から捉えられてい
た。
しかも結合している部分の映像までも用意されている。
救いは声が入っていない事だ。
ただ、画面に映る妻の表情から、激しく抵抗する姿は確認できた。もし声が入
ってでもいたら・・健介は変になっていたかもしれない。
最後にフリップが流れた。
<この映像が公開されたくなかったら、大人しくしている事だ。奥さんは大事
にお預かりする。>
健介は茫然とその文章を眺めていた。


男がここにやって来るのには、決まった時間は無かった。
その前に、必ず見張り役の男が連絡をしてくる事になっていた。
冴子がここに連れ込まれてから3日目を迎えていた。
冴子は連日に渡り、男の訪問を受けていた。
「お越しです。」
見張り役の男、工藤からの知らせが入ると、冴子付きの中年の女滝嶋が迎えに
来た。
「冴子様、どうぞあちらの部屋へ。」
冴子の戒めは全て解かれていた。
口枷も、手足を拘束していたもの全てが、昨夜から外されていた。
それはある意味、冴子の敗北を認めていた。
昨夜冴子自身が男に懇願したのだ。
「お願いします、身体を自由に動かせる様にして下さい。」
冴子が男の勃起した逸物を口で奉仕させられている時、思わずそう哀願した。
「戒めか? まあいいだろう、お前も少しは判った様だからな。」
男は滝嶋に目で合図すると、
「今夜から自由にさせてやれ。」
そう言った。
冴子は逸物から口を外すと、
「ありがとうございます。ご主人様」
男の顔を見上げながらそう礼を言った。
冴子はこの3日間で、男の事が少しずつ判りかけていた。
表の顔は会社を経営している社長だが、裏の顔は関東でもかなり大きな組織の
ボスらしい。
冴子が連れ込まれている場所は、裏の顔のアジトの様だ。
滝嶋や工藤は、冴子が居る場所を大奥と呼んでいる。
冴子は男の名も、会社の名前も知らされていない。
冴子が解放された時の事を考えて、知られない様にしているのだ。
大奥に居るのは滝嶋と工藤だけで、そこでは男の名前は呼ばれない。
ご主人様・・と呼ぶ様に冴子は教えられた。
大奥イコール男のハーレムであった。
滝嶋の口からそれとなく聞かされたのは、冴子以外にも2人の女性が拉致され
ているらしい。
「こんな事許されるんですか・・?」
冴子は滝嶋に食って掛った事が有るが、その時
「判りません、ただ言えるのは一度も警察が動いたと言う話を私は聞いた事が
有りません。」
滝嶋の話は意外に思った。
「なんで・・そんな?」
「冴子様もお判りではありませんか? この前ご自宅へ連絡した時の事。」
そう言われて、冴子は工藤から自宅へ電話する様に言われた時の事を思い出し
た。
「お判りになったみたいですね。恐らく冴子様の処にも送られたと思いま
す。」
滝嶋が言った言葉が気になった。
「送ったって・・何を送ったんですか?」
「CD・・、正確にはDVDって言うのですかね。ご主人さまと冴子様のご様子を
写したものです。」
その話を聞いて冴子は顔が真っ青になった。
「うそよ、そんな・・そんな馬鹿な事。」
「冴子様の事は、すでにご主人は御存じだと思いますよ。今どのような状況か
は。」
「止めて下さい、もうやめて!」
冴子は思わずそう声を荒げていた。
「警察が動くのは、家族の方が依頼をするからでは?」
家族が警察に訴えなければ、事件は始めから無かった事になるのだ。
家族の口を塞ぐのが、事件を隠す最良の方法である。
冴子は、夫の事を考えていた。
(あの人に全て知られてしまったの・・? なんて事なの・・。)
冴子は途方に暮れていた。


健介は、警察に知らせるか如何か迷っていた。
その矢先に、手元にとんでもない物が送り付けられてきた。
彼が内心最も恐れていた事が起こっていた。
女拉致された時に、その身家が一番恐れる事は、その身体に危害を加えられな
いかと言う事だ。命は無論、その肉体にもある。
暴行された話は、暇が無い。
男以上に、女には失うものがある。
現実に、健介の妻冴子は、誰とも判らぬ男の手によって凌辱された。
健介はその一部始終を、余すことなくその目で見る事になった。
身体の中から怒りが湧きあがった。
(許せない・・この犯人は絶対に許せない!)
警察に話そう。
そして、その罪を償わせるのだ。
健介は警察に届ける決心をした。
その矢先・・犯人から第2信が届けられた。


