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二人の女  第1章
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:二人の女  第1章
投稿者: 影法師
二人の女がいる。
生まれた場所も、育った環境もまるで違う女だが、
奇しくも、同じ様な運命をたどる事になる。
二人の男の出会いによって・・・。


車は街中を抜け郊外へと出た。
道路脇に、様々な形をしたモーテルがチラホラ見えはじめると、母の様子に
落ち着きが無くなってきた。
母には無理も無い話だが、母も納得した事である。
その母には、先日時間を掛けて説得した。
決して心から納得した訳では無いが、それでも母はその事を承諾した。
何故なら、私の言う事にもはや逆らう事の出来ない母だからだ。
「ほらあそこだよ、お城の形をしている建物が見えるだろう。」
母からの返事は無く、その母はかなり緊張気味の様だ。
「タクロー、本当にやらないとダメなの?」
「勿論だよ、キヨシとはすでに約束した事だから・・今更断れないさ。」
キヨシと言うのは、俺と仲の良いダチだ。
しかもお互いが共通の趣味を持つ者同士。
離れ形式の建物が幾つか並び、そのひとつに車を横付けすると、その入口に
立った。
すでに別の一台が止められている。
「キヨシの奴、もう着いている様だ。」
扉の脇にあるベルを鳴らすと、すぐにドアチェーンが外される音がし、扉が
開いた。
「よう、約束通りだな。」
キヨシが俺の顔を見るとそう言った。
「随分早くに着いたみたいだな・・遅くなって済まない。」
遅れた事をキヨシに謝っていると、キヨシが後に立っている母に目を止め
た。
「タクローのお袋さん?」
「ああ、よろしく頼む。」
キヨシがジッと母の身体を、下から上に舐め上げる様に見つめた。
「いいじゃないか・・気にいった。タクロー、早速だが、俺の方も見てくれ
よ。」
男2人の会話を母が黙って聞いていた。
キヨシと並んで部屋に入ると、
部屋に置かれたソファーに、別の40代と思われる女性が腰かけていた。
その女性に向かって俺は挨拶をした。
「こんにちは、タクローです。」
俺は軽く頭を下げると名前を名乗った。
「名前はミツコ、俺はマンコと読んでいるけどな。」
キヨシが言った。
「マンコ?」
「満子と書けばマンコだろう?」
そう言ってキヨシがその女性俺に紹介した。
キヨシは俺の横で、
「どう・・こう見えてもオッパイはでかいぜ。着やせするタイプだから
な。」
キヨシの言う様に見た目は細身だが、胸元は豊かに盛り上がっている。
「ああ十分だよ、俺好みのタイプだ。お互い楽しもうな。」
俺とキヨシは二人だけが判る会話を交わすと、にんまりとした。
「そうだな。ところで、お前のお袋さん、どんなスタイルが好きだ?」
キヨシが卑猥な笑みを浮かべて訊ねて来た。
「いろいろと試して、探してみろよ。ハマれば・・お前も満足する様仕込ん
であるからさ。」
「そうか・・それは多いに楽しみだな。」
女2人はソファーに並ぶ様に座っているが、お互い、顔を合わそうとはしな
い。
「それじゃ早速始めるか、時間もあまり無いからな。」
タクローが口火を切って言いだした。
「そうだな、お互い親父が帰る前に戻らないと拙いからな。」
と俺。
「そう言う事だ、タクロー、お前先にシャワー浴びちゃえよ。俺達は後で良
いから。」
「判った、なら早速お互いのパートナーチェンジと行くか。」
俺はキヨシにパートナーチェンジを提案した。
「そうだな、その方が良いな。それじゃマンコ、タクローと先に風呂に入れ
よ。」
キヨシは彼の母にそう命じると、
奴のお袋は黙ってソファーから立ちあがり、
「よろしくお願いします。」
そう言って私に頭を下げた。
俺も同じ様に母に言った、
「キヨシに全て任せれば大丈夫だよ、キヨシのお袋さんと先が入るから、暫
くキヨシとここでスキンシップしとけよ・・・。」
不安そうな面持ちの母に向かってそう話した。
「それじゃキヨシ頼むぜ、優しくしてくれよ。」
「判っているって、俺に任せとけよ。」
キヨシが手を挙げて請け負った。
「それと、頼むから程ほどに・・な、無理してぶっ壊すなよ。」
私は冗談交じりに、母をキヨシに頼んだ。
「タクローこそ優しく扱えよ。」
私達男2人は、お互いに判る隠語で納得しあった。
「じゃ行こうか?」
俺はキヨシのお袋を促すと、バスルーム脇の脱衣所に入り、脱衣籠に服を投
げ入れると浴室のドアを開けた。
「先に行って下さい、直ぐ行きますから。」
キヨシのお袋は時間をかけて服を脱いでいる。
今回ばかりは、いつもと勝手が違う。
やる事は同じでも、お互いが愛情の無い一種の肉欲だ。
奴のお袋さんに躊躇いがあるのは当然の事だ。そのお袋さんの冴子が意を決
し、浴室に消えた。

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2009/11/30 21:27:52(mmdqhGgp)
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