「ほら・・もっとケツを突きだすんだ。そう・・どうだ、段々気持ち良くなっ
てきたろう?」
冴子は、男からアナル調教を受けさせられていた。
「やめてください・・おねがい・・やめて・・。」
「直ぐに気持ち良くなるから・・ほら・・ケツあげて・・。」
アナルにオイルを塗りつけられ、何度も器具を挿入され続けた。
肛門の感覚が次第に薄れ、微妙な感覚が襲い始めた。
時にはアナルと秘部を同時に嬲る。
「いい表情をする様になったぞ。如何だ、気持ちいいだろう?」
男との交わりはアナルと蜜壺と半々の割合になっていた。
痛みはあまり感じなくなっていた。
夫とのノーマルなセックスとは異なり、それまで冴子の知る体位とはあきらか
に事なる形を取らされた。
結合部分が丸見えのラーゲを多用しているのも、冴子に視覚からも快楽を教え
込む為だ。
こうして冴子が運び込まれて、一週間を過ぎていた。


健介の元に届けられた第2信、それは彼の決心をグラつかせた。
前と同じ様に送りつけられたDVD、
それを再生して見せられた映像は前回と明らかに異なっていた。
男の一方的な暴行劇とは違い、一組の男女の閨劇であった。
女は完全にその快楽にのめり込んでいる様が見える。
前と同じ様に音声は入っていないものの、冴子の表情には恍惚感が漂ってい
た。
「冴子!」
自分の妻が、他の男の手によって犯され、そして今は歓びを見せていた。
健介は、身体から力が抜けて行くのを感じていた。

 
<影法師>



2010/04/21 19:16:55(Uu0WTj6F)
2
投稿者: 影法師
「冴子様も変わられましたね?」
滝嶋がそう言った。
「私が?」
「ええ、ここに連れて来られた頃とはあきらかにお変りになりました。」
「どんな風に・」
「艶っぽくなられました。」
「まあ、自分ではそんな風には感じないけど。」
「ご主人さまに、女を仕込まれまた様ですね。」
滝嶋にそう言われて、冴子はその言葉に思い当たった。
男との交わり・・それがここでの冴子の唯一の仕事でも有る。
男と交わる事だけが、此処でする唯一つのものなのだ。
掃除、洗濯、炊事全て今の冴子には必要のない物となった。
此処に来た時に言われた様に、まさに性奴となっていた。
それを、冴子自身が受け入れた事により、その為の生き物に変わり始めてい
た。
「ご主人さまは確かに凄い方、それは私も認めるわ。滝嶋さんも女だからお
判りになるでしょう?」
「はい、良く判ります。確かに精力家でいらっしゃいます。しかもあのお年
で体力もお有りになりますから。」
「良く御存じね?」
冴子は滝嶋が気になっていた。
「以前、私もお傍に居た事がありましたから。」
それは冴子も考えていない話であった。
「それじゃ貴女も?」
「もう昔の話です。」
「私と同じ様に拉致されたの?」
「多分同じだと思います。気が付いたら裸で寝かされておりましたから。」
冴子は気になっていた事を尋ねてみた。
「あのパーティーは何なのですか?」
「田沢様ですか? あの方は何もご存じ有りません。あの乱交パーティーを
主催されているだけです。」
「乱交パーティー・・、あれが?」
滝嶋の話から、あの時の状況が判る様な気がした。
「ご主人さまが、場所を提供されているのです。」
「私が此処に連れて来られた事は?」
「さあ? 多分お帰りになったと思っているのではないでしょうか?」
「でも、待っている様に私言われたのよ?」
「恐らく、ご主人様がお持ち帰りを申し出たのだと思いますよ。」
(持ち帰りって・・・、私を?)
「そんな事知りませんでした。」
「工藤さんに申しつけたのでしょうね。こちらへ連れて来る様に。」
「あの時、私を拉致した人が、「運が悪かったんだ」・・と言っていまし
た。」
「そうですか? 確かに運が悪かったのでしょうね? ご主人様の目に止ま
ってしまった事は。」
冴子にもやっと全てが見えて来た。
それと同時に、目の前に居る滝嶋が、自分と同じ立場に居た事に驚かされ
た。


<影法師>
10/04/21 19:18 (Uu0WTj6F)
3
投稿者: 気になる
まー何て言いか色々なアイデーアを次から次と出て来るものだ。
そのお陰で皆さんを楽しんでいます。
そこでお願いしたいことがあります、黒幕の首謀者をあぶり出し徹底的に打
ちのめす内容に変更をお願いいたします。
そのまま冴子が無事に帰り健介がおとなしく帰りを喜び寝取られ男じゃ面白
くない、ハイルドーボーイ的な活劇を願っている。
10/04/22 01:39 (/PDawLqo)
4
投稿者: 影法師

「ママいつ帰るの?」
娘の由紀が健介に恐る恐る訊ねた。
最近の父親の様子が、彼女の知る父親とはどこか違って見えていたのだ。
「そんな事パパに判る訳無いだろう!」
健介は思わず娘に大声を出してしまい、直ぐその事を悔いた。
「由紀、ごめん、パパどうかしているね。大丈夫、ママは直ぐに帰って来る
よ。」
娘にはそう言ったものの、果たして本当に妻は帰って来るのだろうか?
それに、もし戻って来たとしても、今までの様に妻を愛しむ事が出来るだろ
うか?
健介は全てに自信が無かった。
妻のあの痴態を知ってしまった自分に、妻を許すだけの度量が有るのだろう
か?
今までの様に、妻冴子を抱いてあげる事にとても自信は無かった。
今この時間にも、最愛の妻が見知らぬ男の愛撫を受けているかもしれない。
それを考えただけでも、健介は気が狂いそうだった。
そして、それに対して何も出来ない自分が歯がゆく思えた。
夫とは、こんなにも無力な存在なのか?
情けないと・・健介は思った。



「お見えです。」
工藤からの連絡で、冴子は滝嶋と並んで男を迎えた。
冴子に対する待遇は大きく変化していた。
近頃の冴子献身的な姿を、男が評価しての事だ。
口枷、戒め等外され、服の着用も認められていた。
そこで用意されたブランド物だ。
「滝嶋、今日は禊をするぞ。」
「はい、承りました。用意させて頂きます。」
冴子は二人の会話を黙って聞いていた。
余計な質問は、男を怒らせる事になるのを知っていたからだ。
「冴子! 仕度しろ。」
冴子に対する、お勤めの要望だ。
冴子は、ここでの唯ひとつの仕事を行なわなければならなかった。
(禊って・・何なのかしら?)
滝嶋に命じたその言葉が胸に引っかかっていた。

<影法師>
10/04/22 16:10 (21JXPA1W)
5
投稿者: 影法師

「冴子様、どうぞこれにお着替え下さい。」
ある意味着せ替え人形的な面が有るのが、ここでの冴子の生活だ。
正に、大奥の御台所様の様だ。
滝嶋が差し出した衣服(露出部分の多い、衣服とは名ばかり)に着替え始め
た。
淡いグリーン色のキャミソール・・そんな感じの布切れを纏った。
「冴子様、お厭でしょうが、今日の行為の一部始終を撮影させて頂きま
す。」
滝嶋が行き成りそう宣告してきた。
「そんな・・、何でそんな事をしなければいけないの?」
思わず言い返したが、
「今日の結果により、冴子様のこれからが決まると思って下さい。」
「私のこれから・・?」
「そうです、ここから出られるかもしれないと言う事です。」
考えてもいない話だった。
「帰れるのですか?」
「無論ご主人様のお気持ち次第ですが・・、冴子様のお気持ち次第だとも言
えます。」
滝嶋の言う意味が、今一つ理解出来ずに居た。
「では、参りましょう?」
滝嶋の先導で、冴子は男の待つ寝室へ向かった。
此処に初めて連れ込まれた時と同じ様に、ベッドの周囲にビデオカメラがセ
ットされていた。3方向からの撮影だ。
そのベッドの上に男は既に横になっていた。
部屋の照明が落とされ、ベッドを照らす照明に切り替わった。
滝嶋の姿が、冴子の視線から消えていた。
ベッドの上に座ったままで、冴子は男に抱き寄せられた。
「冴子、家に帰りたいか?」
男がストレートに訊ねて来た。
「ご主人さまは、意地悪なんですね。」
冴子の乳房を男は揉んでいる。
「如何してだ?」
「冴子の気持を、とうにお判りのはずです。」
「知らんぞ、お前の気持なんか。」
「ご主人さまは、私にいろいろと仕込んでおいて、その挙句、私を放り出す
おつもりなんですか?」
これは嘘ではなかった。
冴子は此処で様々な性戯を教え込まれた。
夫との夫婦生活では考えられない様な、破廉恥極まる行為もさせられた。
口枷をはめられ、涎を垂らした姿で、まるで犬の様に犯されもした。
アナルを責められた時は、その痛みで涙さえ流した。
今はそのアナルで、快感も得られ、バックスタイルで交わる事も苦では無か
った。
「亭主じゃ不満か?」
「知りません」
「そうか、そうか・・。」
男が突然その口調を変えると、バスローブの前を広げた。
男の逸物が剥き出しになった処で、冴子は黙ってそれに口を運んだ。

<影法師>
10/04/23 05:39 (ciAQEbt5)
6
投稿者: 影法師

健介の元に、宅配便が届けられた。
「パパ、宅配便受け取っておいたよ。」
「そうか、誰からだ?」
「滝嶋って人、知っている?」
「知らないな?」
親子の会話は如何やらかみ合わない様だ。
確かに伝票には滝嶋と言う名前が書かれていた。
宛名は片平健介で間違いは無い。
品名を見て、健介はその中の物を察した。
「ああ、判った、思いだしたよ、パパが頼んでいたものだ。」
健介は由紀にそう言うと、上手く誤魔化した。
部屋に入り、急いで中を開いた。
驚いた事に、中には艶めかしい一枚の着衣が入れられていた。
それ以外に、見慣れたDVDが一枚、それと手紙が添えられていた。
手紙には、
<くれぐれもお子様には見せない様に。>
それだけが書かれてあった。
これまで送られてきた2枚のDVDの中身から考えて、その中に録画されている
ものが何かは健介にも容易に想像が出来た。
ただ、何故手紙まで添えて来たのか、その意味が今一つ掴めないまま、健介
はそのDVDを再生して見るしかないと思った。


いきなり妻冴子の悩ましい姿が画面に映し出された。
ベッドの上に座り、男が背後から冴子を抱きしめ、その男の手が冴子の乳房
を揉んでいる。
冴子の身に着けているものが、今日一緒に送りつけられて来たその衣装だ。
しかも、前の2枚とは異なり、今回のものには冴子の声が入っていた。
『冴子、家に帰りたいか?』
『ご主人様は、意地悪なんですね。』
『如何してだ?』
『冴子の気持を、当にお判りのはずです。
『知らんぞ、おまえの気持なんか。』
『ご主人様は、私にいろいろと仕込んでおいて、その挙句、放り出すおつも
りなんですか?』
『亭主じゃ不満か?』
『知りません!』
『そうか、そうか』
二人の会話は、まさに閨での男女の会話だ。
男の仕草を嫌がる風でも無く、黙って男に揉まれている。
服を纏っているとは言え、透き通ったその衣装では、中の乳房が丸見えだ。
その会話が終わると、男がバスローブの前をはだけ、剥き出しになった男の
逸物を冴子が咥えた。
『ジュポ、ジュポ。』
その音までもが、画面から漏れ出て来る。
その仕草も、濃厚な熱の入った行為に見える。
口に含む冴子の顔のアップから、男のペニスを頬張り、舐め上げる表情がい
やらしい。
その後、それぞれが反対の向きとなって重なり、お互いの性器を舐め会う様
が続いた。
時折、口から男のペニスを離す。
如何やら男の愛撫に思わず仰け反った為の様だ。
再び咥えると、激しく口を前後に動かせた。
延々と繰り返される、妻と男の愛欲シーン、背後から責められ、顔をゆがめ
る冴子、
男の上に被さり、腰を激しく動かす冴子は、健介の知らない妻だった。
その口から、聞くに堪えない言葉が続々と繰り出される。
妻は男の手で、完全に性奴として躾けられた様だ。
DVDの最後に、男が冴子の身体を弄りながら、
「ご亭主、観ているかな? まさかこれを見ながらオナニーなんかしてない
だろうが、
愛妻主演の裏ビデオの出来は如何かね、愛妻の喘ぎは気に言って頂けたか
な? 
こんなメス豚、今でも帰して欲しいかね?」
冴子の股間が映し出され、男の精液でそこはドロドロに汚されていた。
『あなた・・許して、私の事はもう忘れて下さい。ごめんなさい。』
冴子が画面に向かってそう言い放った。
それが最後シーンだった。

<影法師>
10/04/24 07:19 (iRQIZ2wY)
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